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#19 勉強

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#19 勉強


10月中盤。文化祭がもうすぐ近い。

昼間はまだまだ暑い日もあるが朝晩はだいぶ冷え込んでくるようになった。


そんなある日の放課後...


「んあーっ!今日も授業終わったー!」


陽花はいつもの通り大きく伸びをする。


「よしっ、2人とも!部活行きましょっか!」

沙奈はいつものノリみたいに言う。

しかし私たちの言う部活とは、学校非公認、私の家でのんびりするだけの

まったり生活部のことであった。


「...っていうかまだそのノリ続いてたの....」


「ノリって何ですか?!ベタベタして気持ち悪いですよ...」


「いや、なんか別の意味に聞こえるからやめて。」

たぶん紙とかダンボールとかをくっつけるあのノリだと思う....

...ってそうじゃなくて...!


「ちょっとなーに2人でごちゃごちゃ言ってんのー?

早く部活行こうよー!」


やっぱりまったり生活部を(ほんとの)部活のノリみたいに扱う陽花であった...。


-------------------


「た、ただいまー....」「お、お邪魔しまーす...!」


家に帰ってきた(もちろん2人も一緒に)。

...すると陽花は沙奈の謙虚な挨拶を見て言う。


「ちょっと!沙奈!何そんなかしこまってるの!

もうここは私たちの部室なんだからそんなに改まらなくてもいいって!」


いや...勝手に部室にしないでよ...!

そんな話をしていると、リビングに続く扉が開き母がやってくる....


「あっ、お母さん!どうも!お邪魔してまーす...へへ....」

一瞬で頭を下げ、めちゃくちゃかしこまる陽花なのであった。。。


-------------------


「あらあら、そうだったの。この家を...部室に...?」


実は今まで母にまったり生活部のことを話していなかった。

見つかってしまったのでこれまでのことを洗いざらい話す。


「そういうことならいつでも来ていいからね。」


母も喜んで、家に来ることへの許可を出す。

いや、状況受け入れるの早っ....!


「やりましたね、母顧問ゲットです...!」


沙奈は嬉しそうにそんなことを言う。

母...顧問...?


そんな中、陽花は彩愛姉がいないことに気づき私に質問する。


「...あれー?ねえ部長!彩愛姉は今日来ないのー?」


「それは私も知らないわよ.....ってか勝手に部長にしないで。」


すると母顧問が隣の部屋を指してから言う。


「彩愛姉なら部屋で勉強するって言ってたわ。もうすぐ受験だものねー。

あの子なりに頑張っているのよ...」


彩愛姉...


「はいはい、母顧問!ってことは彩愛姉、大学志望なんですか!?」

陽花が手を前にあげて言う。


「ええ、そうよ。せっかく大学付属の学園を選んだのに、今になって気が変わって

別の大学を受験するみたいなの....」


「彩愛お姉さん、別の大学に行くんですね...」


そう、私たちが通う学校は大学が付属する学園。

つまりほとんどの場合みんな同じ大学に通うことになる。


「そんなそんなそんな!!ってことは来年からはもう

学園に彩愛姉はいないの....?!」


「いや、卒業するんだからそりゃ....」

そこまで言って、ふと私の将来のことについて考える。

卒業...か...


「そっかあ、、それじゃあしばらくは一緒に部活できませんね....」

沙奈は少し寂しそうにする。

そこで私はこんな提案をした。


「...そ、そうだ...私たちも彩愛姉に負けないように、みんなで一緒に勉強を...」


「いや、私たちはこのまま付属大学に行くんだから勉強しなくていいじゃーん!」

んなっ....


「そうよそうよ!私たちは学園で6年間楽しむために入学してきたんですもの!」

2人とも...知らないよ...?

後になって彩愛姉みたいに別の大学受ける、ってなっても.....


「ちょっと2人とも...!!」


...するとこの話を聞いていた母顧問が強く机に手を置いた。

これはさすがに説教か....?


「大学になっても、未帆のこと、よろしくね....」

今度は沙奈と陽花の手を握ってから言う。

って、なんでそうなるの...!!


----------------


夕方。もうすぐ6時。


さすがにこの時期になると暗くなるのも早くなってきた。

外は徐々に住宅の灯りでいっぱいになってくる。


「そろそろ帰るね。お邪魔しました。」「ぐっばい、友よ!!」


「陽花の挨拶は何なのよ....」


最後までふふっ、と笑ってくれる沙奈。


「2人ともまたいつでもおいでね。部室なら自由に使っていいから...」


「いや、だから部室じゃなくて私の部屋なんですけど...!!」


んもう...母さんまでそのノリに付き合うつもりなの...?

...とか思いつつ、実際にはそのノリが嫌いじゃない私。


ありがとうございました、と2人は頭を下げながら家を出ていく。


ガチャン....


すると家は一気に静かになる。

母は、何事もなかったかのように夕食の準備に向かうのであった。


私も部屋に戻ろうとする。すると...


カチャ...


「あ...彩愛姉...」


「えーんえんえんえーん!!話、めっちゃ入りたかったよーー!!

私大学受験やめてやっぱりみんなと同じ大学に行こうかなーあ?!」


全然勉強に集中できていなかった様子の彩愛姉。

ってか今まで話聞いてたんかい....


「まったく...自分で決めた道でしょ...今さら優柔不断になんかならないで。」


その言葉にはっ、と我に返る彩愛姉。


「そう...だよね....ごめんね、心配かけて...私、頑張るから!!」


こうしてやる気を取り戻してもう一度自室に戻る彩愛姉。


彩愛姉も彩愛姉なりに一生懸命だったのね....

そう思い、姉のことをそっと応援する私なのであった...。


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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