#20 仲間
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#20 仲間
10月後半。文化祭の前日。
例年この学園では
1年生はクラスごとに出店や出し物、
2年生はレストランとステージ発表、
そして3年生は全員ステージ発表に分かれるのだという。
もちろんその他にも部活ごとに出し物をする部もあれば
今は大学部にいるOBたちが手伝いにくることもあるという。
私たちのクラスは無難にメイド喫茶をすることになっていた....。
「いよいよ文化祭ですね...!」
...朝。今日は文化祭前日ということで
教室も含めたすべての準備を行っている。
「いらっしゃいませー!...よし、これでばっちり!!」
一方陽花は接客、声出しの練習をしていた。
「未帆ちゃんは文化祭何が楽しみです?!」
「え...えーっと....」
突然私にも話を振る沙奈。
急に言われても.....
まあ....ほんとは2人と周るなら全部楽しみだけど。。。
「たぶん未帆は全部楽しみにしているよ!ねえ?」
ぎくっ。。
陽花に私のことを見事に見破られてしまう私。
「なるほど...全部....ですか...?具体的には!」
今度は沙奈におもちゃのマイクを私の口元に当てられ質問される。
「え...えー...?だから....2人と....一緒に...お化け屋敷とか、物品販売とか色々....」
...しまった...!マイクに引っ張られて思わずほんとのこと言っちゃった...!!
我に返り、恥ずかしくなった私は沙奈のマイクをぶんどる。
しかし時すでに遅しだった。
「未帆ちゃん....!私もお二人と一緒に文化祭を楽しめるのが
すっごくすっごく楽しみです...!!」
沙奈に両手を掴まれてしまう私。
そしてその様子をニヤニヤしながら眺める陽花であった....。
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「よーし、一旦昼休憩の時間だな。」
蒼先生が教室に戻ってきた。
「んあーっ...!疲れたー....!もうギブス...」
「いや、文化祭前にそんな疲れてどうするのよ....」
(ギブス完全スルーの)いつものやり取りをする陽花と私。
もちろん沙奈は笑ってくれた。
「それにしても...全然変わりましたねー、教室。なんか新鮮です...!」
沙奈のひと言で教室を見渡す私。
確かにいつもの教室とは違う雰囲気は新鮮だった。
「あ、そうだっ。
ねえ!せっかくだから他の教室も見に行こうよー!」
「い、いいの...?他はまだ準備中じゃ....」
「邪魔にならなければ大丈夫だって!ちょっーと見に行くだけだからー!」
その言葉に沙奈も行く気満々で私のほうを見る。
はいはい、と適当な返事をして陽花について行く私なのであった。
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隣のクラスに来た。
どうやら隣はお化け屋敷をするみたい。
ガラガラ...
「お、お邪魔しま....」
すると陽花は勝手に扉を開けて中の様子を見ようとする。
って...ねえ!!邪魔しないって話だったんじゃないの?!
教室の中は真っ暗。
ほら、、、勝手に入るのはやっぱりやめたほうが....
すると....
「だれだあ....?勝手に入ってきた不届き者は.....」
「ひぃっ!ごめんなさいっ!!」
突然、真っ暗な教室からお化けの恰好をしたメガネっ子が現れる。
そして次の瞬間、いきなり教室の明かりが点いた。
「...なんてね。冗談です、冗談。
むしろ驚かしの練習をさせてくれてありがとうございます。」
お、驚かしの練習....
そっか、クラスメイトのみんなはもう知ってるからあまり驚かないのかな....
そんな風に考えていると....
「こんにちは、メガネお化けさん!私の名前は霧島沙奈!あなたは?」
いきなり自己紹介をはじめる沙奈。
ちょっとちょっと...それは失礼じゃない....?
いくら同学年とはいえはじめましての挨拶がそれって....
「めっ...メガネお化けさん...?!
フフッ....アハハハハ...!さてはあなた、なかなかの天然です、ね...っ...
ンフフフフ...!!」
怒られるどころかめっちゃウケてた。。。
「はー、ごめんなさいごめんなさい.....!私.....
私の名前は長門和沙...
決して...メガネ....お化けっ...ンフフフフ...!!」
いや、ツボりすぎでしょ!
和沙には相当ツボったらしい。
「あ、私は相水陽花ね!で、こっちが静野....」
「いいよいいよ...自分で自己紹介する...。私は静野未帆....って...大丈夫?」
「メガネ....お化け...さん....ンアハハハハッ!!」
なかなかツボから抜け出せない和沙なのであった....
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「ごめんなさいごめんなさい...私、、ツボが浅くて....」
でしょうね。。。
...すると沙奈は和沙を見て閃いたように言う。
「...そうだ!和沙ちゃん!明日、一緒に文化祭周りましょうよ!!」
「えっ....?私も...一緒に...?」
さすが沙奈...初対面でも積極的に仲良くなろうとする。
しかし...
[いやいや...今日がほぼ初対面なのに明日いきなり文化祭を周る...?
無理でしょ、そんなの......私、まだ友達にすら認められてないのに
あんな仲良さそうなグループと一緒に周るなんて...(ぶつぶつ).....]
ああ...たぶん和沙はクラスでひとりぼっちだったんだな....
そのぼやきを聞いた私は和沙に近づいてこう言う。
「和沙...大丈夫...私たちはもう、あなたの友達だから....」
ドッキーン....!!
私の言葉に、目の色を変える和沙。
「ありがとう未帆さん...!明日...私も一緒に...文化祭、周りたいです...!!」
「いや、未帆って呼んでいいのよ...!」
和沙のさん付けにすっかり笑顔がこぼれる。
文化祭前日に、まさか仲間が増えるなんて思ってもみなかった私なのであった...。
続く...
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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