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#22 喫茶

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#22 喫茶


10月後半、27日。今日も文化祭の日である。

2日間の日程のうち、昨日は2年生による演劇を見たり自由時間を過ごしたりした。

そして今日は昼の1時間ほど、クラスのメイド喫茶の手伝いをすることになっている。


「おかえりなさいませ、ご主人様!」


開店して早速。メイド喫茶定番の挨拶でお客さんを大量に招き入れる陽花。

しかも陽花がそれをやると本物の熟練メイドに見えてきた。


私と沙奈は、裏方で料理の手伝いをしたりゲームの準備をしたりしている。


「ねえ、未帆ちゃんも行ってきなよー...」


沙奈は会場裏からたくさんのお客さんを確認して言う。


「なんでよ...嫌に決まってるでしょ...」


「いいからいいからー...!」


そうして沙奈は無理やり私を押そうとする。

って...!いつからそんな陽花みたいなことをするようになったの...!!

すると...


「お、おーい...そこの卵を...」


「ひゃ、ひゃいっ!!?」


沙奈に無理やり押されている中、料理をする優くんに手伝いを要求された私は

驚きのあまり見事な半回転を決めながら転んでしまう。


ズッテーン!


そしてその勢いのまま表の接客会場に出てしまい、

お客さんや陽花たちに見られてしまうのであった。


「だっ...大丈夫?!未帆....?!」


驚きとどまる陽花やお客さんたちを見て

顔を真っ赤にしながら裏方へと戻る私。そして...


「...もう!!!優くんのバカーっ!!!」


なぜか全部優くんのせいにする私なのであった...。


「お、俺のせい....?!」


----------------------


それから約1時間。

私たちメイド喫茶の手伝いが終わった。


「はぁ...ひどい目に遭った...」


「ごめんなさいごめんなさい...!ほんの出来心で...つい....」

沙奈は思った以上に反省している。


「でもさでもさー!やっぱり無理やり押すのはよくないよねー!」


うっ...と沙奈はショックを受ける。

いやいやいや、陽花は言えたたちじゃないでしょ....


「まあまあ陽花....沙奈も反省しているみたいだし、

今回のことはもう、水に流すから...」


「さっすが未帆!やっさしいー!!」


何なの陽花は...


などとメイド喫茶でのことを話しあっていると...


「み、皆さん、お疲れ、様...です...?」


和沙もちょうどお化け屋敷の手伝いが終わり、こちらへやってきた。


「皆さん楽しそうに...何の話をしていたのです...?」


楽しそうに...?

和沙にはきっと楽しそうに見えたのだろう...


「実はね!さっきメイド喫茶で、未帆が沙奈に押されて...@$*#"|!?」


すると案の定陽花がそのことについて話をしようとしたので慌てて口を封じる。

ちょっと...恥ずかしいから思い出させないで....


「いやいや、なんでもないよ...和沙....気にしないで.....」

しかし...


「未帆...が、沙奈...に、押されて...?!」


封じるのが遅かったのか、さすがに続きが気になるという和沙。

結局言い逃れることはできなかった。


----


「そんな...ンフフフフフッ...!!」


続きを聞いた和沙はやっぱり笑う。


「いや...笑い事じゃないから....」


ほんとに...あの時は死ぬほど恥ずかしかったんだから....!!

しかし...


「も、もうその話はやめにしましょう!!ほら、

せっかくの文化祭の時間が...なくなって...しまいます....っ!」


沙奈にとっても恥ずかしい思い出になっているのであった。。


---


気を取り直して私たちは4人になって文化祭を周ることになる。

他のクラスや同じ学園の大学部の先輩たちも様々な出し物をしていた。


お昼休憩がまだだったので、早速中庭のほうで休憩することに。


「いらっしゃい!いらっしゃい!出来立て熱々のたこ焼きはいかが!」


「みんな大好きカレーをどうそー!」


「お祭りの定番!!焼きそばいかがっすかー!」


中庭に行くと、大学部の先輩たちを中心に色々な屋台で賑わっていた。

いつも歩く道がまったく違う雰囲気になっていて見て周るだけでも楽しい。


「んわーっ、色々あるねー!どれがいいかなぁ....」


陽花は何を食べようか悩んでいる。

私も陽花と一緒にどれがいいか悩んでいた。すると...


「はいっ、どーぞ。」


沙奈がたこ焼きとフライドポテトを持ってきてくれた。

陽花には和沙が渡す。


「さ、さっき...というか....メイド喫茶のときの...お詫び...です...

受け取って...くれ...ます...か...?」


恥ずかしそうに、そして申し訳なさそうに沙奈は言う。


なんだ...まだそのことを気にしていたの...

私は沙奈からたこ焼きとポテトを受け取る。そして...


「まったく...

もう気にしないでよかったのに...

でも.....ありがと。」


笑顔になってそう言うと、なぜか沙奈ではなく和沙が泣き出してしまった。


「うぅっ...なんて...なんていい人たちなの....まさか....これが....友情....

う...ぁぁぁぁ!感動しましたぁぁ!!」


中庭で急に泣き出すものだから周りの人たちから注目を浴びてしまう。

とりあえず和沙を連れて校舎裏へと逃げ出すのであった...。


------------------


「ごめんなさいごめんなさい....私、、涙もろくて....」

でしょうね。。。


ってかこの感じ、この前も聞いたような....


「まあせっかくだしここでみんなで食べようよ!」


校舎と校舎の間にあるベンチ。

ここは人や屋台もなく静かだった。


...と、そのままみんなでおしゃべりしながら昼を過ごす。

色々あったけど、みんなで周る文化祭は楽しいな...

そう思う私なのであった...。


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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