共に王都へ
シン「えぇぇぇぇぇ!!!王女殿下?!公爵令嬢?!」
なんと馬車に乗っていたのはこの国の王女と公爵家令嬢であった
アレックス「ご無事で何よりです。しかしなぜこんなにも護衛が少なかったのでしょうか?」
アレックスは周りを見渡す
確かに周りにいるのは王族直属の兵である可能性ではあるが、如何せん人数が20にも満たない
先程襲ってきた盗賊は30〜40程度だった為1vs2の構図でやられていた
イリス「お助け頂きありがとうございます。実は、
イシュダル公爵家の領地に遊びに行っていたのですが、王都も近く大丈夫だろうと判断して少数で移動していたのですが、運悪く盗賊に目をつけられてしまいました…」
シャルロッテ「私からも感謝を。助けていただきありがとうございました。あのままだと私達は一体どうなっていたか…」
盗賊たちはいきなり現れたシンを見て商品が増えたと言っていた
恐らく奴隷となってどこかに売られていたかもしれない
この世界には奴隷制度がある
借金を払えなくなった者や、犯罪を犯したもの、身売りをしたものが奴隷の身分に身をやつし、奉仕活動を行う
アレックス「シンよ、改めて紹介するがこの方々はイリス・ド・アルスラーン第一王女殿下とシャルロッテ・イシュダル公爵家令嬢だ。ご挨拶をしなさい。」
シン「シン・カルミナと申します。」
イリス「畏まる必要はありませんよ。英雄殿。貴方のお陰で私達は命を救われました。本当にありがとうございました。」
シャルロッテ「本当にありがとうございました!」
アレックス「あまり長居する場所ではありませんのでそろそろ王都へと出発したいのですが…」
イリス「そうしましょうか。ですが殉職した騎士たちを家族のもとに連れて行ってあげたいのです。」
シン「それは出来るのでしょうか?」
近衛兵「連れて行くことは難しいです。馬車に乗せるとしてもそこまでスペースは無いですし、積み重ねれば運べなくはないですが、それは誇りを持って戦った者たちにあまりにも失礼となります。やれることは一部の物を遺品として持ち帰り、亡骸はゾンビにならぬよう燃やして塵芥に付すのが通例です。」
イリス「そうですか…」
シンは悲しそうなイリスを見てシンはアレックスに視線を送る
アレックスは意図を理解したのか、少し逡巡したあと、頷く
シン「それならば僕が運びましょうか?アイテムボックスも持ってますし。」
それを聞いてカルミナ家以外の人たちは驚く
イリス「アイテムボックスをお持ちなんですか?!」
シャルロッテ「確か、すっごく珍しいスキルじゃなかったっけ?」
近衛兵「そのような珍しいスキルをお持ちで?!よろしいのですか?」
シン「はい。主人を守るために命をかけた方々をちゃんと届けたいのです。」
近衛兵「なんと…ではお願いしても宜しいでしょうか。」
シン「分かりました。」
白い布に包まれた亡くなられた騎士たちをシンがアイテムボックスに収納して、さぁ出発するという時になって、
イリス「あの…アレックス伯爵殿。シン様とこちらの馬車で共に行きたいのですがどうかお願いできませんか?」
シャルロッテ「少し落ち着きましたが、やはり襲われた光景がフラッシュバックして、まだ震えてくるのです。」
アレックスは考え込む。
アレックス(シンをあちらにやってもよいのだろうか?)
しかしいくら未成年とはいえ王族は王族、そして公爵令嬢もいるため、伯爵家程度では拒否権などはない
アレックス「シンよあちらに乗って、お二方を御守りするのだ。」
シン「分かりました。」
すると今度は寝ていたハクが起きてきて、
ハク「お兄ちゃんこっちに乗らないの?なんで?」
シン「ちょっと向こうの馬車に用事ができてね」
ハク「私も行く!」
と駄々をこねた
それを見たイリスは
イリス「妹様でしょうか?」
シン「まぁ妹といいますか…なんといいますか…」
イリス「こちらに乗られますか?お話相手が増えるのは良いことです。それにシン様のことを聞きたいですし…」
とイリスの許可がおりて、ハクも乗り込み、カルミナ家の馬車が先行し、後ろからシンたちが乗る馬車がついていくことになった
シンの乗る馬車の中では…
イリス「改めまして、自己紹介を。
私はイリス・ド・アルスラーン第一王女と申します。
イリスとお呼びくださいね。」
シャルロッテ「私はシャルロッテ・イシュダルと申します。家は公爵家です。私もシャルとお呼びください!」
シン「シン・カルミナと申します。王女殿下、シャルロッテ嬢、よろしくお願いします。
ハク「ハクはハクといいます!お兄ちゃんの妹ですよろしくお願いします!」
イリス「シン様?イリスとお呼びください。ハク様よろしくお願いします。仲良くしましょう。」
シャルロッテ「私もシャルと読んでください。」
シン「王女さ…」イリス「イリスです。」
シン「シャルロッ…」シャルロッテ「シャルです!」
ハク「お姉ちゃんたちかわいいね!!」
シン「イリス…シャル…これでよろしいですか?」
イリス「敬語でなくてもいいですよ。恩人に畏まられるのは嫌ですし。」
シン「わかりまし…分かったよ。よろしくね。」
イリス「はい!」
とまあなんとも女子は強かった…
更に…
イリス「シン様のことを教えてくださいませんか?もっと知りたいです!」
シャル「私も知りたいです!」
ハク「いいよ!」
とシンのことをハクが話していくのだが、なんとも恥ずかしい空間をシンは王都の門が見えるまで過ごした
シン(恥ずかしい…はやくつかないかな…)
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