褒美
扉が開くと置くまで続く赤いカーペットが敷かれていた
部屋の横には多くの大人たちが並んでいた
その中には父のアレックスもいた
シンは前を向いて歩いていく
すると豪勢な椅子に座る荘厳さを持った人がいた
歩いていき、線のところで片膝を着いた
右手を胸に当て頭を下げた
陛下「面をあげよ」
言葉がかかり、シンは顔をあげた
陛下の顔が目に入る
今代の国王はアルスラーン王国第15代国王ラルフ・ド・アルスラーンだ
年齢は50代ではあるが、威厳を持ち、なおかつ賢帝と言われるほど頭脳明晰である
ラルフ「シン・カルミナよ。良くぞ我がイリスとシャルロッテ嬢を助けてくれた。1親として感謝する。ありがとう。」
すると横から一人出てきた
ヒゲを携えてはいるが、背筋は真っすぐできちっと立っている
宰相「シン・カルミナは王都の外壁の外で王女殿下とイシュダル公爵家令嬢の乗る馬車が盗賊に襲われた。近衛兵が対応したが人数差により劣勢となったが、駆けつけたシン・カルミナによって殲滅、残った盗賊は逃走した。負傷した近衛兵を魔法で回復させた。その功績は大きい。よって褒美を下賜する。陛下、お願いします。」
ラルフ「うむ。小さい英雄によって我が娘たちは救われた!よってシン・カルミナに男爵位を授ける。そして金貨500枚と王都に屋敷を与える。」
謁見の間がざわつく
あちらこちらから「ありえない」「まだ5歳児だろ?」といった困惑の声が聞こえてくる
すると一人の男が進み出てきた
???「陛下!どうかお考え直しを!まだこんな5歳ですぞ!こんな5歳児に男爵位を授けるなど…」
ラルフ「なんだミスラ伯爵?なにか異議があるのか?」
ミスラ伯爵と呼ばれた男はなおも異議を唱える
ミスラ「こんな5歳児に対して貴族位を授けるなど前代未聞ですぞ!ましてや5歳の若造が貴族に名を連ねるなどありえません!盗賊など簡単に討伐できます!お考え直しを!」
ラルフ「ほう?お前は我の決定に異を唱えるのか?ん?そういうならばお前がやってみよ。因みに盗賊は50いたそうだ。この国の精鋭の近衛兵でさえ苦戦を強いられたのだ。お主に出来るか?」
ミスラ「ぐ…なんでもありません。」
ラルフ「ならば下がれ。式の途中で勝手に出てきたのだ。罰を与える。金貨50枚を国に納めよ。いいな?」
ミスラ「な?!どうしt…いえ謹んでお受けします。申し訳ありませんでした。」
ミスラ伯爵はシンを睨めつけながら列へと戻っていった
ラルフ「これにて褒賞の儀を終える。」
宰相「陛下がご退出なされます。」
陛下が退出するのに合わせて全員が頭を下げて見送る
その後謁見の間を出るとセバスが待っていた
セバス「陛下がお話したいそうです。こちらへお願いします。」
セバスに連れられて行った先にはアレックスが居た
アレックス「シンよ。よくやったな。」
アレックスがシンを褒める
アレックス「5歳にして、俺と同じ貴族になったか。しかしお前はまだ俺達の子だ。何かあれば俺達に言ってくれ。必ず助ける!」
シン「!!ありがとうございます!父上!」
シンは親の偉大さに感動した
するとラルフと女性と宰相と一組の男女が入ってきた
すぐにアレックスとシンは立ち、頭を下げようとするが
ラルフ「よい。この場は非公式だ。楽にしてくれ。」
と言われた
ラルフが座ると全員が座る
ラルフ「改めてシンよ。娘たちを守ってくれて感謝する。ありがとう。」
すると横に座った女性が
王妃「王妃の私からも感謝します。ありがとう。」
また共に入ってきた男女も
男性「私達の娘も守ってくれてありがとう。」
女性とともに男性が頭を下げる
シンが慌てる
シン「頭を上げてください陛下!私は当然のことをしたまでです。陛下が頭を下げる必要などありません!」
ラルフ「いや、これは1人の親としてだ。が、そこまで言うのならこれで終わりにしよう。ではこれからの話をしようか。」
宰相「陛下、まずは自己紹介をするべきかと…初めて合う方もいらっしゃいますので…」
ラルフ「うむ。それもそうだな。公爵もそれでよいか?」
男性「異存はありません。」
ラルフ「では改めて、儂がこの国の国王であるラルフ・ド・アルスラーンだ。そして儂の横にいるのが王妃のマリアンヌだ。」
マリアンヌ「私がマリアンヌ・ド・アルスラーンです。よろしくね。」
マリアンヌ王妃は若く、20代前半に見える
曰く年の差婚姻だったらしく、理由としては前王妃が病でなくなったそうで繰り上げで王妃となった現在王太子がいるがその人は前王妃の子であり、イリスはマリアンヌ王妃の子となる
男性「私はエドワード・イシュダルだ。公爵位を賜っている。横にいるのが妻のメリッサ・イシュダルだ。
私達の娘のシャルロッテを助けてくれてありがとう。」
エドワード公爵は40代ではあるが、若々しく見え、30代前半に見える
公爵夫人のメリッサはシャルロッテによく似ており、成長すればこうなるだろうも
と予測出来るほどである
宰相「最後に私はクラウス・ガベルだ。侯爵位を賜っている。宰相をしているからこれから会うことは多くなるだろう。よろしく頼む。では自己紹介も済みましたし、褒美についての説明をしましょうか。」
クラウスは50代でヒゲを生やしている
背筋は真っすぐで、目つきは鋭い
クラウスは紙を取り出し、褒美を再度読み上げる
クラウス「シン・カルミナに対して男爵位を授け、金貨500枚と屋敷を与える。ここまではよろしいですか?」
ラルフ「あぁ、儂としては子爵位でも良かったのだが、周りがうるさくてな。先程の式でミスラ伯爵がのたまったような事があるからと止められたぞ…」
シンは思い出して苦笑する
クラウス「そして、金貨500枚と屋敷を与えることについては後ほど使者を遣るのでその時に受け取ってください。」
シン「分かりました。謹んでお受けします。」
ラルフ「うむ。エドワードよ。先程の件良いのではないか?」
エドワード「ええ。強さも申し分なさそうですし、優しく、驕らない。そしてあの子達も気に入っている。私は賛成です。」
ラルフ「そうか。では…」
ラルフはベルを鳴らし、セバスを呼ぶ
セバスが部屋に入ってくると、
ラルフ「話はまとまった。イリスとシャルロッテ嬢を呼んでくれ。」
セバス「かしこまりました。」
セバスが呼びに行くため部屋を出ていくと、
ラルフ「少しばかり提案をするが、驚くなよ?」
と、アレックスとシンを見て言う
セバスが2人を連れて戻ってくると、ついでにシャルロッテがハクを連れてきていた。
ラルフ「いきなり呼んですまんの…ん?その子はどうした?」
イリス「いきなり連れてきて申し訳ありません。しかしお伝えしなければならなければならないこともありますので。」
ラルフ「そうか。儂からもお前たちに伝えなければならぬことがあるのでな。まぁこちらへ来て座ってくれ。」
イリス達が座る
ハクは同然、シンの真横に座る
座ったのを確認すると、
ラルフ「では先にイリス達の話を聞こうか。」
イリスが話し出す…
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