天罰
エルメダ「何をしているのです?」
ギルドマスターが現れたのだ
受付嬢「ギルドマスター!」
エルメダ「何やら騒々しいので降りてきてみれば、なぜあなた達は転がっているのですか?そしてあなたは…あぁ。」
何やらエルメダはシンの方を見て納得したような顔をした
そんな事を知らない男達は、水を得た魚のようにエルメダに対して嘘八百を並べ立てる
冒険者A「あんたがギルドマスターか?!おいおいこの国の冒険者はどうなってやがるんだ?!ガキがいきなり殴りかかってきたぞ!それに卑怯な手を使って怪我まで負わせてきやがった!どう落とし前つけるんだ!」
冒険者B「少なくとも慰謝料とこいつの女を貰わなきゃ割に合わねぇぞ!」
冒険者C「なんとかしろよ!お前の責任だろ?!」
なんて喚く男たちを他所に、エルメダは他の者にも聞き込みをする
エルメダ「そこのあなた。あなたは様子を見ていましたか?」
冒険者G「?!はい!見ていました!」
エルメダ「どちらが先に喧嘩を吹っ掛けていましたか?」
冒険者G「それは…」
冒険者A「なんで他の奴らに聞く必要があるんだ!早く慰謝料を支払えって言ってんだろうが!」
エルメダ「黙りなさい。今私はあなたに聞いていません。それで?どちらが先に喧嘩を吹っ掛けていましたか?」
何やら男達は睨んでいたが、冒険者Gはシンの方を見ると、
冒険者G「男達がいきなり喧嘩を吹っ掛けていきました!最初は話していたのですが、この人に向かって半殺しにして女は貰うと言って殴りかかりました!そしてそれを返されて今に至ります!」
エルメダ「……なるほど…あなたは?」
エルメダは別の冒険者にも聞く
冒険者T「先程の人と同じです。」
エルメダ「そう…で?周りの人はそう言っていますが?」
冒険者A「被害者の俺等よりもこんな奴らの言う事を信じるのかよ?!」
冒険者B「こんなクソみたいな国のギルドはやっぱり腐ってやがるのか!」
エルメダ「……そこまで言うなら見てみましょうか?」
冒険者C「あ?どういうことだ?」
エルメダ「過去を見るんですよ。」
冒険者B「そんな事が出来るわけがねぇ!」
エルメラ「ダへぇ…私のことを知らないと…?」
冒険者B「あぁ!知らねぇぞ!」
エルメダ「そう…なら教えてあげましょう。私はエルメダ・イスト、この国の冒険者ギルド本部のマスターをしています。」
冒険者B「はんっ!知らねぇ…待て。エルメダ・イストだと?」
冒険者C「まさかあの…?」
冒険者A「災厄を鎮めたあの伝説のSSSランク……だと…?」
エルメダ「知っているではないですか。では見てみましょうか。」
冒険者A「待て!見るな!」
エルメダ「なんですか?過去を見ればあなたが言っていることが本当か分かりますよ?なぜ見ないのですか?何かやましいことがあるのですか?」
冒険者A「ぐっ…」
エルメダ「では…遍く時空を司り、真実を映し出せ〈時間遡行〉!」
エルメダが詠唱すると、大きなスクリーン的なものが現れた
そこには…
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冒険者A「おうおうまだガキじゃねぇか!なんでガキがこんなところに居やがるんだ?さっさと帰りな!)ここはガキの来るところじゃねぇ!」
冒険者B「ん?そこの姉ちゃん達いい女じゃねえか!なんでこんなガキと一緒に居るんだ?俺達の方に来いよ!楽しませてやるぜ〜?」
冒険者C「俺たちゃCランクの冒険者だ!お前のようなガキが逆らわねぇ方がいいぞ!さぁこっちへ姉ちゃん達を寄越せ!」
脅迫の場面から始まり、次に、
冒険者A「さっさと寄越せばいいものを!グズグズしてるからやっちまうしかねぇな!オラッ!」
とシンに殴りかかる様子が映し出された
更には、武器を抜いてシンに斬りかかる様子も映し出された
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
エルメダ「……この様子を見ると、あなた達が喧嘩を吹っかけたように見えるのですが?更には武器を抜いてまで襲いかかっているではないですか。どういうつもりですか?」
冒険者A「ぐっ…これは…これは嘘だ!嘘を見ているんだ!」
エルメダ「へぇ…私が嘘の過去を見せているとでも?」
エルメダから威圧が出ており、男達が萎縮する
冒険者C「うっ……?!」
エルメダ「これは…大罪に値しますね。罪状はそうですね…殺人未遂罪ですかね。更に武器を町中で抜き、振り回した罪も追加ですね。脅迫もですね。さぁどう言い逃れするのですか?」
冒険者B「ぐっ……そうだ!こいつに負わされた怪我はどう説明するんだ?!こいつはインチキして俺等に怪我を負わせたんだぞ!ガキがCランクの俺達に怪我を負わせられる筈がねぇ!」
エルメダ「はぁ…喚いたと思えばそんなことですか…シンさん?少しギルドカードを拝借しても?」
シン「良いですよ。」
シンはエルメダに冒険者カードを手渡す
エルメダ「あなた達はCランクだと自分たちで言いましたね?ではこの人たちは何ランクだと思いますか?」
冒険者C「そんなのFランクに違いねぇだろ!」
エルメダ「では…これを見なさい。」
エルメダはシンの冒険者カードを男達に見せる
そこには紛うこと無き、Sランクの文字が書かれていた
冒険者B「なぁっ?!」
