魔法の試験
私事ですが、先日PV数が10000を超えることが出来ました!
ご愛顧頂きありがとうございます!
まだまだ拙く、粗削りの物語ではありますが、この先も楽しんでいただけたら、この上ない喜びとなります!
これからもどうぞよろしくお願いします!
シンとハクは魔法の試験を受けるため、校庭へと出てきた
校庭では、他の受験者達が集中していて、的に向かって魔法を打ったり、水晶玉に手を触れたりしていた
試験監督「ん?君達は武器の試験を受けてきた子たちかな?」
シン「そうです。」
試験監督「お!じゃあ次はここだね!この魔道具に受験票を翳して、あの屋根のあるところで待っててね!
順番が来たら呼ぶからね!」
シン「分かりました!」
シンとハクは受験票を翳し、登録されると、屋根のある休憩場所に向かった
そこでは先に武器の試験を終わらせてきた受験者であろう者たちが、体力回復のためにのんびりしたり、瞑想したりしていた
シン「あっちの方は人が多いから、こっちに行こうか。」
ハク「うん!」
端のほうで、シンが胡座をかいて座り、その間にハクがすっぽりとハマるように座る
シンがハクの頭に手を置き、ゆっくりと撫で始める
ハクは満面の笑みを浮かべながら、撫でられている
シン「ハクはこうやって、僕が座ってその上にすっぽりと入って撫でられるの好きだよね。」
ハク「うん!この方が、より密着できてお兄ちゃんに包まれているような幸福感があるんだよ!」
シン「それならもっと包んであげないとね。」
そう言うとシンはハクのお腹側に手を回し、ギュッとしながら頭を撫でるという高等テクニックを披露していた
ハク「あぁ〜…すっごい気持ちいいよ!もっともっと!」
シン「はいはい。お姫様の仰せのままに。」
シンとハクがすっごい砂糖を吐きそうなくらい甘ったるい空間を作り上げているのだが、場所が悪かった…
休憩場所ということもあって、先程Aランク冒険者と戦って、体力を消耗した挙げ句、こんな甘ったるい空間を見せられている他の受験者からすれば、
受験者「くっ…あんなやつに絶対負けねぇ…!」
受験者「あんな奴は落ちて、女の子に失望されてしまえ…」
呪詛を吐くものも居たぐらいだった…
それに気づかないわけがないシンではあったが、他の奴よりも、自分の最愛の義妹であり、婚約者であるハクの方が1不可説不可説転倍優先であるため、気にせずハクを愛でることを継続していた
30分程撫でていると、試験監督の人が呼びに来た
試験監督「え〜っと…649番の人と650番の人!出番だよ!僕のところに来てね〜!」
シン「お、呼ばれたみたいだね。ハク?行くよ?」
ハク「うん!お兄ちゃんに撫でてもらって、元気百倍!今なら、お父さんにも勝てるかも!」
シン「元気になって良かった!それじゃあ行こうか!」
シンはハクを連れて、試験監督の下へと向かった
試験監督「お?君達が649番の子と650番の子だったんだね!
君達の事は聞いてるよ!
武器の試験の方で凄い成績を残したんだって?いや〜!凄いねぇ!」
シン「そんな凄いことをしたつもりはないんですけどね…」
試験監督「へぇ〜!君面白いね!
じゃあこっちの試験でも度肝を抜くような結果を期待しているよ!」
シン「頑張ります!」
試験監督「うん!いい返事だ!それじゃあ試験の説明をするよ?ちゃんと聞いててね?
先ずは、魔力の総量を計測するよ!
あそこの水晶玉を置いてるところに行って、細かな説明を聞いてね!
その後に、あの的に向かって自分の持ってる一番威力の強い魔法を使って、攻撃してね!
これも細かい所は、近くに居る試験官の人が説明してくれるからね!
