第七話
「充希、どうしたの?」
「足痛い!!もう歩けないよ〜!」
「じゃあ、僕がお母さん呼んでこようか?」
「・・・・、分かってるくせに。」
「何そんな事言われたって・・・・。」
「違うよ!!おぶって欲しいの!!」
「そんなことでいいの?じゃあはい、どうぞ。」
懐かしい昔の記憶。なんで思い出してるんだろう。えっと・・・・
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また夢か。それにしても懐かしい記憶だ。しばらくぼんやりとした頭で思い耽っていたが、そろそろそんな時間は無くなってきた。。
「さてと、今日も学校行かないと。」
いつも通りに支度を終わらせ、今日も学校へ行く。
「充希、元気にしてるのかなあ。」
もう別々になってからもう六年経ったのか。ふとそう思った。
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「なんだか今日はぼんやりしてるね。」
「・・・・ああ、色々考え事をしててな。」
「そうなんだ。悩みがあるならいつでも相談してね。」
やばい、笑顔が可愛すぎて理性が無くなりそう。ここが教室じゃなかったら襲ってるぞ。まあ襲う甲斐はないけど。
「もちろん、なんかあったら真奈に頼らせてもらうよ。」
「うん、待ってるね。」
ブヒィィィィィ可愛すぎるぅッ!!!!!と優勝しているときに邪魔者が現れた。せっかくいい気分だったのに・・・・。
「あ、あの、鷲宮くんっ!!!!」
「うおっ。い、委員長さん、なんでしょうか?」
大声で普通にびっくりした。なんか既視感が・・・・。
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「その、お話があって・・・・。」
「・・・・?」
「鷲宮くん、ううん」
「春くん!!!!」
は?嘘だろ・・・・。春くんなんて俺のこと呼ぶやつ、もしかして。そして俺は一つの結論に達した。
「お前、充希か?」
「ッ!!!覚えてたんだ・・・・!!!! 嬉しい!!!!」
いきなり充希が胸に飛び込んできた。あまりの衝撃で頭が回らない。大きい二つの何かが俺の理性を溶かしてくる。なんとか引き剥がして質問をした。
「お前なんで、名前、アレ?言ってたっけ?」
「自己紹介の時言ったじゃん。齋藤充希ですって。春くん聞いてなかったの⁉︎」
「ごめん・・・・。今の今までまったく知らなかった。」
「どうりで・・・・。でもよかった、思い出してくれて。」
「すまん、どうも昔の印象とまったく違くてな・・・・。」
そう、昔充希はいわゆるガキ大将のような奴だった。女子であるのは知っていたが、まったくそうは思わず男子として接していた。だから、昔なかったような二つのアレがあったりまったく違っているからだ。というか、
「でも、俺引っ越したろ。なんでこっちきてんの?たまたま?結構あそこから遠いでしょ。」
「本当にたまたまだったの。学校初日に春くんを見かけたけど声かけられなかったんだ。」
「ああ〜そういうことか。じゃあ結構家近いのか。」
そして衝撃の一言が。
「近いというか、春くんの家の隣だよ。」
へっ?