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#3 事件

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#3 事件


春、桜舞うこの季...


「おっはよぉぉぉーーっ!!」


もにょーん....っ!!

突如私の体は別の大きな体に押しつぶされる。


「って...せっかくはじまりの妄想をしてたのに邪魔しないでよ...!!」


「はじまり?なんの?」


...と、相変わらずなシスコンっぷりの姉、彩愛。


「あはは、やっぱ仲いいねー!」


陽花にまで見られた。


「べ、別に仲がいいっていうか...!!」

勝手にベタベタくっついてきて正直面倒である。


「まあまあ。これあげるから許して!」


そう言って私に渡して(...)きたのはキャンディと袋菓子。


「ちょっと...子供じゃないんだから...」


「いらないの?じゃあいっただっきまーす!」

そう言って渡そうとしたキャンディを開け、本当に食べはじめる彩愛姉。

なんで...やねん...!(あっ...思わず関西弁が...)


------------------------------


キーンコーンカーンコーン...


昼休み。

今日も陽花と購買部に向かう。

相変わらず人でいっぱいだ。


「はいはい、みんな落ち着いて並んで。」

やっぱりお目当ては焼きそばパンだろうか。

私は人混みには入らず、隣の自販機で飲み物を買う。


「未帆は無欲だねぇ...いらないの?期間限定の苺クリームパン!」

一緒についてきた陽花が言う。


「無欲というか...別に人混みに紛れるほど欲しくないっていうか...」


「それを無欲っていうんだよ!!」


自販機の前でそう叫んでいる陽花。

すると...


「あぁっ、あのー...デヘヘ...もしよかったらいりますー?これ?グフフ...」

怪しい&キモイ系の男子が私と陽花に話しかけてくる。


「ええっ、いいのー?!ありがと!

ってかこれ期間限定の苺クリームパンじゃん!!」

誰からもらったとかよりも期間限定の苺クリームパンに気をとられる陽花。


「お望みならー、グフフ...明日もゲットしておきますよー?デヘヘヘヘ...」

キモイキモイ無理。絶対こんな奴と関わらないほうがいい...

そう思った私は陽花の手を握って教室に帰ろうとする。

しかし...


「おっと、待った。カワイ子ちゃん。

もっと僕とお話しようよーデヘヘヘヘ...!」


陽花の反対側の手を引っ張って私の足を止めようとする。

それでも陽花を引っ張って連れ出そうとした。


もちろん反対側の奴も必死に引き止める。


「やーや...!やめてよ、2人ともーっ!」

すると...


「おい、彼女たちが困ってるじゃないか!!」


私の前に突如現れたのは、同じクラスの優だった。


「はぁ?なんだよ?

僕はただこの子たちと仲良くなりたいだけだよ!!」


陽花の手を離して優のほうに近づく。


「嫌がっているのに無理やり近づこうとするのはナンセンスだ...」


「あれっ、私嫌がってたっけ?」

確かに...って陽花は黙ってなさいっ!


「ほらほらー、彼女だって誤解だと言ってんだろー?

急に後ろのカワイ子ちゃんが手前のカワイ子ちゃんを引っ張り出してよーぉ...」


ねぇ、こんな奴だよ?!絶対関わりたくないじゃん...!!


すると優は私たちの前に立ちふさがってこう言う。


「どちらにしてもこの2人のことを

カワイ子ちゃん呼ばわりするのは許せない...」


ああ、火着くのそこぉ...


「...だから僕は、彼女たちを守る!!」


でもあんなキモ男よりはずっとかっこいい...。

そう思って優の後ろ姿を見つめていた。


「調子乗るなやボケ、失せろ!!」


そう言ってとうとう殴りかかるキモ男。やっぱり私の感覚は正しかった。


ズン...


殴りかかったキモ男の右手を左の手のひらで抑えつける優。

そして...


「今度は僕の番だな。」


パチンッ!!


「ぎゃああっ!!」


左手でキモ男の右手を止めたまま、右手でキモ男にビンタを食らわせた。


「うへぇぇぇぇぇ...」


「大丈夫だ、手加減しておいたからな。」

何者なの、優くんって!!


...と、頭の中で思わずくん呼びしてしまった私はひとりで顔を赤くする。


「...だ、大丈夫、だった、かな...?」

さっきまでの威勢はなくなり、おどおどと私たちに声をかける優。

すると...


「未帆ーーーっ!!大丈夫ーー?!!」


彩愛姉が駆けつけてきた。


「いや、友達から聞いたよー?!妹ちゃんが

購買部の前で変な人たちに絡まれてるって...!」

そんな情報回すくらいなら助けてよ...


「...はっ、こいつが未帆を狙っている変な人?!」


優のことを見つけた彩愛姉は私の前に立ちふさがる。


「ダメっ、絶対に未帆は渡さない!!」


「違うから、助けてくれただけだから...!」

私は彩愛姉にそう伝えると、彩愛姉はいきなり土下座モードになった。


「すみません、すみません!!妹を助けてくださりありがとうございました!」

いや、みんなからすれば彩愛姉がいちばん変な人だけどね...!!


--------------------------------------


夜。


夕食を終え、部屋に戻った私は今日のことが頭から離れなかった。


[...だから僕は、彼女たちを守る!!]


...ぼーっとしていると突然彩愛姉が覆いかかってきた。


もにょーん....っ!!


「っ、やめてやめて。ていうか勝手に入って来ないで。」


「あはは、ごめんごめん!...っていうかどうしたの?顔赤いけど?!」


「ふ、あっ?!」


思わず変な声が出る私。

やっぱり彼のことを考えていると...


そんなこと、恥ずかしくて誰にも言えない私なのであった...


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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