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はぐれエルフちゃんと剣姫さん~生活魔法も使いよう~  作者: トルク
四章 もう1人のはぐれエルフ
44/72

ソフィー、最高のバースデー

投稿時間遅れ並びに未完成掲載、誠に申し訳ございません。


次話で終章となります。



翌日ー


今日はソフィー姉さまのお誕生日です。


私とエリーのブレスレット、ヒーちゃんのリボン。

贈り物は完璧です!


カルナザルではお誕生日の日はプレゼントを贈り、家族や恋人と食事をするのが慣習です。


しかしそこは私です。

地球流でお祝いしましょう!

お誕生日と言えばバースデーケーキ?が定番の様です。


さっそく『ライブラリー』で検索。


フルーツなどをスポンジケーキで挟み、ホイップクリームでデコレーションしたケーキ。


ホイップクリームは生クリームを撹拌し空気を含ませたもの。


いけますね!

マングァーがあります!

生クリームは昨日成功しました!

スポンジケーキ‥‥やってみましょう。

ハインツさんがいればなんとかなるはず!


私はヒーちゃんのお世話をソフィー姉さまにお願いします。

ソフィー姉さまは二つ返事で了承。

ヒーちゃんもごきげんでなにより。

これでケーキ作りに専念できます。


しかしエリーが

「私も手伝う!」

と頑なに言うものですからお手伝いをお願いしました。


それではソフィー姉さまへのバースデーケーキ作りと行きましょう!



~厨房~


「ハインツさん、またまたお世話になります!」

「いえいえ、アウラさまとの料理は私も大変勉強になりますので。それで今日は何を?」


「はい、ソフィー姉さまへのバースデーケーキを作ります!」

「普通のケーキではないのですか?」

「そこはそれ、お誕生日用のケーキですから。」

「ははあ、なるほど。」


ハインツさんも納得したところで調理開始です。


まずは材料から。


ミルク お砂糖 卵 小麦粉 気泡粉


気泡粉はパンを作る時に使うもので地球では重曹と呼ばれています。

ある鉱石から採取されるとの事ですので天然の重曹と言ったところでしょうか。


それでは昨日に続いて生クリーム作りから。

‥‥はい、完成。


どんどん行きましょう。


「ハインツさん、この卵を4個、黄身と白身に分けて下さい。」

「了解です。」


きれいに分けられた卵。


「次はこの白身にお砂糖を少しずつ加えながら泡立てます。」

「アウラさま、この技法は知っています。固めでよろしいですか?」

固めの表現がよく分かりませんが持ち上げる程度で、と補足しておきます。

この間にエリーには小麦粉を漉し器で振るっておいてもらいます。


私は分けられた黄身にお砂糖を加え白くなるまでかき混ぜます。


「アウラさま、どうですか?」

「いい感じです、ではこれと合わせますよ。」


ハインツさんの白身と私の黄身をさっと混ぜ合わせます。


エリーの振るった小麦粉に気泡粉をふたつまみ。

さくっと混ぜたら


「ハインツさん、粉と合わせます。」

「数回に分けて素早く、ですね?」

「はい!」

さすがハインツさん。

普段から私たちの食べるパンを作っているだけあります。


その間に私はバターを『ヒート』で溶かし、ミルクに合わせます。


「ハインツさん、バターミルク入ります!」

「いつでもどうぞ!」

バッ!

サッサッサッ!


ほれぼれする手際です。


これで生地は完成。


型に流し入れてトントン。

空気を抜きましょう。


それでは焼きに入りましょう。


「ハインツさん、ここからは私では役不足です。お任せしてもいいですか?」

「お任せ下さい!」

ハインツさん、頼りになります。


「それではエリー、マングァーをカットしておきましょう。それと昨日の様に裏漉ししたものも作りますよ!」

「任せて、アーちゃん!」

エリーも頼りになります!


私とエリーはカットマングァーとケーキに挟むピューレを用意しました。


ー数十分後ー


「アウラさま、焼き上がりました!」


おお!見事なキツネ色です!

