大切な存在 英治side
僕には大切な人がいる。名前は武田心菜ちゃん。無自覚美少女で、文武両道で、だけどあまり自分に自信がなくて……まるで、天使のような女の子。春の天気が悪い時に心菜ちゃんが転んでしまって、僕が心菜ちゃんを助けたのがすべての始まりだった。受け止めた時……きれいな人だなとは思ったけど、まさかあんなに……お人好しで、優しいなんて思わなかった。僕の周りにはいつもたくさんの女たちが群がってきた。美人な人が多く、いつの日か、きれいな人は避けるようになっていた。全員、僕の恋人という肩書が欲しいだけ。僕を本当に愛してくれているわけではない。僕は小さいころから、童話のような恋愛を夢に見てきた。シンデレラのような童話の物語に出てくるほどの理想的な人など、この世界にはいないと思っていたけど、心菜ちゃんはまさにそれだった。いうならば、心菜ちゃんはおそらくシンデレラ。僕はシンデレラを愛す王子様だと思う。僕は王子様という柄ではないけど。心菜ちゃんはおそらく……僕が心菜ちゃんの事が好きということを知らない。そういう鈍感なところも好きだけど……そろそろ本気でアピールした方がいいのかもしれない。何しろ心菜ちゃんは僕のことをたぶんただの仲のいい先輩としか思ってないと思うから。僕は、この初恋を、あきらめたくない。僕は心菜ちゃんをどうやって夢中にさせようかと、ずっと考えていた。
英治side ~end~
どうも!作者のななです。通称しゅうです(o^―^o)ニコ(∀`*ゞ)テヘッ二日続きで更新できてとてもうれしいです!そして、夢に見るほど書きたがっていた英治sideも書きました!




