大事
シンが気恥ずかしい空間に耐えていると、
近衛兵「ご歓談のところ失礼します!王都が見えてまいりました!」
イリス「あら…もうこんなにも時間が経っていたのですね。楽しい時間は早いものです。」
シャル「そうですね。シン様、ハクちゃんとお話しにお付き合い頂きありがとうございました!」
ハク「私も楽しかった!お姉ちゃんたちありがとう!」
ハク達は仲良くなったのか呼び名が変化していた
シン「こちらこそありがとうございました。」
シンがやっとこの空間から解放されると思い、
シン「ではそろそろ家族のもとに戻ろうと思うのですが…」
イリス「え?何をおっしゃられてるんですか?シン様はこのまま王城まで私達と向かうことになっていますよ。」
シン「え?」
イリス「先触れに出した者に王城に招待すると伝えておきました。カルミナ伯にも許可は取ってあります。」
シン「ええええええええええ?!」
イリス「では一緒に向かいましょうね♪」
シンはもう少し耐えなければいけないかもしれない…
王都は巨大な壁に囲まれており、この壁と優秀な兵達によって日々魔物の侵入や盗賊達を防いでいる。
馬車が門に近づいて行くと、恐らく入門検査を待っているのだろうか人の列が見えた
そこに並ぶのかと思ったが別の方向に向いて進んでいく
シン「あれ?並ばないの?」
イリス「私達は別の門へ行きますよ。貴族専用の門がありますので。」
シン「確かに、貴族達は別で作ったほうがいちいち馬車が来た時に詰まらなくて済むしね。」
シャル「そうだよね。あっ!見えてきたよ!」
すると馬車が通れる位の大きさの門が見えてきた
門のところには門番たちが整列している。
門番「王女殿下のお帰りだ!捧げー!!!」
門番たちが整列している間を馬車は通り抜けていく
王都に入ると喧騒が聞こえてきた
シン「凄い…人がいっぱいだ…」
ハク「人がいっぱい居るし、匂いが多いよ…」
ハクはフェンリルであり、鼻が効くため匂いが沢山するのが少し嫌なようだ
シャル「ハクちゃんは鼻がいいのね!」
ハク「そうだよ!私はフェンリルだもん!」
イリス「え?!フェンリル?!あの神獣である?!」
ハク「うん。そうだよ?」
ハクは何を驚いているのかというふうに首を傾げるが、
イリスとシャルは驚愕の事実をサラッと言われてしまい理解が遅れている。
シャル「ハクちゃんはフェンリルだったの?」
ハク「そうだって言ってるじゃん!」
イリス「本当なのですか?シン様?」
シン(どうしようか…あまりにも唐突に言われたから隠すことも出来ないし、広めないようにしてもらうしか無いよね…)
シン「そうだね。ハクはフェンリルの子だよ。この子の親から名をつけてほしいということでつけたら進化しちゃって人化出来るようになったんだ。それで面倒を見てほしいと言われて我が家で面倒を見てるところだね。それでこの話は内密にお願いしたいんだけど…」
イリス「勿論です!こんなこと誰にも言えませんよ!神獣に名付けだけでも驚きなのに、進化して人化なんて…驚きで一杯です。ただ父と側近だけには報告させてください。あらぬところで広まって、ちょっかいを掛けないように、情報統制をするために助力を願います。」
シン「まぁそれくらいなら大丈夫だと思うよ。ありがとう!」
イリス「いえいえ。恩に報いるためですもの。それに家族になるかもしれない人だし、仲良くするほうがいいものね」ボソッ
シン「イリス?なにか言った?」
イリス「なんでもありませんよ。」
そんな会話をしているのを横目にハクはシャルに撫でられていた
シャル「ハクちゃんかわいいだけじゃなくて神獣でもあるなんて凄い!」
ハク「シャルお姉ちゃんありがとう!」
シャル「モフモフにもなれるの?」
ハク「うん。なれるよ。」
シャル「後で見せてくれないかな?」
ハク「う〜ん…お姉ちゃんたちならいいよ!」
シャル「やった!約束ね!」
と仲睦まじい姿を見せていた
と、そこへ…
近衛兵「失礼します。王城へ到着しました。」
王城に到着したようだ
馬車から降りると、執事がいた
執事「お帰りなさいませ。イリス様。ようこそお越しくださいました。シャルロッテ様、シン様、ハク様。陛下がお会いになられるそうです。ご案内いたします。」
イリス「出迎えありがとう。セバス。」
この執事はセバスと言うそうだ
セバスについていくと、1つの部屋に通された。
セバス「ここで少々お待ち下さい。少し準備をしてまいります。」
その言葉と共にセバスは部屋をあとにした。
代わりにメイドが入っていて、紅茶と茶菓子を出した
それを一口飲み、一息つく
シン「いやぁ…大事になってきたね…」
イリス「そうですね。でも仕方ありませんよ。一国の王女と公爵令嬢を助けたんですもの。これぐらいは当然です。もし報酬が少なかったら、父をコテンパンにしてやります!」
とイリスは息巻いていた。
数分後、セバスが戻って来た
セバス「イリス様。陛下がお呼びでございます。」
イリス「分かりました。セバス。ありがとう。ではシン様また後でお会いしましょう。」
イリスは退出していった
そしてとうとうシンが呼ばれた
セバス「シン様。こちらへお願いします。」
シャル「ハクちゃんは私と一緒に居ようね!」
セバスについていくと一際大きく、豪勢な扉が見えた
シン「あの…どこへ向かっているのでしょうか?」
セバス「謁見の間でございます。陛下がそこでお待ちになられております。」
シン「謁見の間?!僕何も作法を知らないのですけど…」
セバス「陛下は寛大なお方ですので多少の無作法であれどもお許しにはなるでしょうが…そうですね。扉が開きましたら進んでください。するとカーペットの上に線があります。そこで立ち止まり、片膝をついてください。右手を胸に当て、頭を下げてください。陛下の言葉があるまで頭を上げないようにしてください。それぐらいですかね。」
シン「分かりました。ありがとうございます!」
セバス「いえいえ。5歳という若さで謁見など今まで聞いたこともありませんからね。作法は仕方ありませんよ。ではここでお待ち下さい。」
一際大きな扉の前に立つと、セバスが叫んだ
セバス「シン・カルミナ様が到着されました!」
すると扉が開いた
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