#6 失踪
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#6 失踪
初夏、緑色の葉っぱがより鮮やかになっていくこの季節。
ゴールデンウィークやテストといった学校のイベントが終わり
やがてイベントのない静かな月が訪れる。
それでも私は陽花や沙奈と学校生活を楽しんでいた。
そんなある日の休み時間...
「あーあ、6月になっちゃったねー、つまんなーい。」
急に何よ、陽花...
「分かります、学校でのイベントはおろか、連休のひとつもやってこない
1年で最もつらく苦しい時期ですよね!!」
いや、それは言い過ぎでは...
「そうそう!!それに雨とか曇りばっかりだし...
あーっ、早く6月終わんないかなー!!」
まだ6月になったばかりなのに...
もはや私は話に入る余地すらなかった。。すると、
「未帆ちゃんも6月ってつまんないよね...?!」
「え...?ま、まあ...そう、ね...」
私にも話を振ってくれる沙奈。
けれど返事に困る感じの質問だった。
すると...
「..あ!そうだわ...!イベントがないなら私たちで
イベントを作ればいいじゃないですか...!!」
沙奈はそう提案する。
「イベントを作る?!何それ楽しそう!!」
沙奈の提案に陽花はテンションが上がる。
けれど急にイベントを作るって言ったって...
みんなで遊ぶくらいしか思いつかないよ...
すると沙奈は続けてこう提案する。
「例えば...サプライズでお互いにプレゼントする、ってのはどうでしょう!?」
いや、サプライズするって言ってる時点で破綻してるのよ...
そう思った私だったが...
「わー!楽しそうじゃんそれ!そんじゃ、来週までにサプライズプレゼントを
それぞれ届けるっていうイベントね!もちろん未帆もよろしく!!」
陽花に勝手に参加されられてしまう。
「ちょっ、だから勝手に決めないで...」
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それから数日後。
沙奈は、突然欠席が続くようになった。
「...あれ...沙奈、今日も休み...?」
「そうだねー、もうすぐサプライズプレゼントの期限になっちゃうよ...」
「いや、そっち...?!」
ガラガラ...
朝のHRの時間、蒼先生が教室にやってくるのだがその表情はかなり
曇りがかっていた。
「えー...みんな...その...いきなりで申し訳ないのだが、
うちのクラスの霧島沙奈が、失踪してしまったらしい...」
「失...踪...?」
待って待って、どういうこと?、と頭の中が真っ白になる。
「先生ーっ?!何言っているんですか!?
沙奈は体調不良で休んでいるだけでしょ?!」
陽花は思わず声をあげる。
「...いや、それがだな、
しばらく学校に来ていないので連絡を入れたところ、
毎朝確かに制服で家を出たらしい。
夕方には帰ってくるから学校に来ていると思っていたそうだが...。
そして今朝もまた、家を出ていったとのことだ...」
不自然な話である。
何それ、朝は学校に行くフリをして夕方まで失踪...?
一体どういうことなのだろう...
そして蒼先生の話は続く。
「...その後、警察にも連絡したところ、最近この学園周辺で
霧島さんのように急な失踪事件が相次いでいるとのこと。
つまり彼女もこの事件に巻き込まれてしまった可能性が高い、ということだ...」
「そんな...」
陽花は悲しそうにする。
「で、でも夕方には帰ってきたってことは、
沙奈はどこかにいるってことだよね...?!みんなで探しに行けば...!」
「落ち着け、相水。これ以上被害者を増やすわけにはいかん。
今は警察に調査を任せるしかない...」
「そうですよね...」
「...既に他の学年にも情報は出しておいた。
霧島さんに関する情報の収集と注意喚起のためだ。
...ということで、もし霧島さんを見かけたり
事件についての情報を得られたりしたら、すぐに学校に連絡するように...。」
---------放課後。
私の家は学園からそう遠くない。
彩愛姉はまだ部活なので一緒に帰ることはできない。
陽花は用事で先に帰ってしまった。つまり帰りはひとりである。
早く帰ろうと思い、急ぎ足で信号を渡っていると...
「あれっ、沙奈?」
ふと、信号先の路地裏に沙奈の後ろ姿が見えたような気がした。
私は急いで沙奈を追って路地裏へと向かう。しかし...
「...って....いな、い...?」
その路地裏に沙奈の姿はなかった。
...すると、同じ学園の生徒4人が私を見つけて心配してきた。
「あ....すみません...ちょっと誰かいたような気がして...」
私は落ち着いて言い訳を考える。
彼らの制服を見てみると....2年生...?1つ上の先輩方ね。
すると...
「えぇっと、後輩ちゃん。霧島さんは確かにここにいたよねぇ?」
どうやら彼らも沙奈を見たらしい。
なんだ、そういうこと....
「...はい、確かにいたと思います...
あと、私、後輩ちゃんではなく静野未帆です...」
ついでに後輩ちゃん呼びする先輩に名前を教えてあげた。
しかし沙奈も見失っちゃったしこれからどうすれば...
そう思っていた矢先、
先ほど沙奈が失踪したと思われる路地裏の奥から人が現れた。
「って...泰三さん...?!」「おや、泰三くん、だねえ...?」
現れたのは、泰三とかいうおじさん。
先輩方の知り合いなの...?
「あれっ...アンタらは...」
「だ、誰ですか...この人...」
突然現れた謎のおじさん、泰三。
一体何がどうなっているやら...
とりあえず沙奈のことも気になるし
一緒に彼の話を聞いてみることにした私なのであった。
続く...
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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