第5話 独房の闇
今日はブザーで起こされない。
自然に目が覚めた。
しかし、身動きひとつとれない。
昨晩見回りに来た看守が言ってた『サクセイビ』だ。
サクセイビ、搾精日。
つまり、俺の精を搾り取る日だ。
エロマンガみたいなこと?
ない。一切ない。
そりゃ、俺も初めてのときは期待したけど。
男の子だもの。
これは、地獄だ。
俺は椅子のようなものに縛り付けられている。
両手首、両腕、肩、胸、頭、胴体、腰、太もも、足。
各所がベルトのようなもので締め上げられている。
首すら動かない。
掌は大きなスクイーズみたいなものを握り込まされている。
足は床に固定された長靴みたいなものを履かされている。
もちろん、どちらも動かせない。
口に枷とマウスピースがはめられ、
開かないよう固定されている。
話すこともできないし、
こが大きいせいで視界が一部遮られている。
ギリギリ見える股間には、
乳牛の乳搾り機のようなものかつけられていた。
俺のチン○は萎えきって縮み上がる。
だが、俺のわきに大量に吊られて、
俺の両腕に打ち込まれた点滴がそれを許さない。
「開始する。」
スピーカから、看守の声が聞こえた。
点滴から何かが注入され、薬液の色が変わり始める。
心臓が突然悲鳴を上げる。
身体中が熱い。痛い。
暴れだしたくなるが、
拘束のせいで身動きひとつとれない。
俺の意思に反してチン○はギンギンだ。
俺の身体の一部のはずなのに、
誰だコイツって感じがする。
どう考えても身体に悪い薬だ。
俺の意識も朦朧としてくる。
そこに股間の機械が動き出した。
快感なんて感じない。
痛い!
苦しい!
止めてくれ!
叫びたくても、呻き声しかでない。
俺は暴れようとしたが、
拘束が軋みはすれど、外れる気配はない。
俺が吐き出した端から吸い上げられる。
だが、そう何度も搾れるものじゃない。
しばらくすれば俺の体力も限界。
息も絶え絶えで、股間も萎え出す。
だが、終わらない。
椅子の座面に空いてる穴から、
何が出てきた。
それは俺の肛門に侵入し、的確に前立腺を見つけだす。
そして、低周波マッサージ機のような電気を流し出す。
俺が痛みと異物感で泣き叫ぶが、
機械は止まらない。
刺激された前立腺は、
股間を強制的に起立させる。
また股間の機械は速度を上げていく。
喉が裂けんばかりに絶叫し、
頭がおかしくなりそうになる。
とうとう、いや、やっと俺は気を失った。