ふっくら甘い香りがたまりません。


「ハインツさん、少し沈ませてひっくり返して冷ましましょう。」

ハインツさんはケーキ型をトントンとテーブルの上に数回落とし、網の上にひっくり返して置きます。

詳しく説明してないのに‥‥

ハインツさんのお仕事は素晴らしいですね!


そろそろ佳境に入ってまいりました!


ホイップクリーム作りです。


ボウルに生クリームを入れ、撹拌器でかき混ぜます。

‥‥

‥‥‥‥

お砂糖をすこしづつ入れてかき混ぜていきます。


「え?なにこれ。生クリームよね?」

「そう、です‥‥よ!」

ふぬー。混ぜます!


「これは!卵の白身とはまた‥‥いや、空気を含ませるという意味では同じか!」

「せい‥‥かい、です!」

ほあたー!混ぜます!!


うん。いい感じでモッタリしてきました。


「はあ、はあ。ホイップクリームの完成です。」

「これがホイップクリーム‥‥」

2人とも驚いていますね。


「さあ、仕上げましょう。ハインツさん、ケーキを横から二つに切って下さい。」

「はい。」

スポンジケーキが二つに切り分けられます。


「ではここにホイップクリームを塗ります。そしてマングァーピューレを。さらにその上からホイップクリーム。」

テキパキと進めましょう。


「そしてカットマングァーをちらして残りのケーキで挟みます。」

形が見えてきましたね。

デコレーションに入りましょう。


生クリームを全体に塗り、天面にカットマングァーを散りばめます。


うーん。見た目はともかく完成です。


「出来ました!2人ともお疲れさま‥‥」

振り返るとエリーとハインツさんはホイップクリームを舐めておりました。



~夕食後の席で~


「姉上、お誕生日おめでとうございます。」

「ソフィー姉さま、おめでとうございます。」

「ソフィーおねーしゃん、おめでとうごじゃいまちた!」


「まあ。ありがとう。」


「これは私とアーちゃんからのプレゼントです。」

エリーはプレゼント用に包装した箱をソフィー姉さまに手渡します。もちろん中身はあのブレスレット。


「えっとね、あのね、これはわたちのぶんでしゅ。」

ヒーちゃんは青いリボンを差しだします。


「ええ!みんなありがとう!本当に嬉しいわ!エリー、アーちゃん。開けても?」

どうぞ。


「‥‥素敵。青い石、ヒーちゃんのリボンと合ってとっても素敵よ。ありがとう、私の可愛い妹たち。」

そう言ってソフィー姉さまはひとりひとりの頬にキスしてくれました。


「最後に。ハインツさん、お願いします。」

「かしこまりました。」

ここでケーキの登場です。


「白いお菓子?なの?」

「はい!エリーとハインツさんと一緒に作りました。ソフィー姉さまの為のケーキです。」


「私の為のケーキ‥‥」


「では切り分けます。」

ハインツさんによってケーキがカットされお皿に乗せられます。


「ソフィー姉さま、どうぞ!」

「いただくわ。‥‥んー!お、美味しい!」

よかったぁ。またまた大成功ですね!


「ねぇね、わたちも!」

「うむ、我らも頂きたいのだが‥‥」

「あらあらまあまあ。」

「アーちゃん‥‥ごくり。」


「うふふ。こんなに美味しいお菓子、独り占めなんてできないわ。みんなで頂きましょう?」

ソフィー姉さまの了承が得られました。


みな美味しそうにケーキを食べています。

ハインツさんにもおすそ分け。

今度はハインツさんに作ってもらう為とかちょっとしか思ってませんよ?



「みんな、ありがとう。これまでで最高のバースデーだわ。私、一生忘れないから。」


口元にホイップクリームを付けて微笑むソフィー姉さまもとっても綺麗なのでした。




スポンジのレシピは私のオリジナルです。

砂糖を入れるとメレンゲが立ちにくいので少量入れて卵黄に残りを使っています。

粉と卵黄を入れる順番は逆でオーケーです。

溶かしバターだけでも十分ですが私は温めた牛乳と合わせています。


素人レシピですがなかなかいけますよ。

結局お菓子って分量と熱と時間なんですよね(笑)

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