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#24 収穫

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#24 収穫


11月。

りんご農家に嫁いだ知り合いを持つ沙奈の提案で、

長野へりんご狩りにやってきた私たち3人と彩愛姉。


はじめての長野で、イメージしていたようなりんご園にたどり着く前に

閑静な住宅街にある農園の受付にやってきた。


ちょうどそのとき、私たちと同じ農園で

りんご狩りを予約していたという家族と遭遇。

しかもその家族とはなんと、同じクラスの優くん家族なのであった...?!


...私は優くんに声をかけられて驚きとどまっている。


「あっ!お兄ちゃんの彼....#$&@っ!」


「ごめんごめん。驚かせて。...あれ。他のみんなは...来て...ないのかい...?」


優くんは何か言いたげだった妹の口を抑えて私に近づく。

待って待って待って。急すぎて理解が追いつかない。

って.....あれ...?


「えっ...え...?...沙奈...?陽花...?彩愛姉....?!」


私は慌てて辺りを見渡す。

本当だ...いつものまにか他の3人がいない。


「あら。沙奈たちなら先に農園のほうに行ったわよ。

あなたたち3人も行っておいで。」


おばさんが私を助けるように説明してくれる。

あ、ありがとうございます....


「...じゃあ一緒に...向かおうかな...」


---


...おばさんに案内され、住宅街を抜ける私たち。するとそこには...


「うわぁ!見て見てお兄ちゃん!!」


黄緑色の大地に並ぶ、大きくて立派なりんごの木々。

そこに散らばる真っ赤なりんごと葉っぱの合間に映る空の青さが美しい。

優くんの妹のテンションが上がるのも納得だった。


「皆さん揃ったようですね。では早速収穫体験をやってみましょう。」


...私たちはおばさんの旦那さんにりんご狩りのレクチャーを受け、収穫体験をする。


「いいですか。収穫はこうやって......

下から上に軽くひねる。これだけです。

無理に引っ張ると枝が折れるので、優しくひねるように。」


あら、思ったより簡単そうね。

私たちも早速収穫体験を開始。


「わあ!採れた!」


不器用な陽花でも簡単に収穫できていた。


...収穫するりんごは、全体的に色がしっかりついていて、

おしりのほうまで赤いのがいいんだって。


私はどのりんごを収穫するか選定していた。すると...


「とっ...届かない、よー...!」


優くんの妹ちゃんが、木の上に実る真っ赤なりんごを採ろうとしているのが見えた。


「あらあらごめんねー。んもう...あの人ったらハシゴ忘れて来ちゃったのかしら...」

すぐにおばさんが気づくが、どうやらハシゴは今ないようだ。


私なら採れそうな高さだったので、それを採って妹ちゃんにあげる。


「ありがとう!彼女さん!」


んんっ..と笑顔の裏で変な汗をかく私。

そして私のあげたりんごを優くんのところに持って行って自慢するのであった。


「ねえ!見て見てー!お兄ちゃんの彼女さんが採ってくれたの!」


それを聞いた優くんは恥ずかしそうに妹の耳元で囁く。


[だから彼女さんって言うな、って言っただろ....!]


「え?違うの?」


なにはともあれりんごの収穫を続ける。


1時間ほど収穫体験をした私たちは、

最初にやってきた受付の近くにある施設に集められた。


---


「収穫体験お疲れ様でした。では早速、採ったりんごを試食してみましょう...」


「やったー!試食試食!!」


この中で陽花がいちばんテンション上がっている。


...なお、りんごの試食や持ち帰りについては

農園ごとにルールがあったり別途料金が発生する場合があるので注意が必要ね。


今回は、制限なしで食べ放題とのこと。

採ったりんごを簡単に洗い、皮ごと1個丸かじりでいただく。


...みんなは集まってベンチの上でりんごをかじる中、

私はひとり、施設裏の草原でりんご農園を眺めながら食べることにした。

すると...


「やっほー、未帆ちゃん!」


沙奈が隣にやってきて座った。


「...どうしたの?こんなところで。

お姉さんや陽花ちゃんは優くん家族と仲良くなって向こうで食べてるよ?」


私のことを心配して来てくれたのかな。けど...


「いや...なんとなくひとりでゆっくり味わいたいというか...」


彩愛姉や陽花の近くだといっつも騒がしくてゆっくり食べられないからね...


「そっかぁ、じゃあ私お邪魔しちゃったかなぁ...?ごめんね!」


そう言って席を外し、向こうに戻る沙奈。

さすが。気が利くわ。ありがとね。


...静かになった農園を眺め、りんごをかじってみる。


シャク....


「あ...美味しい....」


なんて贅沢な時間なの。


久しぶりのひとり時間と、

採ったばかりの新鮮なりんごを

ゆっくり丁寧に味わい尽くす。


ありがとう、沙奈。ありがとう、農園。


青い空には雲がゆっくりと流れていた...。


「...あ...もうない...」


いつのまにか私はりんご1個を平らげていた。

美味しすぎて夢中で食べていたみたい。

2個目のりんごをもらいに行こうと思ったそのとき...


「りんご...美味しいね...」


そう呟いて隣に座る優くんが現れた。

そして横から新しいりんごを私にくれる。


ひゃっ....ヤバ....!?優くんが...私に....?!

私は静かにときめいていた。


シャク....


隣からは、優くんがりんごをかじる音だけが聞こえる。

彼が隣にいるだけで胸のドキドキが止まらない。


私はもらったりんごを持ったまま、彼の横顔を眺め続けることしかできなかった。


りんごのような、甘酸っぱい時間が過ぎていく...


そしてそれを、裏でこっそり眺める陽花たち3人と妹ちゃんなのであった.....。


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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