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果てなき夢の旅路  作者: カミラ
新たなる世界
24/69

贈り物と常識の崩壊

シンが席を外している間にシンの婚約者達によるガールズトークが始まっていた


ハク「お兄ちゃん帰ってこないね…」


イリス「まぁもうすぐ帰って来ることでしょう。丁度良い機会ですのでいろいろと私達の知っている情報や今後の予定などをすり合わせておきませんか?」


シャル「いいね!」


ハク「あ!そういや1つ話さないといけないことがあるんだけど、1人婚約者が増えたんだ!」


イリス「まぁ!それはどなたでしょうか?」


ハク「えっとねぇ…お兄ちゃんの専属のメイドさんなんだけどね、私がお兄ちゃんの妹になる前でそれも赤ちゃんの頃からお兄ちゃんのお世話をしている人なんだ!確か、今10歳だしそこまで離れてないんだよね。狼の獣人で私と同じモフモフなんだよ!更に剣も強くてお兄ちゃんの護衛もしてたんだ!」


シャル「ハクちゃんがそこまで言う人なんだね…1度あってみたいな!」


イリス「そうですね…1度婚約者会議を開催しましょうか。シン様をお茶会に誘って、その際にお連れしてもらいましょう。」


シャル「いいね!それに恐らくこれからも婚約者は増えるだろうし、その事についても話し合おうよ。」


そんな話をしていると、シンが帰ってきた


シン「ごめんね遅くなっちゃった。何の話をしてたの?」


イリス「お帰りなさいませ。シン様。内容は乙女たちの秘密です♪」


そう言ってイリスは誤魔化す


するとメイドが近寄ってきて、イリスに耳打ちする


イリス「分かりました。すぐに戻ります。皆さん申し訳ありません。そろそろこの会も終わりにするようです。挨拶のため戻らなければなりません。」


シャル「もうそんな時間なんだ…楽しい時間はあっという間だね。」


ハク「そうだね…」


シン「まぁあとで会うことになってるけどね。」


それもそうだねと皆納得し、この場は一旦お開きとなった


その後ラルフの締めの言葉により懇談会は終了した


ラルフ「さぁ、もうそろそろよい時間となった。ここでお開きにしようか。我らが子どもたちの健康と成長を心より願っておるぞ。」


そしてシンとハクはアレックス達と合流し、部屋を出ようとするが出口にメイドがおり、話しかけてくる。


メイド「陛下及び王女殿下がお呼びです。皆様はこちらへお願いします。」


アレックス「分かった。陛下方のお呼びとあれば断ることもない。向かおう。」


メイドについていくと1つの部屋に案内された。


メイド「ここで少しお待ち下さい。」


そう言ってメイドは紅茶などを用意すると一礼をして部屋から出ていった


アレックス「どうして呼ばれたのだろうか?」


シン「恐らく僕がイリス達と約束したからですかね…?」


アレックス「約束?!」


とまあ家族での団欒?を過ごしていると、扉が開く

ラルフとマリアンヌ、イリス、エドワード、メリッサ、シャルロッテが入ってきた

アレックス達は立ち上がり一礼しようとする


ラルフ「この場は無礼講だ。礼はいらぬ。皆楽にしてくれ。」


そしてラルフが座ると全員が座る


ラルフ「アレックスよ、いきなり呼んですまぬな。」


アレックス「いえ、先日と同じくシンがやらかしたそうで…」


シン「ちょっと?!僕はまだ何もしてませんよ?!」


ラルフ「何もしてない、か…まあよい先に話を済ませておこうか。ミスラ伯爵の倅の話だ。お主に対して粗相を働いたようだな。」


シン「ミスラ伯爵…?なんのことでしょうか。」


ラルフ「覚えていないのか?次期伯爵家当主だと威張っていたやつだ。」


シン「あ!あの!」


ラルフ「思い出したようだな。あの者が働いた狼藉をイリスが報告してくれてな。後にミスラ伯爵家に対して注意勧告を行う。それでよいか?」


シン「私は忘れていたので、ですが陛下がしてくださるのであればそれでお願いします。」


ラルフ「分かった。そのようにしておく。それで次の話だが…シンよ?お主我が娘たちに後で会おうと密約していたそうだな?」


シン「はい…」


ラルフ「はぁ…まだお主達の婚約は内密だ。目立つ行動は避けてくれ…」


シン「分かりました。」


ラルフ「それで?なぜ約束していたのだ?」


シン「えっと…贈り物をしたくて…」


イリス、シャル「贈り物?!」


シン「うん。そうだよ。これを渡したかったんだ。」


そう言って先程作成したアクセサリーを取り出し、イリス、シャル、ハクに手渡す


イリス「綺麗ですね…これはどこで?」


シン「ん?作ったんだ!」


イリス「シン様が作られたんですか?!嬉しいです!絶対肌見離さず身につけます!」


シャル「これすっごい高そう…貰っていいの?」


シン「うん。そのために作ったんだし。」


ハク「お兄ちゃん私も貰っていいの?」


シン「勿論。可愛い婚約者のために作ったんだからね。」


その言葉を聞いて3名は顔を赤らめる


しかし端で見ていた大人たちは顔を青ざめていた

そんな大人たちのことは露知らず、シンは能力の解説を始める


シン「このアクセサリーに付いている宝石なんだけど、この宝石名前がないんだ。だから皆につけてもらいたいんだ。」


シャル「う〜ん…名前がないのかぁ…何がいいかな…?」


イリス「既存の宝石の名前では良くないですし…」


ハク「……………アストライトとかは?お兄ちゃんが作ったんだから家名も入れたらいいじゃん。」