それじゃあ頑張って!」
シン「ありがとうございます!頑張ってきます!」
シンとハクは並んで、水晶玉の所へと向かう
そこには、女性の試験官が1人居た
試験官「あら?次の子達ね、いらっしゃい。
受験票をちょうだいね。」
2人は受験票を試験官に手渡す
試験官「じゃあ何をするかは聞いてると思うから、細かなことを説明するわね。
でもそんなに難しくないのよ。
この水晶玉に手で触れるだけ。
これだけなの。
簡単でしょ?」
シン「これってどういう原理なんですか?」
試験官「う〜ん…難しい話はしたくないから簡単に言うと、その人の魔力を感知してるみたい。
すると、その人の魔力総量が数字として現れるのよ。
私も専門外だから、詳しくは分からないのよ。ごめんなさいね。」
シン「いえいえ、ありがとうございます!」
試験官「それで、どっちの子から測ってみる?」
ハク「お兄ちゃん?私先にやってみていい?」
シン「いいよ!」
ハク「お兄ちゃんありがとう!」
試験官「そっちの女の子からね。分かったわ、じゃあ椅子に座って水晶玉に触れてね。
力まずに自然体でいいわよ。」
ハクが水晶玉に触れると、試験官の人が魔道具を操作する
試験官「うん!これで終了!結果は合格発表の時に分かるからね!」
ハク「ありがとうございました!」
試験官「うんうん!元気のいい子は大好きよ。それじゃあ君の番ね。」
シン「お願いします。」
シンが水晶玉に触れると、変な音が水晶玉から聞こえる
試験官「?何の音かしら…?まぁいいわ、これでおしまい!」
シン「ありがとうございました!」
試験官「うんうん!2人共いい子だから受かるといいわね!ここで会うことを楽しみにしてるわよ。」
シン「ありがとうございます!頑張ってきます!」
ハク「頑張ります!」
試験官「それじゃあ次のところに行ってね。」
シン&ハク「はい!」
シンとハクは次の的に向かって魔法を撃つ試験へと向かった
試験官「あれは何の音だったのかしら…?あら?水晶玉が割れてる?
こんなヒビあったかしら?
まさか………いえそんな事はありえないわね。
何らかのことでヒビが入ったから変な音が出てたのね。
でも正常に測れてたから、記録に影響はないと思うけど、念の為に水晶玉は別のものに変えておきましょうか。」
試験官は知らない…ありえないと切り捨てたものが、答えだと…
シンとハクが次の試験場所につくと、そこには眼鏡をかけた知的な男性が居た
いかにも魔法使いというような、真っ黒なローブを着ており、手には杖を持っていた
試験官「君達が次の受験者達だね。ようこそ。
ここでは、君達が使える最も強い魔法をあの的に向かって撃ってね。
魔法がちゃんと使えているか、そして威力はどれくらいかを確認するからね。」
シン「あれって壊れないのですか?」
試験官「君の疑問は最もだよ。だけど、あれは魔力を通しにくい素材で作られてるから、Sランク冒険者の魔法でも、なかなか壊れないような代物なんだ。
その代わり値段も高いから代えが多くないけどね…
だから、遠慮せず全力で魔法を撃ってね。」
シン「分かりました!」
試験官「それじゃあ…どっちの子からやってみる?」
シン「今度は僕からやろうかな?いいかな?ハク?」
ハク「うん!いいよ!」
シン「ありがとう!それじゃあ僕からやります!」
試験官「了解したよ。魔法はあの線を超えなかったらどこから撃ってもいいからね。それじゃあどうぞ。」
シン(どうしようかな…?Sランクでも壊れないって結構頑丈だよね…なら強めでも大丈夫そうだ!)
エリス(あ、まずいです。マスターがやらかしそうです。)
ハク(お兄ちゃん絶対強めに撃つよね…?壊れて私の番が出来なくなるっていうことは無いよね…?)
シン「いきます!火魔法 登りつめる灼熱〈レイジング・サン〉!!」
試験官「え?」
シンが魔法を唱えると、シンの眼前に魔法陣が現れ、そこからとんでもない熱量を放つレーザー光線の様なエネルギーが放たれた
それは、地面を抉りながら進み、的に当たると、的を焼き尽くした
試験官「な…はっ?!不味いぞ!魔法が止まっていない!このままでは壁にぶつかる!」
エリス「やはり、こうなりましたか…マスター?やり過ぎです。少し借りますよ。
魔法を代執行。反魔法〈アンチテーゼ〉!」
エリスが魔法を行使すると、急速にシンの放ったレーザー光線の様な魔法が威力を失い霧散した
試験官「なっ?!消えた?!何が起こった?!」
ハク「あ〜…やっぱりやっちゃったか…」
シン「あらら…ちょっとやりすぎちゃった…」
試験官「君!君が使った魔法は火魔法の中でも化け物の部類に入るレベルじゃないか!なぜそれが使えるんだ?」
シン「え〜〜〜〜っっと………」
シン(エリス!助けて!どうにかならないかな?)
