新たな生
総司「おぎゃぁ!おぎゃぁ!」
新たなる生を迎えた総司は産声をあげた
この世界での英雄伝を塗り替えるであろう人物が生まれ、世界全体が歓喜に揺れる
が…
総司(え…?何も見えないし、何も喋れないんだけど…
僕今どんな状況なの…?)
とまぁ本人は錯乱していたが………
そんなこんなで総司が状況を把握しようとしていると、
部屋の扉が静かに開いた
入ってきたのは一組の男女と、後ろをついてくる一人の女性だった
男性はいかにも武人と言えそうな筋骨隆々である
女性のうち男性と共に入ってきた人は、貴族の令嬢と言われてもおかしくないほど可憐な人であった
そう、この人たちこそ今世の総司の両親である
2人が話している
男性「おや?目が覚めたようだな!元気のいい泣き声が聞こえてきたぞ!ガハハ!」
女性「あなた…少しだけ声を落としてあげてください。
この子が怖がってしまいますよ。ねぇ?アリシア?その子を抱いてあげて?あなたがこの子の専属メイドとなるのだから。」
アリシアと呼ばれた女性はメイド服を着用しており、いかにも従者という出で立ちだった
しかし、特徴的なところがあり、それは獣人特有の獣耳と尻尾であった
アリシア「はい奥様。失礼しますね…」
そう言ってアリシアは総司を抱き上げる
総司(なんか体が浮いたんだけど?!どうなってるの?!あぁ…抱き上げられてるのか…)
ようやく目が見えるようになってきてそこにいる人たちを認識できるようになった
総司(そこの筋肉がすごい人といかにも令嬢的な人が僕のお父さんとお母さんかな?だったら今僕を抱き上げている人は恐らくメイドか…優しい人だったらいいな。)
男性「そうだ!この子の名前を決めなければ!そうだな…何にしようか…」
女性「そうですね…この子に相応しい名前を…」
男性「そうだ!シン!シンにしよう!」
女性「いいですね!シン・カルミナですね!この子にぴったりです。」
男性「これから宜しくな。シン!私はお前の父親でアレックスだ!」
女性「私は母親のミリアですよ。早く言葉を覚えて名前を読んでくれませんかね?」
アリシア「奥様。それはまだ性急でございます。
シン様は生まれてから一週間も経っておりません。
しきたりで名前をつけるのは生まれてから一週間後と決められているからと言って流石に一週間で言葉は喋ることは出来ません。」
ミリア「流石にそうよね…気長に待ちましょうか。」
アレックス「早く一緒に鍛錬できる日がくれば良いのだかな!」
そうやって話をしている大人を横目に、アリシアに抱かれている総司もといシンは眠たくなってきていた
総司→シン(ヤバい…眠たくなってきた…)
アリシア「………おや?お館様、奥様。シン様がそろそろお休みになられるそうです。」
アレックス「おや?もうそんなにも話していたか!シン!よく寝てよく育ってくれよ!」
ミリア「おやすみなさい。シン。」
その言葉を最後にまたシンの意識は暗闇へと落ちていった
アリシア「それではこのまま私はシン様の専属メイドとしてお世話させて頂きます。」
ミリア「ええ。よろしくね。」
アリシア「この命に代えましてもお守りします!」
その言葉を満足気に聞いた両親はシンを起こさないようにそっと部屋を出て行った
アリシア「ふぅ…この方はどのような人生を歩まれるのでしょうかね…」
その言葉をを皮切りにアリシアは心を見守るように椅子に座り、時々用事を済ませながらめんどうを見るのであった
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数日後…
シン(う〜ん…暇だね…赤ん坊だから何もすることが出来ないし、させてもらえないし、やることといえばフリーナに教えてもらった魔力を増やす練習ぐらいかな。)
教えてもらった方法は体内で魔力を動かし、そして魔力を放出する
それを繰り返し、体内の魔力を出し切ったら気絶するように眠る
この世界では魔力を増やす方法があると伝えられてはいるが、余りにも難しいためあまり普及していない
ましてや赤子の頃からするなど前代未聞である
シン(どれくらい今魔力が増えたのかな?確認したいけどアリシアがいるし、バレると面倒くさいよね…
あぁ…ヤバいまた眠くなってきた…早く魔法の勉強がしたいなぁ…魔導書とか読みたいし…その前に寝よう…)
( ˘ω˘)スヤァ
とまあこんな感じに月日は流れていった
やることがないため魔力が化け物を超えてバグレベルになるのはまたのちのお話…
アリシア(シン様がまた魔力を出してる…無意識なのかな…?でもそれにしては余りにも意図的な放出量な気がする…しかしあの方はまだ赤子…流石にそんなことはありえないか。もしほんとにありえたらこの方は間違いなく英雄となるはずだ。)
アリシアにバレているとも知らずに…
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