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果てなき夢の旅路  作者: カミラ
新たなる世界
45/69

少女の大立ち回り

フランの劇的告白の次の日…朝起きると何やら隣が暖かかった

不思議に思い、布団をめくるとそこには…


ハク「すぅ…すぅ…うぅんお兄ちゃん…」


シン「なんだ…ハクか…」


いつもの通り、ハクが布団に潜り込んできていたようだ

ハクは出会ってからシンが寝ている間によく布団に潜り込んでいる


シン「昨日はお疲れさま。ありがとうね。」


シンは寝ているハクを起こさないように、優しく頭を撫でる


ハク「すぅ…暖かい…お兄ちゃん大好き…」


ハクはとろけた顔をしながら、起きる気配はない

そのまま数分撫でていると、扉がノックされた


アリシア「ご主人様?起きていらっしゃいますか?」


シン「うん、起きてるよ。どうぞ!」


アリシアが部屋へと入ってくる


アリシア「ご主人様、おはようございます。あら、ハクちゃんここに居たのですね。」


シン「また潜り込んでたね…でも何時ものことだし慣れちゃったや。」


アリシア「ハクちゃんはご主人様のことが大好きですもんね。」


そんな他愛もない話をしていると、ハクが目を覚ました


ハク「う〜ん…あ!お兄ちゃん!アリシアお姉ちゃん!おはよう!」


シン「ハク、おはよう!」


アリシア「ハクちゃん、おはようございます。ではそろそろ朝食の時間ですので食堂に行きましょうか。」


シン「そうだね。ハク?行くよ?」


ハク「うん!」


シン「それじゃあ2人共行こうか。」


シンとハク、アリシアは食堂に向かう

そこにはアレックス、ローエル、ミリア、フランが席につき、アリスとナズナはメイドとして、給仕をしている


シン「遅くなりました。」


アレックス「む?おぉシンか!おはよう!皆先程集まったばかりだ。気にするな。」


フラン「シン、おはよう!」


フランは席を立つと、シンへと抱き着く

アレックスとローエル、ミリアは何かに気づいたような顔をした

その他ハク達は嬉しそうな顔をしてフランとシンを見る

シンは抱きついてくるフランを受け止めると、


シン「フラン姉さん、おはよう。」


と言いながら頭をなでている

フランは嬉しそうにしながら抱きついている

砂糖を吐きそうな光景であるby筆者


アレックス「そろそろ料理がくるぞ。席に戻ったほうがいい。」


そう言われて、フランは名残惜しそうな顔をしながら席に戻る

そのタイミングで、料理が運ばれてくる

そしてアレックスが挨拶をする


アレックス「では、朝食としようか。天におわします女神様に感謝の祈りを捧げます。」


そう言ってアレックスが手を付けてから、皆が食べ始める

貴族家では当主が食前の祈りを捧げ、料理に手を付けてから他の者が手を付けることとなっている

当主がその場に二人居るなどの場合は、位が高い方が先となる


こうして諸々の料理が配膳され、食べ終わり、デザートの頃になると


アレックス「そういやシンよ。今日は何をするのだ?」


シン「今日は、先に回復魔法を施しに教会へ行った後、先日共に戦ってくれたフェンリルのところへ行こうと思います。先日渡しそびれたものもありますし。」


アレックス「そうか…何かしらの感謝の贈り物をしたいのだが、何がいいだろうか…?」


するとハクが、


ハク「お肉が良いと思う!お父さんはお肉大好きだから!それも魔力が沢山こもった魔物の肉!」


アレックス「ほう…ならそれを用意するか。シンよ、本来は俺が出向かねばならぬのだが、軍の再編や修繕などで出向けそうにない。お前に渡すのを頼んでもよいだろうか?」


シン「分かりました。」


こうして朝食が終わり、少し時間が経つと、ネビュラのメンバーとフランがシンの部屋に集まっていた


シン「さて…皆も集まったことだし、そろそろ贈り物が届いたかどうか確認しに行こうか?」


フラン「シン?ちょっとその前に良い?」


フランが一歩前に出る


フラン「改めて昨日はありがとうございました。あの後、お父様に認めてもらって、勇気を振り絞って思いを伝えることができました。ありがとうございました!」」 


すると女性陣から、拍手が上がった


アリシア「おめでとうございます、お嬢様。」


ハク「フランお姉ちゃん、おめでとう!良かったね!」


アリス「フラン様おめでとうございます。」


ナズナ「良かったです!今度は婚約者同士でお話できますね!」


フラン「これからは婚約者としてお願いします!」


シン「僕からもよろしくお願いします。」


とみんなで挨拶していた


その後少し女子会が盛り上がっていたので、今のうちにアレックスがシンとフランの婚約を認めるまでの過程(脅迫)をお見せしよう


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


昨夜の事…

フランがアレックスの下を訪れる前に、こんな会話が両親の間で行われていた


アレックス「そういやローエルよ、フランに何があったのだ?シンが逃げられたと言っていたのだが…」


ローエル「あぁそのことですか。それなら本人から聞いたほうが良いでしょう。私達大人が口を挟むものではないものですから。ですが先程ミリアと話し合った結果、私達はあの娘の気持ちを尊重します。ようやっとあの子に訪れた春ですもの。」


ミリア「そうね。あの娘は正直昔からその気はあったのかも知れない。でもそれを家族としてしか認識していなかったみたい。だからこそ自覚しそうな今あの子の気持ちは抑え込んではいけないと思うの。」


