ギルドの説明
???「ようこそお越しくださいました。英雄殿」
その言葉に迎えられたシンは部屋の中にいる若い女性を見た
赤色で長い髪を後ろで1つに束ね、机に積み重なった書類の向こう側にいる女性はにこやかにこちらを見ている
???「どうぞこちらへお座りください。」
女性は部屋の中にあるソファーへとシンたちを促す
シンたちが部屋に入り、全員が座ると受付嬢が紅茶を淹れて出してくれる
真向かいに女性が座り、その横に紅茶を入れ終わった受付嬢も座る
???「改めまして、ようこそお越しくださいました。私はこのアルスラーン王国冒険者ギルド総本部のギルドマスターをしていますエルメダ・イストと申します。以後お見知りおきを。急にお呼び出ししてしまい申し訳ありません。」
シン「いえいえ。僕はシンと申します。4人はハク、アリシア、アリス、ナズナです。それで何故僕達は呼ばれたのでしょうか?」
エルメダ「今回お呼びしたのは何やら強大な魔力を感じたからです。そしてこの娘から水晶を破壊した人が来たと報告を受けまして、どのような方かと思いましたので…」
シン「そうですか…では貴方のお眼鏡にかないましたか?」
エルメダ「えぇ。こうして話してみても特に邪気は感じられませんし、優しそうな感じですので安心しました。
もし悪事を働く気があったり、邪気を読み取れば、私が直接、討ち取るつもりでしたから。」
シン「え…?討ち取る?」
ここでアリシアとアリスから補足が入る
アリシア「ご主人様、この方は世界的に有名な方です。元SSSランク冒険者であり、かつて存在した災厄を鎮めたパーティのメンバーです。」
アリス「全冒険者の憧れでもありますよね。スキルがとても強く、相手の心が読める読心や未来視、スキルだけでなくその戦い方も有名で、圧倒的な物量で相手の心を折ることから、魔術王と呼ばれています。」」
エルメダ「おや、そこまで知られているとは…そういえば皆様は冒険者登録に来られたのでしたね。では説明も済ませてしまいましょうか。メイラ。資料を持ってきて。」
メイラと呼ばれた受付嬢が部屋を出ていき、資料を持ってくる
メイラ「ギルマス、持ってきました。」
エルメダ「ありがとう。ではこちらをご覧ください。」
そう言って差し出してきた資料にはランクの説明とクエストの説明、そして冒険者登録をするにあたっての注意が書かれていた
エルメダ「これを読んで頂ければ済むのですが、書いてあるものだけでは読者のみなさんが分からないので説明しますね。」
シン「読者…………?なんですか?」
エルメダ「いえ、気にしないでください。」
なんともメタい話であるが放っておいて…
エルメダ「先ずランクについてなのですが、冒険者のランクはFからSSSまでと一般的にされています。
例外がありまして、あまりにも実力が乖離しており、世界を滅ぼすことも可能な力を持つ人にはZというランクを贈ることがあります。
過去に1度だけ、古の勇者がこのZランクを保持していたことがありますが、今は誰も持っておりません。
そして基本的には登録するとFランクから始まります。
特例で登録する前に何かしらの功績を上げていればそれが加味されてスタートするランクが変わることがあります。
さらに冒険者はパーティを組むことが出来ます。この時個人のランクとは別にパーティランクがつきます
これもFからSSSまでなのですが、所属するメンバーの個人ランクの平均がパーティランクとなります。
パーティは最大6人まで所属でき、それ以上で組みたい場合はクランを設立しなければなりません。
これは後ほど作る際にご説明します。
魔物にもランクがあり、これもFからSSSがあります。基本的に同ランクの冒険者がパーティを組んで倒せる位を基準にしております。
しかし1つ上のランクを討伐するとなると、10人必要となるとお考えください。
Sランクは1体で街を、SSは1体で国を、SSSは1体で世界を滅ぼすことができると言われています。
しかし、現在SSSは6体確認されていますが、どの個体も現在行方がわかっておりません。
ランクの説明はこれで以上になります。
なにも質問がなければ、次はクエストの説明に移りますがどうなさいますか?」
シン「皆大丈夫?何聞きたいことはない?」
ハク「お兄ちゃんいい?エルメダさん。神獣はどのランクに分類されますか?」
エルメダ「そうですね…神獣の種類にもよりますが、大体はSSランクに分類されますね。ですが1体だけSSSランクに分類されていますね。龍神という神獣はそのもの自体が神ですので、別格とされています。」
その言葉を聞いたアリスはビクッと反応する。
シンはあえてその反応を見なかったことにした
シン「分かりました。では次の説明もお願いします。」
エルメダ「それでは次はクエストの説明となります。