エリス「(´Д`)ハァ…マスター?いくら何でもやりすぎです。マスターがあのレベルの魔法を使ったら、そんじょそこらのもので耐えられるわけがないでしょう?
私が代わりに代執行しなければ、どうなっていたか…」
シン(ごめんなさい!)
エリス「まだまだ言いたいことはありますが、先に事態を収束させましょうか。
魔法を代執行。闇魔法 記憶改変〈メモリーダウン〉!それともう一つ 時空間魔法 時間遡行〈タイムパラドクス〉!」
エリスが魔法を行使すると、試験官が虚ろな目をして、魔道具を操作して新たな的を用意し、結果を魔道具に記入した
そして、えぐれた地面など、破壊された物は全て時間が巻き戻るように修復された
エリス「これで、一旦は大丈夫ですね。あと恐らくハクも同じことをやらかしそうなので、このまま試験を受けましょう。」
シン「ありがとう!」
ハク「分かった!いくよ!雷魔法 雷神〈ケラノウス〉!」
ハクの唱えた魔法により、天空で稲妻が一筋奔ったと思ったら、雷を纏った槍が落下してきて的を貫いた
エリス「魔法代執行!闇魔法〈サイレント・テリトリー〉!あとスキル隠蔽!」
エリスの機転により、他の受験者に轟音や落下してきた槍は見られることはなかった
ハク「あ…やっちゃった…」
エリス「(´Д`)ハァ…ハクもやりすぎですね…あとで二人まとめてお説教です!」
ハク「ごめんなさい…」
ハクは耳がぺたんとなり、尻尾も元気をなくして垂れ下がっている
シン「エリスごめん。そしてありがとう!」
エリス「手立てを打っておいて本当に良かったです。最後の仕上げをしないとですね…」
エリスがもう一度タイムパラドクスを唱え、全てが元通りになったあと、虚ろな目をした試験官が、結果を魔道具に記入して試験は終了した
ちゃんと魔法を解除して、試験官を元に戻してからだけどね
試験官は記憶が曖昧になっているのを不思議に思いながらも、結果を記入して本部に送っていることを確認すると、2人を送り出してくれた
試験場の仕切りから出て、試験監督の下へと向かう
試験監督「お?君達!もう終わったのかい?」
シン「はい!終わりました!」
試験監督「いや〜君達の結果を見るのが楽しみだよ!どんな成績なんだろうね!君達のことだから、規格外だったりして!」
シン「どうでしょうね?」
試験監督「まぁこれはいつかわかるからいいかな!
じゃあ今日の試験は終わりだよ!忘れ物が無いように帰ってね!お疲れ様!
君達とこの学園で学べるのを楽しみにしてるね!」
シン&ハク「ありがとうございました!」
シンとハクは荷物を持って学園の入口へと戻ると、そこにはアリシアが馬車と共に居た
ハク「あ!アリシアお姉ちゃんだ!」
シン「あれ?なんでここにいるの?いつ終わるか言って無かったと思うんだけど…」
アリシア「お二人共お疲れ様でした。詳細は中でお話しますので、先に帰りましょうか。」
シン「それもそうだね!」
ハク「疲れたよ〜!」
アリシア「今日の夕食は、料理長が腕によりをかけて作るそうですので、期待して下さいとのことです。」
ハク「やった〜!」
全員が馬車に乗り込むと、ゆっくりと動き出し、アストラ邸へと向かう
シン「それで、なんでアリシアは終わる時間が分かったの?」
アリシア「簡単な事ですね。エリスさんが教えてくれました。」
エリス「丁度魔法の試験が始まった頃に、アリシアにあと少しで試験が終わるというのを念話で伝えておきました。」
シン「流石エリス!ありがとう!アリシアも迎えに来てくれてありがとう!」
アリシア「お疲れでしょうし、ちょうどよく来られたのはエリスさんのおかげですね。」
エリス「お役に立てたのなら良かったです。」
その後は試験がどうだったのかや、少しやらかしたこと、それについてエリスからお説教をくらったシンとハクの2人が居たり、それを微笑ましそうに見つめるアリエスの姿があった…
そして合格発表の日…
手紙が届いた
閲覧頂きありがとうございました!
次回も宜しくお願いします!




