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はぐれエルフちゃんと剣姫さん~生活魔法も使いよう~  作者: トルク
三章 ギュスターヴ家の人々
30/72

祖父、小さい友達ができる

「ち、義父上!到着は明日と伺っておりましたが‥‥」


「ふん!ダカンか。ワシは一刻も早く孫娘たちに会いたかったのじゃ!夜を徹しての一騎駆けよ!わーっはっはっはっは!」


なんとパワフルなおじいちゃんなんでしょう。


「おお!マリアよ。息災か?」

「あらあらまあまあお父さま。」


「ふむ、元気でなにより!して、そこに居るのはソフィーとエリーか?」


「はい!エリザベートです。お祖父さま。」

「えっと‥‥ソフィーリアです。」


「うおー!会いたかったぞおおおおお!」

「きゃー!」

うわぁ、おじいちゃんが2人に熱烈ハグです。

なるほど、皆のハグ癖はおじいちゃん譲りなんですね!


「くっ、この!はーなーせージジイ!!」

「おーおー。ソフィーや。照れおって。」

「ちーがーう!もうヤダー!」

「姉さま、どうしたのですか?お祖父さまですよ?」

うん、エリーはとっても良い子の様ですね。


「がはははは!これで後10年は健康でおれるわい!」

な、何?何か吸収したの?マゴニュウムとか?


「あ、そんな事よりお祖父さま。アーちゃんを紹介しますね。」

「ん?アーちゃんじゃと?」


孫娘2人に夢中だったおじいちゃんは私の存在に気づいてなかったみたい。

ソファーの端っこに居たのにね。

おじいちゃんはやっと2人を解放します。

ソフィー姉さま、一気におじいちゃんとの間合いを取りました!

早い!


「お祖父さま、こちらが私の親友で師匠のアーちゃん、マスター・アウラ殿です。」

「ほう?エリーのな。どんな豪傑か‥‥なんじゃとぉおおおおお!!」

お、おじいちゃん私を見て凄くびっくりしてます!

あ、目が合いました。


「初めまして、エリーのおじいちゃん。アウラです!」

ペコリおじぎからのニッコリ笑顔でご挨拶。


「な、な、な、な、な」

「お祖父さま?」

「なんとプリチーなんじゃぁあああ!」

おじいちゃん、いつもこんなテンションなんでしょうか?


「おお、挨拶が遅れて申し訳ない。ソフィーとエリーのじぃじをやっとるライオじゃ!ところでアーちゃんや、エリーの師匠とはどういう事じゃ?」


「はい。武術指導をしているのですよ!」

「なんと!まさか‥‥ほいっ!」

おじいちゃん、懐から取り出したナイフで襲いかかってきました!


「わわわ!」

びっくりしましたけどそんなに速くないですね。

懐に入っておじいちゃんの肘辺りに『纏』を当てます。

おじいちゃんの腕はナイフごと外に弾かれました。

いろいろガラ空きなので追撃するところなんですけど‥‥


「コラァ!ジジイ!!アーちゃんに何しやがる!」

パン!

ソフィー姉さまの鞭がおじいちゃんのお尻にヒットしました!

痛そうです!


「ぐおぉお!ワシのケツがぁ!」

おじいちゃん、ズボンが破れてお尻丸出しです!赤くなってます!


「ソフィー姉さま、ストーップ!」

フーッフーッと息を吐くソフィー姉さま、再びの夜叉モードです!


「そんなに怒らんでもええじゃろ?ちょっとしたおちゃめじゃん?」

「「おちゃめで済むかー!!」」

おお!ダカン父さまとソフィー姉さまの見事なハモりです。


「‥‥お祖父さま?今のはちょっとやり過ぎですよ?」

ゴゴゴゴゴ‥‥

エリー、怒ってますか?


「す、済まなんだ!」

「‥‥私に謝ってどうするんです?」

おじいちゃんと再び目が合います。

気にしてませんよ?とニッコリ。


「うおおおお!超プリチーじゃあああ!ごめんなさい!!」

「はい。じゃ、仲直りですね!」

私はおじいちゃんの手をとって握手します。


うん、私このおじいちゃん嫌いじゃない。

寧ろ好きな感じ。

賑やかで明るくて面白いの。



「‥‥アーちゃんや、うちの子にならんか?」

「「「「ダメ(だ)!!!!」」」」

速攻で却下でした。


~~~~~~


「なるほどのう。『アウラ流活殺術』か。」

「はい、今のエリーはとっても強いのです!」

私は何故かおじいちゃんのお膝の上にいます。


「アーちゃんはアレかの。はぐれじゃな?」

「はい。そうです‥‥」

「ふむ。ダークエルフのはぐれと逆なのじゃなぁ。」

え?初耳ですよ?


「お祖父さま。それ詳しくお願い!」

「エリーも知らなんだか。はぐれエルフとは精霊魔法が使えず里を出た者を指すがダークエルフのはぐれは精霊魔法が使えるのじゃ。」


「え?それじゃ、ダークエルフの場合ははぐれる事ないんじゃないの?」

ソフィー姉さま、私も同感です。


「それがじゃの、ダークエルフは戦闘に秀でた種族じゃ。はぐれになる者は精霊魔法を使える代わりに非力なのじゃよ。」

え‥‥私、元々は非力なんですけど?

精霊魔法も使えません。

私って‥‥


「ああ!アーちゃん、落ち込まないで!」

おじいちゃんのお膝の上で項垂れてしまいました。チーン。


「じゃがアーちゃんや。はぐれも中々捨てたもんでもなかろう?」

おじいちゃんが私の頭を優しく撫でてくれます。


「ほれ、見てみぃ。」

私を心配そうに見つめるエリー、ソフィー姉さま、マリア母さま、ダカン父さま。

そうですね。私ははぐれたからこそ、皆に、家族に出会えたのですから。


「おじいちゃん、ありがとうございます!」

「がはははは!礼には及ばんよ。」

今度はゴシゴシと強めのナデナデ。


「なあアーちゃん。ワシの事はじぃじと呼んでくれんかの?」

「じぃじ?」

「ぐはぁ!なんという破壊力じゃあ!」


ソフィー姉さまと一瞬目が合いました。

『よし!勝った。』

そう聞こえた気がしました。


「ねえ、じぃじ。」

「なんじゃアーちゃん。」


「あのね、私と‥‥お友達に、なってくれますか?」

「勿論じゃ!こんな可愛い友人なら大歓迎じゃわい!」


私に2人目のお友達とじぃじが一緒に出来ました。

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