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#26 長野

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#26 長野


11月。

りんご農家に嫁いだ知り合いを持つ沙奈の提案で、

長野へりんご狩りにやってきた私たち3人と彩愛姉。


午前中、偶然同じ農園で優くん家族と一緒になって

みんなでりんご狩りを楽しむ。


そして昼過ぎ。優くん家族とは別れ、長野名物のおやきを食べに行くことに。

しかしおやきだけでお腹は満たされず、帰りの時間も中途半端。

そんなとき、私たちは沙奈の提案で善光寺に向かうことになるのであった...。


----


「善光寺、とうちゃーく!」

なんだか彩愛姉も楽しそうだ。


「...ねえねえねえー。ここってそんなすごいところなのー??」

陽花はあまり興味を示していない。


「...まあ!陽花ちゃんってば...!善光寺と言えば、

一生に一度は訪れるべきともいわれる....」


「ねーねー!それよりお腹空いたから何か食べようよーぉ...!!」

せっかく沙奈が説明してくれていたのに今度は彩愛姉が邪魔をする。

んもう...ちょっとは観光を楽しもうっていう気はないの...?!


「...分かりましたよ、お姉さん...

では、あのお店が評判いいみたいなので入ってみましょうね...」

説明の途中で遮られても食事を優先する沙奈。

ほんと、優しいわね...沙奈は...


--------


やってきたのは善光寺の仲見世通りに並ぶ石臼挽きのそばとカツ丼が人気の食事処。

昔ながらの長屋に小さな入り口が可愛く見えた。

時刻は昼の3時になろうとしているのにそれなりにお客さんの姿が。


...席に案内され、早速メニュー表を見る。


「うっわあぁ!!どれも美味しそーっ!!」

彩愛姉の裏でひっそりお腹を空かしていた陽花はメニューを見て大はしゃぎ。

どれにしようかすごく悩んでいた。


「やっぱり長野と言えばこれですこれ。信州そばですよね!」

一方、沙奈は自分で選んだ店を自慢しながらシンプルなざるそばを注文。


「決めた!私、このセットにするよー!」

お腹が空いていた彩愛姉はそばとカツ丼のセットを注文。

お店の人気メニューを一度に堪能できるまさに王道ね。


「私もそばにしようかな.....あ、それじゃあこの天ぷらそばで。」

私は温かい天ぷらそばを注文。

これで残るは陽花だけに。


「えっと、えっと....これ!!」


そして最後まで悩んでいた陽花が選んだのは、

この店もう一の名物であるカレーに、カツが乗ったカツカレーを注文。

いや、そばじゃないんかい。


--------------------------------------------


夕方になった。

11月にもなると日が傾くのが早い。


「はーっ、美味しかったーー!!」

カツカレーでお腹が満たされた陽花はとっても満足している様子。


「ねー!!さすが長野の信州そばって感じだったねー!!」

彩愛姉...陽花はそば食べてないんだよ...


...なんて話しながら、私たちは善光寺の本堂へ向かう。


...善光寺。それは、642年....今から1400年以上も前に、百済から伝えられたとされる

日本最古の仏像、一光三尊阿弥陀如来[いっこうさんぞんあみだにょらい]を

御本尊(仏教において最も尊い存在)として創建された、歴史あるお寺。

無宗教だから誰でも参拝できるのよ。


本堂は江戸時代に再建されたものだけど、

今は国宝として年間700万人が訪れる信州の観光名所として有名。


一度でもお参りすると極楽往生(来世での幸せ)が約束されるという考えから、

来世の幸福を願う人が多いんだって。

もちろん現世での幸福や良いご縁を願うのもいいとされるわ。

私なんてまだ学生なのに...現世の幸福を願わなくてどうするのよ。


...などと、さっきの食事中にこっそり調べた善光寺情報を

思い返しながら山門を歩く。


しかし、本堂が見えてくると....


「...あれれ?なんか帰る人多くない?」


陽花がそう呟くと沙奈は不安そうにこちらを見る。

まさか...もう中に入れないなんていうオチじゃ.....


「みんな見て!本堂は16時までだって....!」


即フラグ回収。

先に本堂まで行っていた彩愛姉が教えてくれた。


どうやら本堂の中へ入れるのは16時までだったみたい。

食事をしている間に16時を過ぎてしまっていた。

...まあ今日は元々りんご狩りが目的だったし、

1回で周るにはちょっと時間が足りなかったかもね...

しかし...


「ふぇぇーんえん...ネットには年中無休、24時間入れるって書いてあったのに...」


沙奈は思った以上にショックを受けていた...。


あと...たぶんそれは、本堂外陣の情報ね...


「ま、まあ....中には入れなくても善光寺には来れたんだし...よかったじゃん....」


私は沙奈を慰め一緒に参拝する。


本堂内陣にある一光三尊阿弥陀如来を拝むことはできなかったが、

4人で訪れた善光寺はすごく、思い出深いものになるのであった...。


---------


...日も暮れかけた午後5時30分。

私たちは長野駅に戻る。


「いやー、すっかり長居しちゃったねー!」

彩愛姉はとても楽しそうに言う。

よかった...これで受験勉強もまた頑張ってもらえるかな...。


「見て見て見てー!お土産屋買っちゃった!」

陽花は私に袋の中身を見せて自慢する。

しかしその中身とは....


「って...それ、おやきじゃん。昼に食べに....」


「違うよ!お父さんとお母さんへのお土産屋!」


なるほど...

それなら両親も喜ぶかもね。


...すると沙奈が、りんご型キーホルダーを私たちの手に置いた。


「みんな...今日はありがと...!これ、記念にあげるね...!」


沙奈が渡したりんご型キーホルダーは4つともお揃いもの。

善光寺効果でみんな心が穏やかになったのかな。

私はキーホルダーを見て優しい笑みがこぼれる。


...こうして半日に及ぶ長野の旅を終えた私たち。

新幹線に乗って、東京へと帰るのであった...。


続く...。


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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