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アウラ、指導する

この章は少しバトル物っほくなってしまいますが基本ほのぼのへの布石とご理解ください。


ブックマーク感謝です!

お昼ごはんを食べたあと、訓練場へ案内してもらいました。

ここは特別な場所で一般の騎士さんや兵士さんは使用出来ないそうです。

なんでも結界が張ってあり相当無茶をしても大丈夫なのだとか。

ダカン父さま専用らしいのですが、父さまって超強い人?


「しゃて。えりー、これからくんれんをかいししましゅ!」

「はい!師匠!」


「まずはしんたいきょーかでしゅ。」

「え?こないだのとは違うの?」


「あい。これからおこなうのはぜんしんにめぐらせるほうほうでしゅ。」

「でもアーちゃん、ダメだって言ったよ?」


「ちょっとみててくらしゃい。」

そう言って私は身体強化魔法を行使します。


「アーちゃん!光ってる!!」

「まずこのじょうたいになれるようになりましょう。」

「はい!」


‥‥

あれ?もう一時間くらい頑張ってますけど。

光りませんね。


「クスン‥‥アーちゃん。」

「だいじょーぶでしゅよ、えりー。」

私は泣きそうなエリーの背中をぽんぽんします。

落ち着きましょう。


「えりーはどんなイメージでまりょくをとおしてましゅか?」

「んー。血液の流れに乗せて、って感じかな?」

「それじゃただまりょくをじゅんかんさせてるだけでしゅね。」

「ええ!私、間違ってたの?」


普通の身体強化なら魔力の循環だけでも十分な効果が得られるので間違いではないのですが‥‥


「ふつうのしんたいきょーかはそれでいいとおもいましゅ。」


私は細胞について簡単な説明をし、魔力伝達のイメージをアドバイスします。


「しんぞうから放射状にまりょくをながしましゅ。そして細胞ひとつひとつにまりょくをとどめるイメージでしゅ。」

「分かったわ。やってみる!」



それから日が落ちるまでエリーは訓練をつづけました。

魔力の無駄打ちを結構してるのに未だ魔力が尽きません。

相当多い魔力の持ち主だったのですね。

そして。


「やった‥‥やったわ!アーちゃん!!」

おお。エリーが光ってます!

まだ光は弱々しいけど。


「やったね。エリー。」

「ありがとう!アーちゃん。」


なんとか第一段階突破ですね。

それにしても‥‥

もっと時間がかかると思ってたのですけどたった半日でコツを掴むなんて、やっぱりエリーは残念騎士なんかじゃありません。

天才美少女剣姫です!

しかし。

喜んでいるところ申し訳ありませんが次の課題を告げなければなりません。


「ではエリー。そのじょうたいをねるときいがい、ずっと維持してくだしゃいね。」

「え‥‥」

「あ。ひるまはまりょく切れでぶっ倒れるまでちゅづけてくだしゃいね。」


エリーの笑顔が引きつってます。

天を見上げてうっすら光るエリーの手を引いて私はお城の中へ戻るのでした。

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