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はぐれエルフちゃんと剣姫さん~生活魔法も使いよう~  作者: トルク
五章 結成!カルナザルガード
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アウラ、森に行く

前話のサブタイトル変更しました。

あと騎士の班数が11となっていましたので12に修正いたしました。

騎士さんたちの面接を終えて翌日。


めっきり朝晩が冷え込み始め、秋の訪れを感じさせます。

そろそろですかね?

マルンが実る時期じゃないでしょうか。


私たちエルフはマルンを灰汁抜きして焼いたり潰してパンに混ぜたりして食していました。


ですが!


『ライブラリー』の中にあったのです!

モンブラン、栗きんとん、甘栗、マロングラッセ‥‥

数々のお菓子が。


これはもう作って食すしかないでしょう!


と、言う訳で私とエリー、ヒーちゃんの3人は川向こうの西の森へマルン採取に向かっています。


「ねぇね!おでかけたのしーの!」

「うん。今日は森に入りますから私とエリーから離れちゃダメですからね。」

「あい!」


昨日はほとんどヒーちゃんと遊べませんでしたからね。

うん。

今日はたくさん遊ぼうね!


「あ。アーちゃん、キャロルさんだよ。」


前方に見えるのは筋骨隆々で金髪縦ロールにフリフリエプロンドレス姿のキャロルさんがいました。

‥‥相変わらずの戦闘力です!


「あら?アーちゃんに姫さま、ヒーちゃんも。こんにちは。」

「キャロルしゃんこんにちは!」

「あらぁヒーちゃん。そのリボン、使ってくれてるのね!嬉しいわぁ。ところでどこかへおでかけかしら?」


そう言いながらキャロルさんはしゃがみ込んでヒーちゃんをナデナデしています。


「今日は西の森へマルンを採りにいくのですよ!」

「マルン?あんなものどうするの?」

やはり人族はマルンの調理方法を知らないのですね。


「ふっふっふ。キャロルさん、アーちゃんは天才美少女エルフだから当然、美味しいデザートにしてくれるんですよ。」

「でじゃーと!」


エリーとヒーちゃんの期待に満ちた瞳が眩しいです!


「あんな渋い木の実がねぇ。」

「ちゃんと調理すれば渋くなくなるのですよ。」

へぇー。とキャロルさん。


「美味しく出来たらお裾分けに来ますね。」

「まあ嬉しい!楽しみにしてるわぁ。」

バチコン!とウインクするキャロルさん。

破壊力はエリーの鉄山靠並みです!


「それじゃキャロルさん、また後ほど。」

「いってらっしゃい、気をつけてね。」

「はーい!」


さて、それでは森へと参りましょう。


あ。騎士さんたちです。

ふむふむ、頑張ってますね。

あちらこちらで騎士さんが街の人の為に走り回っています。

そんなんじゃ一ヶ月保たないよ?

大丈夫かな。


私たちは西門から大きな橋を渡り街から出ます。

この道を真っ直ぐ進めば西の森の入り口です。


よーし!たくさん採るぞー!




~西の森~


「うわあ。とげとげいっぱい!」

「ヒーちゃん、痛いから手で触っちゃダメよ。」

エリーとヒーちゃんが地面にたくさん落ちているマルンを足でツンツンしています。


「エリー、ヒーちゃん。こうやって中身を取って下さい。」

私は足でトゲトゲを踏むと割れ目からマルンが外にこぼれます。

それを拾ってカバンの中へ。


「簡単でしょ?」

「あい。やってみるー!」

ヒーちゃんがトゲトゲにチャレンジです。


「んしょ、えい!やった、ねぇね!とれたよ!」

ヒーちゃんは上手に採れたマルンを私に差し出します。


「うん、上手です。さあ、どんどん行きましょう!」

「「おー!」」

そうです。美味しいデザートのために頑張って拾いましょう!




森に到着してから暫く。

お日様が真上に来た頃。お昼ご飯の時間になりました。

今日はお弁当を持ってきていませんのでそろそろ帰らないといけません。


結構採れたしいいかな。

美味しく出来たらまた採りに来ましょう。


ではそろそろ帰ろうと口にしようとした時でした。


「ねぇねみてみて!はーとのはっぱ!かわいいねぇ。」

どれどれ?本当だ、ハートの型した葉っぱです。

かわいいですねぇ。ヒーちゃん。

見上げるとエリーもニコニコです。


‥‥待って下さい?

ハート型の葉っぱ?

蔓もある‥‥ってもしかしたら!


「ヒーちゃん凄いです!大発見かもしれません!」

「アーちゃん、大発見って。この葉っぱ?」

エリーもヒーちゃんも???って感じですね。


「この葉っぱが付いてるこの蔓を‥‥よいしょー!」

やっぱり!


蔓に付いて土から出てきたのは赤く細長い物でした。


「ねっこ?」

「ヒーちゃん、これはお芋さんですよ。」

「おいもしゃん!」


そうです。サツマイモです。

『ライブラリー』でマルンのデザートを閲覧していた時にひっかかったスイートポテトの元です!


「ねぇアーちゃん。芋が大発見なの?」

「はい!このお芋さんは私の記憶が正しければとっても甘くてホクホクなのですよ!」


「「あまい?ホクホク!」」

最近のこの2人はことお菓子が絡むと息ピッタリです。

ちょっとジェラシー。


「一応これも持って帰って調べてみましょう。」

「了解!じゃ帰りは飛ばして帰りましょう。」


そう言いながらエリーはヒーちゃんを抱っこ。

私はカバンを背負います。


身体強化(改)発動!


来るときは結構時間がかかったのですがお湯が沸く位の時間で街に戻ってきちゃいました。


移動中のヒーちゃんは


「きゃー!はやーい!もっと、もっとー!」


私とエリー、そしてヒーちゃんはほんの少し。


疾風になったのでした。(キラーン)

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