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#17 破壊

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#17 破壊


9月の後半、22日。そう、体育祭の日。

私たちのクラスや彩愛姉のクラスは赤組で、

赤組3600対白組430と圧倒的な点数差で午後の競技を迎える。


そんな体育祭の最終盤、男女混合の紅白リレーが行われる。

私たちのクラスから出場者はいないが、朝の試合(800メートル走)で

砂嵐を起こし大注目を浴びた2年生の先輩が出場。


そんな彼女だが、バトンパスを失敗した挙句、

そのバトンをテントの方向へと飛ばし、そのままテントを

破壊してしまうのであった...?!


[大変です、赤組Aチームのバトンがテントを破壊してしまいました....!!

少々お待ちください...]


異例の緊急事態に戸惑う実行委員。

リレーはここで中断することになった。


--------


それからしばらくして。

校長先生がマイクを持って壇上にあがる。


「えー、まずはうちの生徒を大変危険な状態に陥らせてしまったこと、

保護者の皆さんに深くお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。」


校長先生は深々と頭を下げる。


「これは、私共が生徒ひとりひとりの力量を正しく理解していなかったという

結果の現れであります。今後はこのような事故にならないよう

精一杯勤めさせて頂きたいと存じますのでどうかお許しください。」


...真面目な校長先生の話に静まり返った校庭。

そこへアナウンスが入る。


[...それでは皆さん。閉会式の準備をお願いいたします。]


-----


...閉会式が終わる。

一応、さっきのテント破壊事故の怪我人はなかったみたいだから一安心。

ちなみに結果は赤組5230点、白組550点で赤組の圧勝だった。


...片付けの途中、私はひとりで壊れたテントの様子を見に行く。すると...


「大丈夫ですよ、優衣奈さん。校長先生のおっしゃる通り

これはあなたの力量をちゃんと見ていなかった我々の責任なのです。」


数学担当の福岡先生が、優衣奈先輩のことをなだめているのが見えた。


「福岡...先生....それじゃあ...私...」


「...ただしこちらのテントは弁償という形でよろしくお願いしますね、

風野さん?」


「へえっ....?」


なんだ、先輩も思ったより大丈夫そうでよかったじゃん...。


-----------


「ちょっとちょっと!!どこ行ってたのー?!」


片付けに戻ると、陽花と沙奈が心配していた。


「勝手にいなくならないでくださいよ...!私たち友達でしょ...?!」


「いやいや.....それ沙奈が言えたセリフじゃないでしょ...」


「え?なんで?」


やっぱり沙奈は天然かっ。

...そんな話をしながら片付けに復帰する。


「ええっと....じゃあ私、あっちの机片付けてくるね....」


「はーい。」「OKー。」


今度は2人の許可をもらって向こうの机を片付けに行く。

そこにはまだ誰もいなかった。


ガシャン...ガシャン....


ひとり、机を片付けている。すると....


「だ、大丈夫...か....?」


「ひゃ、はいっ?!」


優くんがやってきて、反対側の机の脚を畳んでくれる。そして....


「...あとは僕が運ぶよ...

君は....あっちの机を...畳んでてくれるかな....」


君、と呼ばれたことでドギマギしてしまう私。

あの2人がいなくてよかった....

そう思ったのも束の間、


「...あ!はいはいはい!私らが机畳むから未帆は優くんと机運んできなよー!」


陽花に見つかってしまった。

ちょっ...やめてよ....!


その後、ほんとに机を畳みはじめた陽花と沙奈。

おかげで私のやることは優くんと机を運ぶことくらいに。


「て、手伝ってくれる、かい....?」


「あ....うん...はい....」


私はドキドキしながら答える。

けれど内心、陽花のことを褒め称えていた。


せーの、と2人は縦長になって机を運ぶ。

しばらくすると、向こうのほうには人がたくさん集まっていた。


[うわ....ここを通るの....?」


そこを2人で通ると必ずと言っていいど人に見られてしまう。

そうなれば私たちのことをデキてると思う人がいても仕方ないだろう。

すると...


「ちょっと左に寄せて。あとは僕が持っていくから...」


私の緊張感を察したのか、一旦木陰のほうに持っていく提案をする。

さ、さすが優くん....


もすっ....


「あ、ありがとう....優く....」


私が草むらに机を降ろすと、恥ずかしそうに

ひとり逃げるような速さで机を持っていく優なのであった...。


--------


「おかえりおかえり!ねえ、どうだった?!」


「どうだったじゃないわよ....もう....」

まったく....迷惑な話だわ。


「...あれ?優くんさんはまだ帰ってこないんですかね?」


「う、うん...他のところに行った...ん....じゃ...ない...?」


沙奈の質問に歯切れの悪い返しをする私。すると...


「あ...。まだ残ってたね、こっち....」


いつのまにか優くんが戻っていた。

って...早っ?!


「...あっ、そうだ!これでちょうど4人になったからさー!

2人で1つずつ持っていけば全部だね!」


陽花の言う通り、2つの机を4人で運んでいくことに。

もちろん私は優くんと同じ机。


ただし今度は陽花と沙奈も一緒だったので

なんの不自然もなく片付け場所に持っていくことができた。


----


机を運び終わるとちょうど他のところも全部終わりの頃だった。

クラスでの集合がかかって、その後解散する。


「未ー帆ーっ!!」


もにょーん...


解散後、すぐに彩愛姉が飛んでやってきた。

もう...いい加減やめてよ...!こんなときにまで....!


「あ、お姉さん。一緒帰りましょ!」


陽花は嬉しそうに彩愛姉のことを誘う。

こうしていつもの4人になって歩いていく。


なんだかんだ色々あった体育祭だが、

全力で楽しめて満足する私なのであった...。


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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