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アウラ、採用される

女性陣か姦しくしていると。


「おほん。あー、エリザベート。」

「あ、はい!父上。」


「残念だがアウラ殿はお前の従者にはなれん。」

「な!父上!何故です!」


ええっ!私不採用なの?

3食おやつ付き‥‥


「ふむ。彼女はエルフとはいえまだ幼い。幼すぎる。このような幼女に従者は出来んだろう。」


「父上。それは違います。アーちゃん、いえアウラ殿は天才です。天才美少女エルフなのです!」

ちょっと?エリーさん?


「天才美少女エルフとな。ふむ、してその根拠は?」

「父上。父上は剣で剣を断てますか?」

「よほどの名工が鍛えた剣ならばな。」

「いえ、我が騎士団の正規支給の剣で、です。」

「無理だな。してそれが何の根拠に?」

「私には断てます!」

うわ!

ダカンさんの開いてるか分かんない眼が見開かれました!

怖いです!


「それが叶ったのはアウラ殿のおかげ。彼女は私の才を導いてくれたのです!」

そう言ってエリーは剣を抜きました。


「そこの者。剣を抜きなさい。」

エリーは壁際で待機している騎士さんに命じます。


「で、ですが‥‥」

騎士さんは困っています。


「構わん。」

「はっ。」

ダカンさんのひと声で騎士さんが剣を抜きます。


「貴様は私の剣を受けるだけでいい。」

「了解であります!」

エリーと騎士さんが構えます。ゴクリ。


「はっ!」

エリーの打ち込み。うん、いい感じです。魔力の流れ方があの時よりスムーズです。


キン‥‥

エリーの剣を受けた騎士さんの剣が半ばから断たれました。

そりゃもう綺麗に。


「どうですか?父上。」

エリー、ドヤ顔はダメ!綺麗なお顔が台無しです!


「‥‥エリザベート。見事。しかし何故‥‥」

「父上。これは私一人の力で成し得た事ではありません。アウラ殿が居ればこそ!」

「その力‥‥我らにも」

「お断りします。アウラ殿の許可なく奥義は開けません!」


視線が集まってます!恥ずかしいです。


「えっと‥‥エリーがいいならおちえてもいいでしゅよ?」

「アーちゃん、いいの?」

「あい。でもあれはきほんでしゅよ?わたち、エリーはもっとちゅよくなれるっていいまちたよね?わたちはエリーにしかおちえましぇん。でもエリーがみなしゃんにおちえるのはかまいましぇんよ?」


「ふふっ。あの『残念騎士』が一日でこのような強者に変わるか!面白い。」

「ならば父上!」


「うむ!アウラ殿。あなたをエリザベートの師匠として迎えたい。如何?」

「ししょーなんて。わたちはエリーのあいぼうでしゅ。」


駆け寄ってきたエリーにめっちゃハグされました。

姉上さまもついでに。


あれ?姉上さまの名前‥‥

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