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アウラ、戦う

夜が明けた。

一晩中森を駆けた。

しかし幼女の脚である。

里からはそれほど離れられなかった。

今頃、家ではアウラがいないと騒ぎになっているだろう。

しかしアウラは確信している。


誰も追っては来ないと。


*********


んー。疲れたぁ。

かけっこは得意だけどこんなに長く走ったのは初めて。

ちょっと休憩しよっと。


私は大きな楠の下で休憩する事にしました。


草で編んだ鞄からお魚の燻製を取り出して朝ご飯にします。


「いたらきましゅ!」


人ならもう大人なほど生きていますが滑舌が悪くて上手く喋れません。

早くおっきくなりたーい!


「ムシャムシャ‥‥ごくん。」

我ながら燻製は美味しく出来てます。

10日分は食料を用意しましたけどこれからどうしょう?

やっぱり人族の里に行くべきかなぁ。


「ごちとーたまれした!」

私の手のひらサイズの燻製でお腹いっぱいになりました。

水筒のお水を一口飲んでっと。

さて、出発です。

とりあえずこのまま進んでみましょう。




雨が止みました。数日ぶりです。

雲の切れ間からお日さまが顔を出します。

雨上がりの森の匂いが私は好きです。



お日さまが天辺にきた頃。

そろそろお腹が空きました。

ーガサガサ!ー


おや?森の動物さんでしょうか。

お手製の弓を肩から外して矢をつがえます。

音がした方向へ注意していると‥‥


「グギャギャギャ!」


動物さんじゃありません!

緑色の子鬼、ゴブリンさんです!

手には錆びたショートソードを持っています、怖いです!


私は弓を引き絞り矢を放ちました。


ポス‥‥


届きませんでした。


非常にピンチです!


ゴブリンさんは小走りで私に近づいてきます。


仕方ありません、魔法でやっつけます!



私は光の生活魔法『ライト』を発動します。

ゴブリンさん、眩しがってます。

そして私はその光の波長が単一になる様にイメージします。

来ました、ここです!


「いくじょ!『れーじゃー』!」


そう、レーザービームです。

私の記憶にあるランク4相当のレーザービームがゴブリンさんの眉間に当たっています。


私の歩幅であと5歩‥‥

ゴブリンさんは倒れました。


ゴブリンさんの頭から煙が出ています。

多分脳みそを焼いたんでしょう。

なんとかやっつけました!


「でもまだれーじゃーよわいの‥‥」

レーザービームは大気中では威力が減衰するみたいなのです。

空気中の水を電気分解?できれば重水素?ができてパワーアップするみたいなんだけど。


「れんちゅーちまちょう。」

練習しましょう、そうしましょう。


またゴブリンさんが出てくると嫌なのでお昼ごはんは歩きながら食べました。


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