アレックス「そうか。ならば待つとしようか。」


ローエル「そんなに待たなくても恐らくもうすぐ来ますよ。」


アレックス「む?そうなのか?」


ローエル「ええ、だってあの子には心強い先人たちが居るんですもの。」


するとそこへドアがノックされた


アレックス「入れ。」


フランが入ってきた

フランは母親2人が居るのに驚いた顔をしながらも、

覚悟を決めた顔をしていた


フラン「お父様、そしてお母様方にお話があります。

私は今日、オーガと戦った時に敗北し、あと少しで死んでしまうところでした。

しかしその時にシンが助けてくれました。完全回復〈パーフェクトヒール〉で回復もしてもらい、今はなんとも無いのですが、1つだけ違和感が残りました。

それは…シンに助けられてからずっと胸がドキドキしています。

先程ローエルお母様に相談した際には、アリシアさん達に相談してみなさいと言われ、皆さんとお話してようやくこの気持ちの正体が分かりました。」


ここで一度言葉を切り、少し深呼吸をしてローエルとミリアの方を見る

すると2人は見守るような、そして応援するような眼差しで二人を見ている。


そして決定的な言葉をアレックスに投げかける


フラン「私はシンのことが好きです。この想いは家族に対するものかと思いましたが、皆さんと話している時にとある事を言われました。

将来シンのことを好きな人は増えると思うが、その時にあなたはその輪の中にいないとしたらどう思うのか、なぜ気持ちを抑え込もうとしているのかと。

この時、私はシンの側に居られないことを想像したら悲しくなりました。死にたくなりました。

だからこそ私はこの気持ちは家族に向けるものよりも、

異性に向ける好意だと自覚しました。

私はこの気持ちはもう抑え込むことは出来ません、そしてそんなこともしません。

だって気持ちに素直になるって決めましたから!

そこでお願いです!

私がシンに告白して受け入れてもらった時、

私とシンとの婚約を認めていただけませんか!」


最後の方は涙を流しながら、アレックスに対して思いの丈をぶつける

アレックスはフランの話を聞き、少し思案したあと口を開く


アレックス「………フランよ、我が家は伯爵家であることは分かるな?つまり貴族ということだ。貴族の令嬢は他家に政略結婚として嫁ぎに出すことが多い。

お前に対するお見合いの申し入れが続々と届いている。

その中には侯爵家や辺境伯家といった、我が家よりも上の貴族位の家からの物もある。

貴族は横のつながりも大切だ。

つまりお前を他家に嫁ぎに出すと言うことは我が家の発展を促進させるという意味合いもある。

侯爵家なんかはお前が嫁いでも何不自由無い生活が出来るだろう。

俺は政略結婚などというクソッタレた事をするつもりはないが、当主として家のことも考えなければならない。

その機会を逃すというのか?」


フラン「…………確かに私はカルミナ家長女です。そんな事も考えなければならないでしょう。しかし、何不自由無い生活を約束されたとしても、望まない結婚をしたのであれば、心は満たされるのでしょうか…?

私は自分の気持ちに素直になりました。

お父様が婚約を認めて下さなければ、この家を出て、ただのフランとなります!

そうなれば私に価値はなくなる。

いくら貴族といえども、政略結婚で平民を娶ることはしないでしょう。

私はそこまでの覚悟です!」


フランは言い切った

アレックスは何かを言おうとしているが、言葉には出来ない。

そこへローエルとミリアが口を挟む


ローエル「あなた?もうあなたの負けよ。というか端から拒否するつもりもないでしょうに。」


ミリア「そうよね。だって認めなければ、当主として命令すればいいだけじゃないの。それをしないということは認めてるも同義よ。」


アレックスは1つ息を吐き、フランを見る


アレックス「あぁ、確かに俺は認める気でいた。

可愛い子供たちの願い事だ、それが倫理に反しなければ基本的には許すつもりなのだから。

しかし、近親婚ともなれば反発は必ず出るだろう。

今、俺の物言いで折れるようであれば、将来必ず後悔してしまうだろう。

それを俺は確認したかった。

お前がそこまでの覚悟があるのかを。

そしてフランよ、お前は見事俺に対して覚悟を示すどころか、脅すところまでいった。

大したものだ!」


フラン「ということは…」


アレックス「あぁ。俺はお前達の婚約を認めよう。フランよしっかり頑張るのだぞ」


ローエル「あなた、まだ少し気が早いです。この後本番なのですから。」


フラン「ありがとう!お父様!お母様!大好き!」


こうしてフランはアレックスに対して認可を取り付けたのだ


ちなみにその後フランがシンのもとに向かう為、お風呂に入りに行ったとき、大人達は…


アレックス「さて…可愛い娘のためにお見合いの断りの返事を書かなければな…それとシンとも話さなければな。

シンのことだ武力も知力もある。さらに何やら商いもしているようだ、財力も有るだろう。安心は出来るが、可愛い娘を託すのだ、いくら息子と言えども話をしなければな。」


ローエル「そうですね。私もあの娘のために頑張らないといけませんね。」


ミリア「私も少し根回ししないとね…お茶会でそれとなく広めておいたほうが良いわね。」


アレックス「2人共頼んだぞ。」


アレックス(さて…俺等の子ども達のために頑張らねばな。)


そして昨夜の告白劇に戻るのであった…





閲覧頂きありがとうございました!

次回も宜しくお願いします!

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