最終リレー
こんにちは、ななです!この作品は青春さを入れるために今回は体育祭という行事をしました。ぜひ、楽しんでくださいね。また、評価(☆)、ブックマークをつけていただくとうれしいです。感想で、ここはもうちょっとこうした方がいいというものをお伝えください。よろしくお願いします。
『最終リレーに参加する方は、急いで行進してください。』
行進の音楽が流れ、ピッピッという笛の音が響く。とうとう神代学園体育祭の大目玉、最終リレーがやってきた。パン!という大きなピストルの音で1~3年生が走り出した。私のクラスの代表は確か、李由ちゃんと村田さんという人。神代学園は全部で5クラスあるから、10人が走る。神代先輩は同じクラスのもう一人の代表が足をねんざして出られないから二回走るみたい。神代先輩はアンカーと一番最初。きれいなフォームで走っていて、少しきゅんとときめいてしまった。やはり2年生が一位、1年生が3位、3年生が2位と並んでいる。李由ちゃんと村田さん頑張れっ……!あっ、3年生を抜いたよっ……!周りからは、3年生のブーイング、神代先輩を応援する人たちの声でいっぱいだった。神代先輩頑張れ~!って、間違えて違う学年の神代先輩を応援しちゃったよ……。少し火照った顔を覚まそうと、水飲み場に向かった。
「ねぇねぇ、君、何年生?」
うしろから声が聞こえ、振り向く。強面の背の高い男の人が4人ほどたっていた。
「え、えっと……」
なんて答えればいいかわからず、もごもごしていると、誰かの声が聞こえた。
「残念ですけど、その人、僕の彼女ですから。」
この声は……もちろん神代先輩だ。笑ってはいるけど、目が笑ってない。神代先輩を見て、強面さんたちはヒっという声を漏らした後、帰っていった。
「大丈夫?心菜ちゃん。まったく、そんな可愛い姿で歩いてるからだよ」
か、可愛っ……。さらっとそんなことを言う神代先輩をじっと見つめた。というか、神代先輩ってまだ走ってなかったっけ……?不思議に思ったことを聞いてみた。
「神代先輩、もうゴールしたんですか?」
「あ~、うん。」
「す、すごいですねっ!」
神代先輩に尊敬のまなざしを向ける。
「まったく……。そんな可愛く上目遣いされると狂っちゃうな……」
神代先輩が何か言っていたけど聞こえなかった。
結局1位は2年生で、神代学園体育祭の1位も2年生となったのでした――――
そして、体育祭の反省会のようなものが会議室で開かれた。私が体育祭実行委員だから司会なんだけど、私の声が小さすぎて聞こえてないみたいで……。とうとう李由ちゃんの怒りが爆発して、無事に話は進んだのでした。
少し戸惑ったけど……中学生になってから初の体育祭は、幕を閉じた――――




