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あれボクってチートですよね?

フィリアの年齢を変更しました

「ふぁぁぁ。」

可愛らしいあくびをして脳に目一杯まで酸素を取り込みます。

ようやく頭が回り始めました。

なんだかボク、寝て起きてを繰り返してしかいない気が...


いやいや!転生ものでいう主人公的立ち位置にいるボクの時代はこれからですもん!

頭をブンブン振ってネガティブ思考を打ち消したボクは頭上に拳を掲げる。


「フィーは世界最強になる!」

えへん!やっぱり夢は大きくですよね!


「ふふふ、やっぱりフィーは可愛いわね。」

「姉さま!」

恥ずかしいところを見られてしまい耳まで赤くなってしまう。


いまボクの目の前にいる美人さんはボクの8つ上の姉。第一王女アリシア・グラン。

自画自賛になりますがボクも成長したら姉さまみたいな美少女さんになるのでしょう。


「ほらフィーこちらにおいで。」

「うん!」

ベッドの隣にある椅子に座っているアイシアはボクを呼んで膝に座らせます。

美少女に呼ばれたら断るわけには行きません。やふー!

女の子特有の柔らかさ!それに匂い!たまらないですたまらないですね!

ボクにまだ男が残っていたことを実感します。


「ふふふ、フィー。私ねフィーがもう起きないんじゃないっかってすごく心配したのよ。」

姉さまは割れ物を扱うように丁寧にボクの髪を撫でます。


「フィーが起きたって聞いたときすごく嬉しかったの。」

髪を撫でるのを止めて後ろから手をまわしボクを抱きしめる。

「もう、心配させないでね。」

「うん。」


ボクはこんなにも心配してくれる家族がいるんだということを実感した。前には家族と呼べる人はいなかった。

こんなにも暖かいものなんですね。


ひとしきりボクを抱きしめて安心したのか姉さまは私の脇に手を滑らせベッドに移動させます。

あぁ美少女の膝がぁぁ。


「それじゃあフィー今からあなたの鑑定をするわね。」

「かんちぇい?」

3歳がために舌足らずになってしまう。見る分には幸せな気持ちになれるだろうが、見られる側はかなりの恥辱である。


「ふふふ、そう鑑定よ。私のユニークスキルは鑑定なんだけどね。普通のとは一味違うのよ。」

おぉ!鑑定も有名なチートの一つ!

ユニークスキルの鑑定ともなればそれは普通の鑑定とは一線を画すものなのでしょう!


「それじゃあ、可愛らしいフィーのおでこを見せて頂戴。」

「うん!」

髪をかき上げ額を差し出す。これでボクの能力が分かるんだ。ワクワクせずにはいられません!

姉さまはボクの額に手を当てます。

「『鑑定』」

あてられている部分が徐々にポカポカしてきました。これは何なんでしょうか?


「なるほどね....。」

姉さまは思案顔になり目を閉じ何秒かたってから私に話しかけました。

「大丈夫よ、異常はないわ。もうすぐしたらお父様たちも来るわ。」

あれ?ステータス教えてもらえないの?なんかすごい力があるとか、あなたは選ばれし者よ!みたいなの期待してたんだけど!


「少し、お花を摘みに行ってきますね。良い子で待ってるんですわよ。」

姉さまは外に出ていきました。


えぇ!期待を裏切られた私はふてくされてベッドの上でジタバタしました。

「きちゃいさしぇてしりぇはないです!」(期待させてそれはないです!)


ボクが3歳だからって言ってもわからないと思っているのでしょうか。むきぃぃ!これから転生あるあるの前世の記憶で頭脳チートでもしてやりましょうか!


ひとしきり動いてから息を整えます。

はぁステータス気になります。


そういえばリズも姉さまをオデコに手を当ててボクに暖かいものを流していました。この暖かいものはもしかして魔力なのでしょう。


もしかしてボクも魔力が使えれば鑑定が!


思い立ったがなんとやらです!


よく漫画やラノベであるあれです!魔力を血液のように体を循環しているようにイメージ...おぉぉぉ!体がポカポカしてきました!

それにあれ?キラキラが見えます...

んんっ?ボクの体から出てる!?

もしかして、このキラキラポカポカが魔力かもしれません。


よし!今ならいける気がします!

えーとオデコに手を当てて次に

「かんちぇい!」

ピコンっ

ステータス画面が出てきました。

「おぉぉ!」

やりました!やりましたよ!やっと私の能力が分かります!


あまりの嬉しさに鼻歌を歌ってしまいます。

「ふっふーんふーん♪」


どれどれ私のチートを見てあげようじゃありませんか!


◆◆◆

名前 フィリア・グラン 

年齢 3歳

種族 人間(未覚醒)

職業 王族 転生者

レベル 1

筋力 8

体力 10

魔力 1500

敏捷 5


ユニークスキル

<魅了> 

任意発動スキル

好感度を上昇させる

<真眼>new!

鑑定の上位互換

極めればその目で見れないものはない。(アイシア)

<不死> 《未覚醒(不老不死)》

不死スキル


隠しスキル

<スキル付与>

自分が所持するスキルを代償を支払うことで付与することができる

ただし付与されたスキルはオリジナルに比べ劣化する

<スキルコピー>

自分への好感度が高い者のスキルをコピーすることができる


称号

<愛されしもの>

称号保持者への好感度が上昇しやすくなる。

<神に連なるもの>

??????

<永遠の美少女>

魔力UP

攻撃魔法および攻撃系統スキルが発動できなくなる。

◆◆◆



......あれ?

これってやばくないですか?


せっかくチート能力があるのに......

どうやらボクは戦えない幼女になっていたらしいです。


.....なんでっ!?こうなったの!!


評価していただけると嬉しいです。

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