表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンチーター!〜転生社畜の勘違い最強ライフ〜  作者: 北風
第1部 ダンジョン実験編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/45

1-10: 激震の迷宮――最初の衝突と不可解な核




「……本当に、これでいいのか……?」


 最深部。

ユートは中央にぽっかり空いた、直径十メートル以上の空洞を見つめていた。


(ここに……あのゴーレムを置けば……

 冒険者は“ボス”だと思ってくれるよな……

 そしたら危険を感じて……帰ってくれるはず……)


 スライム三匹も不安そうに見上げている。


ぷに →(ゆーと……どきどき?)

ころ →(こわい?)

もち →(ぷにゃぁ……)


「いや、怖くはない……いや、怖いわ! 失敗したら俺が死ぬ!!」


 ユートは何度も深呼吸した。


(ミリアや村の人たちに危険を近づけたくない……

 だったら俺が頑張るしかない……!)


「よし……配置するぞ!」


 ユートは《モンスター配置》タブを開き、最深部中央を指定する。


《モンスター:Golem(魔力核式)》

《DP:250》


「うっ……DPが……痛い……

 けど……必要経費!!」


 決定ボタンを押した瞬間――


ゴゴゴゴゴゴ……!!


 床が震え、砂が舞い、空気そのものが呻き始めた。


「うわっ……!」


 中央の床が隆起し、 巨大な岩の塊がゆっくりと立ち上がっていく。


ガガガガ……ギギギ……


 “岩が人型に固まり、歩き出そうとしている”ような迫力。


(本物すぎる……!!)


 そして完全に立ち上がった瞬間――


ゴゥン……!


 ゴーレムは低い鳴動を響かせ、身体をわずかに震わせた。


「うわあああ!? 本当に動いたぁぁぁ!!」


ぷに&ころ →(びくっ)

もち →(ぷにゃ!?)




 その時、ユートが設定したギミックが作動する。


ゴッ……!


 ゴーレム背後の壁に、“拳大の穴”が突然開いた。


(よし……順調、順調……!)


 次いで穴から“淡い光”が漏れ始める。


ぼうっ……


(魔力ゼロでも光ってれば“それっぽい”!

 冒険者なら絶対誤解する!!)


 ゴーレムが震えるたび、あたかも“魔力を放出”しているように見える。


(『あの穴がコアの魔力源か!?』とか思ってくれ!!)


 ユートは拳を握った。


 そして光のタイミングに合わせて――


《モンスター配置:ゴブリン(群)》


(今だけは……ゴブリンなら罪悪感が……まだマシ……!!)


《DP:ゴブリン1体=3》

《大量導入が可能です》


(20体いける……!

 冒険者に“生み出された群れ”と思わせるには、このくらい必要!!)


「いけええええ!!」


《ゴブリン×20 配置完了》


ガララララッ!!


 穴から“吐き出されるように”大量のゴブリンが雪崩れ出た。


「うわああああ!! 多すぎる!!」


ぷに →(すごい……)

ころ →(いっぱい!!)

もち →(ぷにゃぁ……)


(だ、大丈夫……!

 これは“脅し”だから……!)


 ゴブリンたちは統率なく走り回り、奇声を上げる。

穴からの出現演出は満点だった。


「……俺、ちょっと……すごくない……?」


ぷに →(ゆーとすごい)

ころ →(つよそう!)

もち →(ぷにゃ……すごい……)


「えへへ……お前らに褒められると嬉しいな……」




 ダンジョン前では国家直属の 中級冒険者ガイル隊 が準備を整えていた。


ガイル「……全員、準備はいいか?

 今日はダンジョンの“変異源”を探る。

 最深部まで到達する可能性がある」


ドラン「途中で増援が出る可能性は?」


ガイル「十分ある。深層が動いた可能性が高い」


リナ「……魔力、昨日とは比べ物にならないほど濃い。

 何かが……大きく変わってるわ」


 彼らは知らない。


ユートが必死に作り上げた“偽コア演出”


――巨大ゴーレムと大量のゴブリンが

ガイル隊を待ち構えていることを。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