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焼き鳥ホテルにて〜ロビンは片想いをしているらしい。〜

ブクマが100件を越えていました!どうもありがとうございます…!!これからも、宜しくお願いします!!


そして、新たに異種族のキャラが出ます。サブタイに入れるか悩みましたが、入れませんでした。後半ほんのり恋愛??な回です。

 

 そして――…


 「三番テーブル! 焼き鳥と季節の野菜炒め一丁上がったぞー! 持っていけー!!」

 「はーい、よろこんでー!!」

 「ご注文繰り返しまーす、本日の果実酒・林檎を一杯、本日の果実酒・梅を一杯、ネギマ二本、カワ二本、モモ塩ダレ二本、以上で宜しいでしょうかー? それでは少々お待ち下さいませー」


 …――居酒屋へ。


 じゃなくて!(凄い活気だなぁ…それに、エリサちゃんの他にもう一人女の人が居る。あ、こっち向いた。…わっ、美人!)


 食堂に入ると。エリサちゃんよりは私達に近い年頃の淡い緑色の、ゆるふわパーマが掛かっているような柔らかそうな肩までの髪に切れ長な黄色の瞳が印象的な、十人中十人が振り返るだろう美貌の、出るとこは出て引っ込むところは引っ込んでいるナイスバディで美人のお姉さんが…(光沢のある赤い生地をベースに金糸で刺繍が入ったチャイナ服の様な服の上に、この宿の制服の一部(?)白いフリル付きエプロンを身に着けている)メモ帳片手に、こちらにやって来るではありませんか…! あ、あれ? よく見たら耳が少し尖っている…? もしや、彼女はエルフ族!? 初めて見たー!!


 「いらっしゃいませー。ここは初めてかしら?」

 「はっ、はい! そうです。二階に今日、部屋を取っている者ですう!」

 

 何だか食堂ではない夜の店に来てしまったような気分になった。(それにしても、このお姉さん真近で見ると美しさ三割増しだわー、眼福、眼福)


 「あら、緊張しているの? ふふ、可愛らしいお嬢さん。エルフ族に会うのは初めてかしら?」


 おう。耳を見ていたのがバレてた…!


 「は、はい。エルフ族と言うより人族以外の方にお会いするのが初めてで…! お姉さん、すっごい美人ですね! 私こんな美人さんと会ったのは初めてです! お姉さんはここで働いているんですか?」


 何を言い出すんだ、私。ナンパか。初等科生でももっと気の利いた言葉が出るわ。しかし、テンパる位に美人で…! 私が男なら惚れてたね!


 「ふふっ、そうなのね。貴女、面白い人ねぇ。褒めてくれてありがとう。ええと、私の本業は給仕ではないのよ。ここでの仕事は短期間の日雇い…みたいなものかしらね。さあ、席に案内するわ。お連れの綺麗なお兄さんも、こちらのお席へどうぞ」

 「あっ、ありがとう、ございますっ!」

 「ありがとうございます」


 ロビンは愛想笑いだろう(美人エルフを前にしても冷静…! 流石、騎士様!)微笑みを浮かべながら一緒に案内された席に着いた。

 エルフのお姉さんはテーブルの隅に立て掛けてあったメニュー表をテーブルの中央に置き(ロビンと私は向かい合う形で座っている為、見やすいようにしてくれたのだろう)――…


 「それじゃ、注文が決まったら私かエリサちゃんに声を掛けてね?」


 …――そう言い、にっこり笑ったエルフのお姉さんは、他のお客さん達の料理を運ぶべく(オーナーの『焼き鳥丼に焼き鳥グラタン上がったぞー!!』という叫び…じゃない大きな声が聞こえていた)厨房と繋がっているカウンターの方へと歩いて行った。


 「それにしても。私、さっきも言ったけど人族以外の種族に初めて会ったよ! エルフ族のお姉さん凄い美人だったね〜、何か同性なのに緊張しちゃった! ねえ、ロビンは? クラッと来たりはしなかったの?」

 「俺も異種族に会ったのは初めてかな。確かに美人だとは思うけど…それだけ、かな」

 「はー、ロビンはクールだねぇ」

 「あはは、そんな事はないよ。んー…実は俺、片想いだけど好きな人が居るんだ。だから…どんな美人が現れようとも、俺には彼女が一番可愛くて綺麗に見えるんだよ」 


 料理を注文し、待つ間ロビンとお喋りをしている。食堂は人気があるのか、大体三十席位かな? それがほぼ満席に近い状態だし、お酒が入りテンションが上がっている人達も居るからか食堂内は大分賑やかだった――…のだけど。


 思わぬ返答に目を見開いてしまった。食堂内の賑やかな声とか、一瞬。全く聞こえなかった。それだけ、驚いた。


 「そ、そうなんだ…?」

 「うん。そうなんだ」


 うわー、何かよく解らないけど変な汗かきそう。まさかの恋バナ(?)展開になるとは! よっし、ここは前世社畜のお姉さんが恋について悩める青年にアドバイスをして…あげられる訳がない!! 社畜って生き物はね、悲しいかな…リア充してる暇などないんだぜ! いや、上手く時間やら予定をやり繰りして恋人が居る人も居るんだろうけど、私は前者だった…。


 「…えっと、ロビンは婚約者とか居ないんだよね? お家の方が大丈夫なら…その人と上手くいくと良いね?」

 「ありがとう。うん、ウチは二十までは自由なんだ。その間に自分で婚約、もしくは結婚相手を見つけるも良し、親に相手を見つけて貰うも良し…但し二十までに相手が居ない時には一度、親の選んだ相手と見合いをするって事になってる。実は…一度はね、諦めようとしたんだ。でも、思わぬ所でチャンスが巡って来たんだよ。だから、今度は諦めるつもりはない」

 「そうなんだ…そっか。 あの、話してくれてありがとう…が、頑張って、ロビン!」


 なんて言うか、その。それから、ロビンが凄く愛おしそうに私の目を見て『うん。振り向いて貰えるまで、頑張るよ』なんて言うし。綺麗に微笑わらうから。

 私がロビンから想いを寄せられているかのような錯覚を起こしてしまいそうだった。



ここまでお読み下さりありがとうございます…!!


後一話、焼き鳥ホテル内での話になり、その次の話(ほぼ後半)からようやく、ファラティリア領へ入りそうです。(ただ、村に着くのは更に次の話になりそうです;)

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