シン「アストライト…いいんじゃないかな?皆はどう?」


イリス「アストライト…かっこいい名前ですね!いいのではないですか?」


シャル「私もいいと思うよ!」


そうして新しい宝石の名はアストライトに決定したが、

その話を聞いていた大人は更に顔を青ざめる

本来名前がない宝石というものは聞いたことがない

実際殆どの宝石は既知のものに分類されるからである

しかしシンが作り出した宝石は国王が知っているような知識の中には無い色彩をしており、見るだけでもこの世のものとは思えない輝きを放っている


シン「更にこの宝石にはいろいろと付与魔法をかけているんだ。絶対防御と状態異常無効、そして僕とこのアクセサリーを持つ者同士で念話が使えるようになるんだ。絶対防御は世界を滅ぼす位の威力とかでない限り、怪我することはないだろうし、状態異常無効は毒や麻痺、魅了や隷属なども無効化するんだ。」


大人の顔色は青を通り越して真っ白となっていた

シンがかけた付与魔法の性能はこの世の常識を軽々覆すものだった

絶対防御はパワーバランスを壊しかねないし、

状態異常無効に関しては多くの首脳が欲しいと考えるだろう

これが他国に知られれば、刺客が送られ、誘拐されることもあり得るだろう

シン自身は対処できるであろうが、婚約者は話は別だ

人質に取られることもあり得るかもしれない

大人たちは今後起こるであろう問題に頭を悩ませる


シン「さらに皆の位置が分かるようになってるんだ。これで何があっても皆を守れるはずだよ!」


イリス「ありがとうございます!一生大事にします!」


シャル「いいね!すっごく綺麗だし、ずっとつけてよう♪」


ハク「もう1つはアリシアお姉ちゃんの分?」


シン「そのつもりだよ。」


するとイリスは思い出したかのように、シンに問う


イリス「ハクちゃんから聞いていましたが新たな婚約者が出来たようですね。」


シンはイリスが幸せオーラを放っていたのが一転し、謎のプレッシャーを放つようになったことに動揺する


シン「はい…増えました…」


イリス「増えるのは良いのですが、1度合わせていただきたいのです。」


シン「はい…分かりました…」


シンは縮こまりながらそう答える


ようやっと話が終わったと見たのか、大人たちは子どもたちを呼びだす


ラルフ「すまぬが皆こちらへ来てくれぬか?大事な話がある。」


子どもたちが集まるとラルフは代表して話す


ラルフ「先程シンが贈った宝石の話だが、あれはこの世界のパワーバランスを崩しかねない代物だ。よってこの場だけの話とし、能力を漏らすことを禁止する。例外は婚約者同士であれば良いものとしよう。よいな?」


シンは婚約者を守りたい一心で作ったものが大事になったことに驚く


ラルフ「この話が漏れれば他国から刺客が送られてくるかもしれぬ。シンだけならば対処は可能ではあろうが、他の者は危ういであろう。このほうがお主たちを守ることができるであろう。」


シン「分かりました。」


そうしてラルフが忠告を終えたあと、少し雑談の時間となった


婦人は婦人たちで、話をしている


メリッサ「早くも婚約者が決まってしまいましたが、シンくんなら守ってくれそうで安心ですね。」


マリアンヌ「ミリア…貴方の子はすごいわね…」


ミリア「そうでしょう!シンはすごいのよ!」


本来であれば王妃、公爵夫人、伯爵夫人であるため、言葉遣いは気をつけなければならぬのだが、この3人は旧知の仲であり、公の場でなければだいたいフランクな口調となる


シンは後で何故知り合いなのかを聞こうと思った


そしてお開きとなり各人帰宅の途につくこととなった


イリス「後日お茶会にお誘いしますので、その際にアリシア様もお連れしてください!」


そんな約束を交わしながら懇談会の日は幕を閉じた


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


アリシアの一幕


シン「アリシア、今度イリスからお茶会に誘われたんだけどついてきてね。」


アリシア「え…?どういうことですか?」


ハク「婚約者で一回集まろうって事になったからね。」


シン「それとこれ、はい。」


シンは先程イリス達に渡したアクセサリーをアリシアに渡し、先ほどと同じ説明をする。

アリシアは凄さは分かっているが、シンからの贈り物ということで頭がいっぱいになり、顔が真っ赤になっていた


そんなアリシアを復活するまで眺めていたシンは改めて、アリシアに言葉を贈る


シン「これからもよろしくねアリシア!」


アリシア「はい!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


イリス、シャルside


イリスとシャルは早速念話機能を使い話していた


イリス「シン様からの贈り物は凄いですね…こうやって離れているのにもかかわらず、話せているのですから。」


シャル「そうだよね。でもシン君だし出来てもおかしくないしね。」


常識がぶっ壊れてきている証拠である


その後もシンのカッコいいところを話し、眠気も来たところで寝ることになった


イリス「シャル、おやすみなさい!」


シャル「おやすみ!またね!」


適応能力は凄いものだ…








閲覧頂きありがとうございました!

次回も宜しくお願いします!


ミリアとマリアンヌの秘密とは…

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