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#2 学校

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#2 学校


春、桜舞うこの季節。

私、静野未帆はここ新球学園へ入学したばかりの高校1年生。

入学式が終わり、いよいよ学園での日常が幕を開けた。


「おはようー、未帆!!」

彼女は相水陽花。

小学校からの幼なじみで、同じ学園に進学した彼女とは

クラスまで一緒になった。


「おはよう、陽花。朝から元...」


「おっはよぉぉぉーーっ!!」


私の後ろからもの凄い土埃を立てて走ってきた彼女。


彩愛(やな)姉、はしゃぎすぎ...」


彼女は静野彩愛。

私の姉で、同じ学園の3年生だ。


「いいなあ未帆ー!

朝からそんなに可愛がられて...!」


「別に嬉しくない。」


激しいスキンシップでみんなからの注目を集める私と姉。

もうっ...恥ずかしいからやめてーっ!!


---------


彩愛姉と別れて教室へと向かう私たち。

教室に行く途中たくさんの人たちとすれ違った。


「なあ、あの2人可愛くね?」


「めっちゃタイプ。今度誘ってみよっかな。」


特に男子生徒とすれ違うときそんな呟きが耳に入る。


心が落ち着かないまま私たちは教室に入った。


---


キーンコーンカーンコーン...


「みんな、おはよう。今日から君たちの担任となる

蒼晴樹(あおいはるき)だ。よろしく。」


蒼先生の自己紹介のあと、ひとりひとりの自己紹介がはじまる。


---


「し...静野未帆、です...よろしく...」


パチパチと優しい拍手が鳴る中、私は椅子に座る。

するとそのとき、どこからか視線を感じた。

視線を感じたほうに一瞬だけ目をやってみる。


その視線を送っていたのはそう、昨日の彼であった。

そして突然席を立ち上がったと思うと正面を向いて自己紹介を始める。


星野優(ほしのゆう)です、よろしく。」


パチパチと優しい拍手が鳴る中、優は椅子に座ると同時に

優しい微笑みで私のことを眺めていた...。


---


キーンコーンカーンコーン...


昼休みになった。

陽花と一緒に購買部へ行こうとする私。


「あ、私トイレ行ってくる。先行っといてー。」


うん、と頷き階段を降りる。


階段を降りた先、右に曲がって歩いていく私だったが

そこは人通りがまったくない。

あれ...購買部ってこっちじゃなかったっけ....


そう思って引き返そうとすると、ちょうど同じ方向に歩いていた

男子生徒とぶつかりそうになる。


「きゃあっ、すみま...」


そこにいたのはなんと同じクラスの星野優だった。


「きゅ、急に振り向いて驚いたな。」


目を泳がせ、右手を頭の後ろに持っていって掻いている彼。

けれどなんだか嬉しそうだった。


「な...なん、です、か...ついて来ないでくだ、さい...」


「別にそんなつもりではないんだけど...」


すると上の階から陽花の話し声がしたことに気づいた優は

何事もなかったかのように去っていき、私も平然と階段下で待っていた。


「あれっ、先に購買部行ったんじゃなかったの?」


---


購買部の場所がわからなかったことは内緒にして

陽花についていく私。


すると広い空間の端に出窓になっているカウンターや自販機が見えてきた。


「ああ、ここが購買部...」


「何っ、購買部の場所わからなかったの?!」


ひとりごとのつもりで呟いた私の言葉を陽花に聞かれてしまった。

やだっ、恥ずかしい....!


ところが優も購買部の場所が分からず迷子になっていたのであった...


...購買部は小さな売店のようなもので、

出窓になっているカウンターの横には自販機が並んである。

そして昼休みということもあり

他の学年や他のクラスの生徒たちで賑わっていた。


「はいはい、みんな落ち着いて。

今日は初日だから特別に焼きそばパンの在庫増量中だよ!」


わあわあと取り合いになる焼きそばパン。

これが購買部名物、焼きそばパンの取り合いか。

こんな子どもだましみたいなものに引っかかるわけ...


「欲しい欲しい欲しーいっ!!」


陽花は既に焼きそばパンに夢中だった。


わあわあわあ、と

焼きそばパンの取り合いをなんとなく眺めていると、後ろからふと声がかかる。


「やあ、また会ったな。」


突然優が私の肩に手を置いてきた。


「や、やめてくださいよ...!」


「ああ、ごめん...」


そうして優の手を振り払う私。

けれど本当はドキドキしていて嬉しかったというのに...。


「っていうか大胆だし積極的すぎません?もうっ、やめてください...!」


「な、なんのこと、だい?」


それを聞いてむすっと顔をそらす私と

もう一度顔を合わせようとする優。

そこに陽花が戻ってきてしまった。


「やった、焼きそばパンゲットしたよ!!」


しかしそれに気づかず

優から顔をそらし続ける私と

それを追いかけ顔を合わせようとする優なのであった。


「な...何してんの...?」


---


「はっ、はっずーーーっ!!」

ヤバい、恥ずかしすぎて散るっ、私の心がぁぁっ!!


焼きそばパンより温まった私の顔と頭からは、白い煙が出ていた。


一方陽花は手に入れた焼きそばパンを食べながら言う。


「まあ、よかったじゃん!好きな人に告白されて!」


「告白はされてないっ!」「告白はしてないな。」


陽花の答えに全力で否定する2人。

もうこれ以上変な方向に持っていかないでよぉっ...!!

果たして今後どうなってしまうのだろうか...


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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