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果てなき夢の旅路  作者: カミラ
新たなる世界
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閑話休題 思い出を語る会

シンが女の子に囲まれている頃…

地球という星では…


雪菜「いらっしゃい。」


水琴「お…お邪魔します…」


時雨「お邪魔します!」


水琴と時雨は、天田家を訪れていた


奏「あ!時雨お姉さんと水琴さん!いらっしゃい!」


シンの前世である総司の姉と妹に迎えられた時雨と水琴は、何故か元総司の部屋で集合していた

この部屋は総司が亡くなってから、片付けられようとしていたが、雪菜と奏の反発にあい、総司が生きていた時のままで保存されている


水琴「ここが総司さんの部屋だったんですね…」


雪菜「そうね…亡くなってからずっとこのまま…何か変わった事は私と奏がここでよくいる位ね。」


時雨「懐かしいなぁ…僕と総司が小さい頃からよく互いの部屋を行き来してたからね〜あの時から変わらないなぁ〜。」


奏「お兄ちゃんの思い出を覚えておくのに、一番だよ!」


雪菜「そろそろあの子も来るはずね…」


水琴「あの子って…何方でしょうか?」


時雨「へぇ〜!あの人も来るんだ!まぁこの集まりを考えたらそれもそうだね!」


その時チャイムが鳴った


雪菜「噂をすればなんとやら…出迎えてくるね。」


雪菜が総司の部屋を出て、玄関へと向かう

何やら喋り声が聞こえる


水琴「時雨?あの人って…」


時雨「水琴も知ってる人だよ!」


奏「水琴さんは会ったことが無かったはず…」


すると部屋へ一人女性が入ってくる


???「お邪魔します。」


奏「彩さん!いらっしゃい!姉さんは?」


奏に彩と呼ばれた女性が、奏を見る


彩「奏か、今日は招待頂きありがとう。雪菜は飲み物を淹れてくるとキッチンの方へと向かったぞ。」


水琴「貴方はまさか…」


水琴は驚いたように呟く


時雨「そうだよ!私達の通う学校の生徒会長だよ!」


彩「ん?おぉ時雨ではないか。おはよう。そして…」


彩が水琴を見る


彩「ふぅむ…何度かお見かけしたことはあるが、こうやって直接お話しするのは初めてだな。

私はここにいる皆が通う、海星学園高等部の生徒会長を務める3年の如月彩という。

よろしく。」


彩が手を差し出す


水琴「……2年の、神宮寺水琴です。

如月生徒会長のお噂はかねがね聞き及んでおります。」


2人は握手をする


彩「私としても、神宮寺家の事は知っているよ。そんな君がここへ来るとはな。奏、この集まりはおそらくそういうことなのだろう?」


奏「そうだよ!」


彩「ふむ…神宮寺殿はどうやって総司と知り合ったのだ?」


水琴は彩の言葉を聞いた瞬間、苦しそうな顔をする


時雨「………彩さん…水琴は…えっと…」


水琴の顔を見た時雨はどうにかして、助け舟を出そうとするが、水琴がそれを制止する


水琴「おそらくそういうことなら、私が原因なのです。

ならば、このことは私の口から説明するというのが筋というもの。

時雨、有り難いですが私がキチンとお話しします。」


水琴は覚悟を決めた顔で、彩を見る


水琴「私は先日夜道を歩いて、コンビニへと向かっていました。その時、不審者に絡まれてしまい、ボディーガードも居なかったため追い払うことが出来ず、危険にさらされていました。

そこへ、とある男の人が通りかかりました。」


彩の水琴を見る目が変わったような気がした


水琴「その男の人は私に絡んでいた不審者に対して、気丈にも立ち向かい、私を助けてくださいました。しかし、その代償として、男の人は大怪我を負い、救急車を呼んで病院へ向かいましたが間に合いませんでした。」


水琴は彩から目を逸らさない


水琴「私を助けてくださったのは、天田総司さんでした。この場に集まった人はおそらく、総司さんを好いていた方々なのでしょう。

であれば、その方を皆様から奪ったのは私の責任です。」


いきなり、水琴が膝をつき彩に向かって頭を地につける


水琴「天田総司さんが命を落とした要因は私にもあります。大変申し訳ありませんでした。」


地に頭をつける水琴を彩は見下ろす


部屋の中に静寂が広がる

時雨と奏が不安そうな目で2人を見守る


少し嘆息した彩が、静寂を破る


彩「神宮寺殿…頭を上げてくれ。そんなことは彼も望んでいない。

そしてここにいる全員もだ。

彼は彼なりの教示を貫き通したのだろう。

恐らく彼は最後に貴方を守れて良かったと思っているだろう。

私の知っている彼ならそうするはずだ。

ならば、貴方がすべきことは一つだ。

原因となったことを気に病むのでは無く、前を向いて生きることだ。

彼もそれを望んでいると思う。

時雨や奏、雪菜にも言われなかったか?

「総司の想いを涜さないで」と。」


その時水琴は総司の葬式の日を思い出す

あの日無理を言って参加させてもらった時、雪菜と奏の2人と話す機会があった

その時に、水琴は今回よりももっと悲痛な顔をして、雪菜達に土下座をしながら、謝罪していた

しかし、雪菜達は


雪菜「………頭を上げてください。貴方は悪くないです。謝る必要もありません。

悪いのはその不審な男ですから。」


奏「確かにお兄ちゃんを奪われたことはとても悲しい。

けど、貴方までその責を負うのは違うと思います。

お兄ちゃんは助けた貴方には笑っていてほしいはずです。

助けられた貴方が気に病んでしまうと、お兄ちゃんは気になって成仏できないと思います。

だから貴方にはお兄ちゃんの分まで、笑って過ごしてください。」


水琴はその事を思い出し、立ち上がる


彩「立ち上がってくれて良かったよ。ここに居るということは、君も惚れたんだろう?確かにな。

結果的に命を賭けたとはいえ、自分の危機を助けてくれたら乙女心的にはストライクだからな。」


そう言われた水琴は少し赤面しながら


水琴「確かに、あの時助けてくださった総司さんに惚れました。

見ず知らずの私のために、気丈に振る舞って不審者と対峙して、私を守ろうとしてくれたこと。

あんなの惚れないわけがないじゃないですか!」


彩「ならば私達は仲間だ、遠慮などいらない。

引け目や負い目を感じる必要もない。

ここには同じ気持ちを持つものがたくさんいるのだから。」


水琴「…………ありがとうございます。」


時雨「良かった…一時はどうなることかと思ったよ…」


奏「心配だったよ!」


水琴「心配かけてごめんなさい。でも私は吹っ切れました。」


彩「なら良かった。」


丁度話が一息ついた頃に、雪菜が扉を開けて入ってきた


雪菜「話も終わったようね。吹っ切れたようで良かったわ。」


水琴「聞いてたのですか?!」


雪菜「何やら話し込んでて、入るタイミングが無かったの…」


雪菜はお盆の上に、お茶とお菓子を載せて戻ってきていた

部屋の真ん中にある机に載せて、皆で机を囲む

一度全員が口を潤すと、雪菜が集まった理由を話す


雪菜「もうみんな気づいていると思うけど、この場にいるのは皆総司に対して、好意を持っていた人達よ…

もうあの子は居ないけど、皆であの子の事を忘れないように、思い出を共有したいと思ってね…」


奏「皆、お兄ちゃんの何が好きだったのかとか、アルバムとか見てお話しよ〜!」


奏の言葉を端に、総司の思い出を語る会が始まった







閲覧頂きありがとうございました!

次回も宜しくお願いします!


次はこれの続きの閑話休題です

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