プロローグ
この作品は周りに影響された作者がじゃあ、僕も書いてみようということから始まった自己満足な作品です。
内容もわかりにくかったり、国語の成績が乏しかったりするバカな作者の作品です。
仕方ない、バカに付き合ってやるか という広い心を持って読んでくれるとありがたいです。
「ねぇ・・・やっぱり、起こしたほうがいいかな?」
「ん~・・・まぁ・・・起こさないと僕たちが帰れないことは確かなんだけど・・・」
そんな会話が目の前でされているなんて露知らず寝ている少年が一人
西風華奎援それが彼の名前だ。
「とりあえず、もう少し待ってみる?朝自分の席についたときから寝てるからそろそろ起きるはずなんだけど・・・」
「そうなんだ?私、クラス違うからなぁ~・・・私も同じクラスがよかったのに・・・」
などとつぶやいていると
「んあ・・・ あ・・・れ?なんでここに瑞姫が・・・?」
朝から放課後までずっと寝ていた奎援が目を覚まし、まだ寝ぼけた頭で考えている。
「だってもう放課後だよ?奎ちゃん、朝からずっと寝てたって騎心が言ってたよ?」
と瑞姫が騎心とよんだ少年を指差す。
「仕方ないよ、奎援はいつも眠そうにしてるから、それに、今の奎援は完全に目さめてるっぽいから、安心だね」
と騎心は笑顔で答えた。
「ああ、大丈夫だよ。あと、待たせてごめんな?じゃあ、帰ろうぜ」
奎援は鞄を手に取りそのまま歩き出した。
瑞姫と騎心も後を追うように歩きだす。
下駄箱で靴を履き替え、三人は見慣れた道を歩く。
「それにしても、よく疲れないよね~」
ふいに瑞姫が奎援に言った。
当の本人は、唐突になんだ?という顔をしている。
「ほら、寝すぎると逆に疲れちゃったりするじゃない?だから、どうなのかなぁ~っと思って」
ああ、そういうことか、と思い奎援は答えた
「実を言うと俺もよくわかんないんだよね・・・。でも、別に寝すぎて疲れた~とか思ったことはないけどね。いつもはこう・・・なんというか・・・そのまんま寝起き・・・?みたいな?」
頑張って説明しているが、本人にもよくわかっていないので、どう説明していいかわからないずにうなっていると
「まぁ、別にいいじゃん?いつも眠そうにしててもしっかりしなきゃいけないところではしっかりしてるんだしさ」
と微笑みながら騎心が言った。
「そうだね~。逆に眠そうじゃない奎援がずっと一緒にいるのは想像できないかも」
と笑いながら瑞姫も答えた。
いつもの眠そうな奎援は見慣れていても、目が覚めている時の奎援は実を言うとあまり見れる事がなく、眠そうなときとのギャップで格好良く見える。しかし、逆に眠そうなときの奎援はとてもだらしなく見えるのだ。
「まぁ、生きていくのに問題ないから大丈夫だろう」
「でも、いきなり寝ちゃうのは危ないよ?乗り物に乗ってるときとか」
「確かにね」
などと三人で笑いながら歩いていると、突然三人の前の空間が歪む。
目の前の歪みにいち早く気づいた奎援は二人の手をとり、後ろに下がり、その空間と距離をとった。
「なんだよ・・・・これ・・・・」
非現実的なことが起こり、立ち尽くしている二人を庇うように奎援が前に立つ。
空間の歪みは形を変え、三メートル程の先の見えない真っ黒な穴となっていた。
「わかた、奎ちゃん、これ、ブラックホールだよ」
「え?これがブラックホール?こんなに近くで見れるなんて感激だなー」
どうやら瑞姫と騎心は状況が把握できず、トリップしたようだ。
「あ、あのなぁ・・・ブラックホールは、『時空の他の領域と将来的に因果関係を持ち得ない領域』として定義されてるんだぞ・・・。それに、本当にあるのかすら怪しまれてるのに、いきなりこんなところに現れるわけないだろ・・・」
アホな会話で落ち着きを取り戻した奎援2人を少しづつ後ろに下がらせていく。
すると、行き成りその黒い穴が吸引を始め、奎援はバランスが崩れ、そのまま穴に引き込まれそうになっていた。
「あ、やべっ」
とっさに今までつないでいた手を離してしまった奎援が少しずつ黒い穴に引き込まれていく。
「「奎 (ちゃん)援!?」」
その穴に半分くらい飲まれたときに二人はやっと奎援の手を取ることができた。
しかし、二人がいくら引っ張ってもじょじょに穴に飲まれていく。
「ど、どうしたら・・・」
騎心がつぶやいたとき、その穴が突然大きくなり、覆いかぶさるように三人を包み込んだ。
「うわっ・・・」
「きゃっ」
そのまま黒い穴は何事もなかったかのようにだんだんと小さくなり、消えてしまった。
三人がいた帰り道は人気もなく、静まり返っていた。
始めましてこんにちは。このたびは「秋風と紡ぐ物語」を読んでいただき、ありがとうございます。前書きでも書いたとおり非常に読みづらかったり、わかりにくかったりすると思います。ですが、なんとか改善していきますので、末永くお付き合いください。