クエストは主にFからSSSまでのランクが割り振られます。SやSS、SSSは基本的にはありませんが起きれば対応する冒険者に直接依頼されます。FからAまでは入口近くにあるボードに貼られていますのでそれを剥がして受付まで持っていってください。」
メイラ「私のところまで持ってきてくれると、処理しますよ!」
エルメダ「依頼は採取、討伐、護衛、雑務に分かれています。
原則自分のランクの1つ上までしか受注出来ません。下のランクはいくらでも受けられます。
パーティで受注する場合はパーティランクが基準となります。
採取は依頼されたものを取ってきて納品、討伐は魔物を倒してくる、護衛は行き先まで対象を護衛します。
雑務は町中で何かしらの雑務を依頼されます。
クエストをクリアしていくと基準は明かせませんが冒険者ランクを上げることが出来ます。
クエストを失敗すると違約金が発生しますのでご注意ください。
これでクエストについては説明を終わります。
質問はありますか?」
シン「特に無いです。」
エルメダ「では最後に冒険者をするにあたっての注意を説明いたします。
基本的に冒険者は登録するのに年齢制限はありませんが、余りにも若い場合や年を召している場合はお断りすることがあります。
こちらとしても死亡率を上げるわけにはいきませんので。
そして、冒険者は自己責任で、冒険者同士の喧嘩は基本的にはギルドは介入できません。
街にはギルドと提携している店がありますので、そこでこれからお渡しするギルドカードを提示して頂けると割引されるなどの恩恵を受けられます。
基本的な事はこれで以上です。」
シン「ありがとうございました。」
エルメダの説明が終わった
エルメダ「ではギルドカードも作ってしまいましょうか。本来はFランクからなのですが、水晶の暴走や英雄という名もありますのでシンさんとハクさんはBランクから、ナズナさんはCランクからとなりますがよろしいですか?」
シン「大丈夫ですが…そんなにも上げて大丈夫ですか?」
エルメダ「総本部のギルドマスターの権限です♪メイラ。頼んだ。」
メイラ「分かりました。」
そう言うとメイラは外に出ていき、3枚のカードを持って帰ってきた。
エルメダ「これがギルドカードです。なくさないようにお願いしますね。再発行にもお金がかかるので。魔力を流すと、ランクやクエストの達成数などが見られますのでぜひご活用ください。」
シン「なにからなにまでありがとうございました。」
エルメダ「いえいえ。強い人が入ってきてくれるのであれば私達も嬉しいです。これからはこのメイラを専属としてつけますので、何かあればメイラに言ってください。パーティはつくられますか?」
シン「はい。作ります。」
エルメダ「ではパーティ名をお決めください。」
シン「皆なんていう名前がいいと思う?」
アリシア「ご主人様が付ける名前なら何でも。」
ハク「ハイハイ!お兄ちゃんと仲間たち!」
シン「それはちょっと…」
アリス「う〜ん…なにか無いかな…?」
ナズナ「カッコイイ名前がいいですよね…」
シン(エリスどうしたらいいと思う?)
エリス「では…星の意味を持つアストラ家の仲間が集まるので…ネビュラとかどうでしょう?」
シン(ネビュラか…いいね!それにしようかな!ありがとう!)
シン「皆!ネビュラなんてどう?女神様からの神託でネビュラというのが降りてきたんだ!」
一同は驚いたがアストラ家のメンツはすぐに持ち直した。
アリシア「ネビュラ…いいと思います。」
ハク「かっこいいね!」
アリス「言いやすいのでいいと思います。」
ナズナ「覚えやすいですね!」
シン「では【ネビュラ】でお願いします。」
エルメダ「分かりました。ネビュラで登録します。
では今回はこれで要件は終わりましたがなにかありますか?」
シン「いえ。今日はこれで満足です。」
エルメダ「では、今回はこれで終わりにしましょうか。何かあればまたお呼びするかもしれませんので宜しくお願いします。」
シン「本日はありがとうございました!」
そうしてギルドを出ようとしたが、ハクが、
ハク「お兄ちゃん!せっかくだし、クエスト受けてみない?」
シン「受けてみるかい?どれにしようかな…」
掲示板を見るといろいろなクエストがあるが、1つのものに目を付けた
シン「これなんてどう?オーク10体の討伐らしいよ。」
アリシア「難易度もちょうど良さそうですし、大丈夫だと思われます。」
ハク「やった!じゃあ持っていこうよ!」
そう言うと、メイラの所へとクエストの紙を持っていき、クエスト受注が完了した
ハク「何やら聞いたら、王都の南にある森にオークがたくさん出るらしいよ!」
シン「じゃあナズナの実践も兼ねて行きますか。」
こうして初クエストが始まった
閲覧頂きありがとうございました!
次回も宜しくお願いします!




