ボッコボコ
久しぶりの更新となり申し訳ありません。
作者が新天地での活動に漸く順応し始め、執筆する余裕が出来ましたので、これから徐々に再開していこうと思います。
これからも変わらずのご愛読いただけましたら幸いです。
エルメダ「それでは決闘を開始します!両者位置について...」
すると、訓練場の床にエルメラが魔法陣を展開した
魔法陣がハクとジョンの体をつま先から頭まで通り過ぎるとエルメラが宣言する
エルメダ「始め!」
二人は合図と同時に駆け出したが、ハクのほうが圧倒的に速いためすぐにジョンの目の前に現れ、
双剣で切りつける
冒険者F「なっ?!なんだあいつ!速すぎるぞ!」
冒険者L「やっぱり...子供の皮を被った化け物だな...」
ジョン「はっ?!くっ!」
ハクがいきなり目の前に現れたように見えたジョンは驚いたが、流石Aランク冒険者というべきか、何とか手に持った木剣を使いはじく
しかしハクはそこで止まることなく、更に連撃を加えていく
ジョン「ぐぅぅぅぅ!!!」
子供とは思えない威力の攻撃が間髪入れずに飛んでくる
こらえられなくなったジョンは、思わず後ろに跳んで距離を空けようとする
ハクは距離を空けられると、雷魔法を展開し、足に雷を纏っていつも通りの戦い方をする準備をする
雷を纏ったハクは神速ともいうべき速度で、シンたちを除いたその場にいる人たちの視界から消えた
観客O「消えたぞ!どこ行った?!」
イリス「ハクちゃんが消えちゃいました!」
シャル「シン君!ハクちゃんどこに行ったの?」
シン「ん?えっとね~あそこにいるよ。」
シンはジョンの後ろを指さす
イリス「シン様は見えてるのですか?!」
シン「うん。なんならネビュラの皆は全員見えてると思うよ?ねぇ皆?」
シンはパーティーの皆に聞く
アリシア「もちろんです。」
フラン「鍛えられたからね...」
アリス「慣れましたから。」
ナズナ「普段一緒に依頼を受けてると、自然と見えるようになりました!」
フラン「私たちの中では一番を争うレベルで速いからね。」
イリス「すごい...」
シャル「まさかここまで動けるようになれるの?」
シン「ハクはこの中でもダントツに速いからあれだけど、努力次第では付いていけるぐらいにはなれるよ。」
シャル「イリス!頑張ろうね!」
イリス「うん!」
一方そのころ、一気に加速したハクを探すようにジョンは辺りを見渡す
ジョン「どこに行きやがった?!」
どれだけ見回しても見つからない
なぜなら、ハクが高速で後ろを取り続けているからだ
シン「遊んでるねあれ...」
ジョンがハクを見つけられず焦りが見えてくると、いきなり背中からとてつもない衝撃が加わり、前方へ吹き飛ばされる
いきなりだったからか、受け身も取れずに訓練場の壁にぶつかる
ジョン「ぐはっっっっっ!!!!」
ジョンが居た位置には、足を振りぬいたであろうハクの姿があった
いきなり現れたハクの姿に、観客は驚愕する
観客I「いきなり現れたぞ!!!」
観客U「何処にいたんだ?!」
地面に倒れ伏したジョンがうめき声をあげながら立ち上がる
ジョン「ぐうぅぅぅぅ...インチキ使いやがって...」
ハク「インチキなんて使ってるわけないじゃん。エルメラさんに魔法かけられたんだから。」
ジョン「ならその速さはなんだ!」
ハク「どうしてこっちの手を明かさないといけないの?」
ジョン「くそっ!せめて攻撃が当たりさえすれば...」
ハク「当たれば私を倒せるの?」
ジョン「ああ!お前ごとき一撃で倒せる!」
ハク「うーん...だったら一度だけ何もせずに攻撃を受けてあげる。。」
ジョン「いいんだな?!後悔しても知らないぞ!」
ハク「その代わりだから本気で来て。言い訳しないように。」
ジョン「いったな!乗った!」
ジョンは何やら力を溜めだした
ジョン「Aランク冒険者の本気を舐めるなよ!ガキ一人くらい...」
ハク「御託はいいから早くして。」
ジョン「いいだろう!行くぞ!唐立!」
ジョンがハクに向かって全力で木剣を振りおろす
イリス「シン様!ハクちゃんが!」
シャル「ハクちゃんがケガしちゃう!」
シン「大丈夫だよ。ハクの正体を知ってるでしょ?あれぐらいの攻撃だったら、ケガ一つしないよ。」
シャル「でも...」
シン「ハクを信じて!これから一緒に戦う仲間なんだから!」
その時轟音が訓練場全体に鳴り響き、衝撃が駆け巡った
