#10 海岸
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#10 海岸
8月。夏休み。
ようやく夏らしいイベントを迎えることがでる私たち。
終業式のあと、みんなで予定を合わせて
海へ遊びに行く約束をした私たち。
そして今日がその約束の日である...。
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「...あれー?みんなで遊びに行くのって今日だっけ?」
朝、私が出かけようとすると彩愛姉が私に話しかけてくる。
「そうよ。行ってきま...」
...と、扉を開けようとすると、
その動きを止める彩愛姉。まさか...
「ねーえ。私も今から一緒に行ってもいいー?」
だと思った。
「はいはい、じゃあ2人にも聞いてみるから...」
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そんなわけであの2人に連絡したところ、もちろん大歓迎だった。
すぐに準備を済ませた彩愛姉と共に家を出ようとする。
「それじゃあお母さん、行ってきまー...」
玄関にいた母に挨拶し、扉を開けようとすると...
「待って。母さんも今から一緒に行っていい?」
「いや、ダメに決まってるでしょ!!」
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「あ、未帆、彩愛姉、おはよーう!」
待ち合わせ場所の駅に行くと、既に陽花と沙奈が待っていた。
「ごめんごめん...急に彩愛姉も一緒に行くことになって...」
「いえいえいえ。私、久しぶりにお姉さんと一緒なので嬉しいですよ...!」
沙奈が笑顔で言う。
確かにこの4人で遊びに行くのは数か月ぶりかしら。
「それでそれで?今からどこに行くんだって?!」
「いや、知らないでついてきたの...?」
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そこからおよそ1時間。
私たちがやってきたのは関東のビーチで有名な鎌倉であった。
「うわー!着いたー!」
駅からしばらく歩くと海が見えてくる。
「青い海、白い砂浜、たくさんの人...!いいですねいいですね、夏って感じ!」
そう言って道端で飛び跳ねている沙奈。
「うわーあ!超いい天気ー!!早く着替えてこようよ!!」
陽花も負けじとそう叫ぶ。
「いやー、2人ともテンション上がってるねー!よーし、私も私も!!」
こうして私以外の3人は私を置いて浜のほうまで駆けて行った。
まったく...みんな元気なんだから...
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さっそく浜のほうにある更衣室にやってきた。ところが...
「あっ、しまった!」
「どうしたの、彩愛姉。」
更衣室に入る直前、足を止める彩愛姉。
「えへへ...行先が海だって知らなかったからー...水着忘れちゃった...!」
「もう...何やってんの...」
...するといつのまにか水着に着替えていた沙奈が、向こうを指差してから言う。
「あの、お姉さん。水着ならレンタルできますよ。」
「ナイス、沙奈!!」
そう言ってすぐさま水着をレンタルしに行く彩愛姉。
すっかり仲良しじゃん、この2人。
...と、そうこうしているうちに陽花も着替えを済ませて戻ってきた。
「あれー?何やってるの未帆!着替えてきなよ!」
「えっ、ああ...う、うん...」
どうしよう...一応水着は持ってきたけれど、陽花や沙奈みたいに
可愛いやつじゃない...
「あれー?もしかしてそれ着るの恥ずかしいのかなー?」
「わっ...!」
驚いて振り向くと、持っていた私の水着を
ニヤニヤしながら覗いてくる陽花。
「ちょっ...勝手に見ないでよー、この変態...!」
「べ、別にいいじゃーん!幼なじみなんだから!!」
「そういう問題じゃないー...!」
そうやって陽花とじゃれていると、沙奈と水着姿になった彩愛姉が戻ってきた。
「アハハ、この2人ってほんと仲良し!!」
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結局私は持ってきた水着ではなくレンタルした水着を着ることにした。
「うわーい!!」
バシャバシャ.....
人混みに負けず元気よく海に入っていく陽花。
「よーし、私も私も!!」
彩愛姉も元気よく砂浜を走る。しかし...
「うわぁっ、ああ!!」
ズサーン!!
砂に足を取られたのか、見事に砂浜で倒れこんでしまう。
そしてその様子をたくさんの人に見られて恥ずかしかった。
「だ、大丈夫です?!お姉さん...!」
沙奈が駆け寄る。
「大丈夫大丈夫...!ちょっと熱かったけど...!」
すると突然沙奈が彩愛姉を見て吹き出してしまった。
「あははは...っ!!ごめんなさい!ごめんなさい!
砂まみれのお姉さんがあまりにも面白くて....!」
「どういう意味よ、沙奈ー!!」
そう言って沙奈の身体に砂をかける彩愛姉。
たまらず沙奈は海のほうに逃げ出した。
「あっ、やっと来たね!それっ!!」
先に海に入っていた陽花が沙奈に水をかける。
そしてそのまま彩愛姉も一緒に水のかけあいが始まった。
...と、パラソルの中で3人のことをにやけ顔で見守っている私。すると...
「やあ。君も来ていたんだね。」
なんと突然優が話しかけてきた。って、なんでここにいるの?!
「...ちょうどバイトの休みでね。友達とここに来たわけだ。」
そうしていつのまにか私の隣に座っている。
や、やめてよ...ちょっと....!!
「大丈夫かい?顔が赤いよ...?」
そう言って私の顔に触れようとする。
すると...
「おーい。優。どこにいるんだー?」
優の友達が呼ぶ声がした。
「おっと。失礼。それじゃあこの水はあげるよ。またね...」
そう言って友達のいるほうに去っていく優。
「ぱふぁーっ、優くんのばかーっ!!」
突然の出来事に緊張した私はそのまま砂浜に倒れこんでしまった。
そうしてそのまま優くんが置いていったペットボトルを手に取って思う。
「これが...恋の病なの...?」
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夕方。
思い思いの海を楽しんだ私たち。
「はー、楽しかったね!!」
「けれど結局未帆ちゃんとはあんまり遊べていない気が...」
「わ、私は私で楽しかったからいいの...!」
「えー?ほんとー?ほとんど海に入ってないくせに?」
アハハ、とみんなで笑っている。
夕陽に照らされ、やっぱり夏は楽しいなと思う私なのであった。
続く...
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
気軽に反応を頂けると嬉しいです。
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