エルメダ「この人たちは、我が冒険者ギルドが誇るSランクですよ。実力はそれ以上ですが…」
男達は驚きのあまり言葉も出ないようだ
エルメダ「あなた達は子供だと侮っていたかもしれませんが、中身は天災でしたね。」
すると…
冒険者B「こんなガキがSランクなんてあり得ねぇ!何かインチキしてやがるだろ?!」
冒険者C「そうだ!そうだ!こんなガキが俺等よりも上のランクな筈がねぇ!」
エルメダ「この期に及んでまだそんな事を吐かすのですか…
では…あなた達はキング系統の魔物を単独で倒せますか?」
冒険者ギルドの魔物のランク区別では、基本的に名前にキングと入っていたらSランク相当と区別される
同ランクの魔物を倒すためにはそのランクの冒険者がパーティーを組んで戦わなければならない
エルメラ「ダそして…あなた達はオーガの亜種を単独で討伐することが出来ますか?」
先日のスタンピードの事がもう伝わっているのか、シンが黒オーガを討伐したことを暗に示している
冒険者B「オーガキングだと?!そんな奴ら倒せるわけがねぇじゃねぇか!」
冒険者C「パーティーを組んでも無理だろ!」
エルメダ「そうでしょうね。ですがここにいる人達は皆オーガキング程度ならば単独で討伐…下手をすると複数体を相手取っても余裕で制圧できるほどの力を持っています。」
冒険者C「そんな証拠がどこにあるんだよ!」
そこへ、アリシア達もギルドカードをエルメダに渡す
エルメダがそれらをすべて見せる
エルメダ「このパーティーは殆どがSランクです。正真正銘のSランクパーティーです。しかし、先日スタンピードがあったので、ランクがアップするでしょう。そして…」
アリシアが一歩前に出る
エルメダ「無知なあなた達でもSランクであれば聞いたことはあるでしょう?「剣姫」の名を。」
男達は瞠目する
冒険者A「この女が剣姫だと?!」
エルメダ「ええそうです。私が認定しましたから。嘘ではありませんよ?アルスラーン王国のギルド本部をまとめるギルドマスターとSSSランクにかけて誓いましょう。」
男達はもう何も言えないようだ
エルメダ「あなた達はこのまま衛兵に引き渡そうかとも思いましたが、気が変わりました。本当のことを話していれば変わっていたかもしれませんが…」
冒険者C「はっ?」
エルメダ「あなた達はこの国が腐っていると言いましたね。流石にそれはギルドマスターとして看過できません。
そしてあなた達は、女性を物扱いするような発言もしていましたね。
私も一人の女として許すことは出来ません。
ですので、あなた達に少し細工をして、衛兵に引き渡します。」
冒険者B「何をする気だ?!」
エルメダ「少々痛い思いをするだけですよ。先ずは…〈混沌の闇〉、そして〈悪夢の物語〉、最後に〈深淵〉」
エルメダが魔法を行使すると、男達に黒い靄が纏わりつく
冒険者B「なっ?!おい!やめろ!やめてくれ!!」
冒険者A「ぎゃぁぁぁぁ!!!」
冒険者C「やめろ!こっちに来るな!」
男達は暴れていたが、少しすると泡を吹いて白目を剥き大人しくなった
シン「ギルドマスター?何の魔法を使ったんですか?」
エルメダ「〈混沌の闇〉は異形のモノが体を這いずり回る感覚が続くものですね。
〈悪夢の物語〉は対象者が最も恐怖を覚える物を延々と体験し続ける魔法ですね。
最後の〈深淵〉はこの世の全ての痛みが襲い掛かる魔法です。
流石に最後のやつは要らないかと思いましたが、あの者たちは女の敵なので潰すつもりでやりました。」
シン「あぁ…そうですか…」
するといつの間にか誰かが通報したのか、衛兵がやって来た
衛兵「通報があったのですが…」
エルメダ「あぁ、この者たちを運んでください。この者たちはいきなり脅迫し、町中で武器を抜いて斬りかかり、殺人未遂を犯しました。厳罰をお願いします。」
衛兵「冒険者ギルドマスター?!分かりました!ですが後で少し事情をお伺いしますがよろしいでしょうか?」
エルメダ「大丈夫ですよ。」
衛兵「ご協力感謝します!お前らこいつ等を運ぶぞ!」
そう言って衛兵が声を掛けると、後ろに控えていた部下たちが続々と縄で男たちを縛り、連れて行った
衛兵「では後ほどお伺いします!」
そう言って衛兵たちは引き上げていった
見ていた冒険者達は歓声を上げていた
冒険者G「ざまぁみろ!英雄達に喧嘩を売った自業自得だ!」
冒険者M「胸糞悪い奴らだったが、最後はスカッとしたぜ!よっしゃ飲むぞ!!!」
そう言って冒険者達はいつも通りに戻っていった
シン「ギルドマスター、今回はありがとうございました!」
エルメダ「いいのよ。あなた達がそんな事をするとは思えないですしね。でも今日はどうしてここに?」
シンはフランのパーティー登録をしに来たことを話した
エルメダは話を聞いたあと、少し思案して…
エルメダ「そういうことなら、私がしましょう。少し話もありますし、ついてきてください。」
そう言ってエルメダはシン達を引き連れて、ギルマスの部屋へと行く
エルメダ「さて先にパーティー加入から勧めましょうか。」
閲覧頂きありがとうございました!
次回も宜しくお願いします!
作者の想像力が足りず、あまりスカッとするような形になりませんでした事をお詫び申し上げます。
大変申し訳ございませんでした。
今後も、書きたいように書けるように精進してまいりますので、何卒応援よろしくお願いいたします。