砂煙がもうもうと立ち込めており、結果がどうなったのか分からず観客は固唾をのんで待つ
観客P「さすがに倒れたか?」
観客T「いや!あの化け物がこんな程度でやられるわけがない!」
そして煙が晴れると、そこには無傷でぴんぴんしているハクと、折れた木剣を手に呆然とするジョンが居た
二人の姿を見た観客は歓声をあげる
観客O「やっぱりだ!あいつは凄いぞ!ただの子どもなんかじゃねえ!」
イリス「良かった!」
シャル「ケガもなさそう!」
周りがざわめく中、ジョンは震えていた
ジョン「なぜだ...なぜ僕の全力の一撃が効かないんだ...?おかしいだろう...」
ハク「確かにあなたは人族の中でも強い部類に入るかもしれない。普通だったら有効だったかも。けどあなたの目の前にいるのは、普通じゃないんだから。」
ジョン「...え...?」
ジョンが疑問に思った瞬間に、意識が暗転した
ハクが素早く首筋を攻撃し、意識を刈り取ったのだ。
エルメダ「そこまで!気絶により戦闘不能!勝者ハク・アストラ!」
エルメダの宣言で勝者が確定し、辺りは喧騒に包まれる
しかし、直ぐに静寂が広がる
エルメダが魔法陣を展開し、ジョンを拘束したからだ
エルメダ「この者は学園からの報告があった時から、いつ捕まえようか機会を伺っていましたが、丁度当事者同士のことも聞けたので今ここで拘束します。
冒険者ギルドとしても犯罪者を登録しておくのは信用にかかわるので、ギルドから除籍し、衛兵に引き渡します。」
その言葉に観客たちからどよめきが上がる
観客S「嘘だろ?!確かに罪を犯したのかもしれないし、子供に完膚なきまでにやられたが、それでも一応あいつはAランクだぞ?そんな簡単に剥奪していいのか?Aランク冒険者はそうそうおらず、全冒険者の中でも少数なのに...」
エルメダ「この者を保護するよりも、処罰するほうがはるかに利になるからですよ。
冒険者ギルドとしての信用もそうですが、一番は...ハクさん?これでよろしかったですか?」
ハク「うーん...もうちょっとやりたかったけど、気持ち悪かったしいいですよ。」
エルメダ「分かりました。冒険者ギルドとしてもこの様な者を試験に参加させて、不快な思いをさせてしまって申し訳ありませんでした。」
観客X「被害者とはいえそんな子供のほうが優先なのか...いったい何者なんだ...?」
正体を知らないものは興味を抱くが、知っているものはさも当然かのような表情をしている
エルメダ「ハクさん?あなたのランクを明かせば、こういったことは減るとは思いますがどうしますか?」
ハク「ランクかぁ~お兄ちゃん達に聞いてみないと。みんな~!ギルドランク明かしてもいいかってさ!どうかな?」
シン「大丈夫だと思うけど皆は?」
アリシア「面倒ごとが減るのであればいいのではないでしょうか。」
アリス「何かあれば、今度は私たちも乗り込めばいいだけですしね。」
ナズナ「そうですね。」
イリス「え?え?」
シャル「そういえばもみんなのランクを聞いたことがなかったような...」
ハク「分かった!いいようです!」
エルメダ「ありがとうございます。これで納得させられるかもしれません。」
エルメダはハクからギルドカードを受け取る
エルメダ「今回この処分を下した理由はこの娘を敵に回すのが愚策だからです。
この娘はSSランク冒険者の【銀狼】であり、SSランクパーティーの一員でもあります。
そんな方たちの機嫌を損ねるよりも、Aランク冒険者一人切り捨てるほうがはるかに安上がりです。」
ハクの正体がSSランク冒険者であることが分かったとたん、訓練場は今日一番の驚きの声が上がった
イリス「えぇぇぇぇぇ!?ハクちゃんそんなにランク高かったんですか?!」
シャル「そんなに強かったんだ...」
シン「ちなみに僕たちみんな同じSSランクだよ?
2人もSSランクとまではいかないけど、少なくとも1人でAランク冒険者を圧倒できるぐらいにはなってもらうよ。ゆくゆくは僕たちと同じぐらいにね...?」
イリス「それって...」
シャル「結構厳しいかな…?」
シン「そこまでじゃないよ~ただ、パワーレベリングをしながら、その力になれるために連戦するだけだからね。」
イリス「頑張るって言ったけど...」
シャル「生きて帰られるかな...」
イリスたちも驚いていた
閲覧頂き、ありがとうございました!
次回もよろしくお願い致します!




