焼き鳥ホテルにて〜ステータス画面より、チート? 発覚しました。〜
いつもお読み下さりありがとうございます。前回までの更新時点で、ブクマ数が99となっていました。とても嬉しいです!ありがとうございます…!!(ここまで来たら100を目指したいです…!これからも頑張ります!)
それから、また十九時に一緒に食堂に行く約束をしてから。ロビンは裏庭に素振りの稽古に。私は部屋に戻った。窓の上、壁部分に掛けられた時計がふと視界に入る。時刻は、もうすぐ十八時。外を見れば夕方独特のオレンジ色の空になって来ていた。食堂は十九時にオープンだし、ロビンとの約束までには、まだ時間がある。
「あっ、そうだ!」
この間考えていたステータス画面について。丁度一人だし見られる物なのか試してみる事にした。
「うーん、どうすればいいんだろ? 乙女ゲームではXボタンで見られたけど、ゲーム機のボタンなんて見当たらないし…」
まあ、あったらあったで怖いけど。
ここは…やっぱり、あれかな? ラノベでよく見かけるお約束のあの言葉――…
「す、ステータス、オープン!」
…――これで何も出なければ、単なるイタイ人である。
ブン…!
「で、出たー!?」
風を切るような音と共に。目の前にはタテ十五センチ、横二十センチ位のゲーム機(とは言え色んな機種があったけど例えるなら○○堂のスイ○チかな…?)の画面サイズに近い半透明な水色の長方形が現れた!
そこには白い文字(ゲームの時は色調整出来たから良かったものの普通に見づらいな…)で――…
リザベル・ファラティリア 18歳
元・悪役令嬢(転生者)
レベル:25
主な属性:火・闇
体力:2300
魔力:5900
習得済みスキル
空間魔法(空間倉庫・時間経過無し)、火魔法、闇魔
法、水魔法、風魔法
使用可能スキル
土魔法、光魔法、???、???、空間魔法(???)、
異世界の料理、保存食作成、薬草の知識(初級)、????(??)
ボーナススキル
前世(異世界)の記憶、使用可能スキル解放、ロアズ
ワルドの女神の祝福・豊穣(小)、???、???
備考
???は解放され次第、使用可能もしくは発動となり
ます。
使用可能スキルは使用回数が一定数に達した場合、習
得済みスキルへ変化する場合があります。
またレベルアップによりスキルが新たに追加される事
があります。
…って、出ていたんだけど。チートっぽくなっていないかな!? 乙女ゲームのリザベル、魔力量はともかく。こんなにスキル無かったよね!? 使用可能スキルもゲームのリザベルは土魔法と光魔法だけだったのに!
「ええぇえええ!? 何で? …あ、あれか? ボーナススキルが原因?? あんな項目乙女ゲームには無かったし!」
(小)が、どれほどの威力か解らないけど、女神様の祝福・豊穣とか付いているし!(“ロアズワルド”は、この世界の名称…所謂“地球”みたいなものだ。つまり加護を授けて下さったのは創造神様、だよね? まさか他のスキルは、おまけで付けてくれた…? いやいや、そんな軽いノリでポンポンスキル付かない…よ、ね? でも…そうしたら、何で? あーっ、解らない! けど。これも、ステータス画面同様にお約束展開に含まれるものなら、近々何かしら解る、筈! そう思っておこう!)
「しかし。豊穣、とはスローライフにはぴったりな御加護な気がしてならない」
これはもう豊作の予感しかしないね。
何故、加護が付いたのか含め今の所、解らない事だらけだけど。これはキタムラで畑を作り、作物が実った暁には定期的に、このロアズワルドの創造神である女神様へお礼の御供えをさせて頂かなくては…! と、決めたのだった。
他のスキルについても、あって困るものではないから、もう有難く使わせて頂く事にした。(後で代金請求とか来ないよね? ね? スキル、つ、使っちゃいますよ〜…?)
「で、このステータス画面ってどうやって消せばいいの?」
えーと……解らない。
「す、ステータス、戻れ! 戻って…? 戻って下さい!」
元の見えなかった状態に戻らないので、とにかく適当にアチコチ触ってみたら。
ブン! と。ステータス画面が出て来た時のように風を切るような音と共に、ステータス画面は消えたのだった。 よ、良かったー…。
「おおお。…これは、ロビンにも話しておいた方が良い…かな?」
ついでにステータス見せて貰えないか頼んでみよう。更についでに画面の戻し方も! 決して他の人のステータス見たさに話そうと考えた訳じゃないよ。本当だよ?
それから十九時になり、素振りを終えて戻って来たロビンと一緒に食堂に向かう時に。(ロビンは十分位前に、ササッとシャワーを浴びて着替えて来たらしい。…早業だ。そして余談だけど、この世界。お風呂やシャワー、水洗式のトイレ等、他にも、冷蔵庫や灯り、調理用コンロ等。生活には魔石を使った魔道具が幅広く使用されていて、それなりに発展しているんだけど、ここまで文化を発展させる礎を築いたのは、二百年前に異世界ニポーンから召喚されて来たとされる勇者サットゥー(今なら解るけど。多分、日本で佐藤って名字の人だったんじゃないかな…)だったと、伝わっている)
「あのロビン、夕飯の後に話したい事があるんだけど、私の部屋まで来て貰っていいかな? ちょっと私が話したい事も他の人が居るところでは無理な話で…」
ロビンに、この世界の人はステータス画面が見える事は当たり前の事なのか尋ねてみようと思う。(うーん、見える事が当たり前なら記憶が戻る前ももっと頻繁に見ていたと思うんだよね…何か忘れてるような?)そして、当たり前かそうでないか。どちらにせよステータス見せて貰えないか聞いてみよう。だって、どんな感じか気になるじゃないですか!
「うん、良いよ。じゃあ、夕飯を食べた後そのまま部屋に寄らせて貰ってもいいかな?」
ロビンに真面目な話だと解って貰えたようで、彼は私の言葉に頷いてくれたのだった。(ごめん、ロビン。ちょっとだけ不真面目も混ざっています)
ここまでお読み下さりありがとうございます…!!
後少し、旅が続きそうです。次回とその次の次辺りにはファラティリア領内には入っている筈です;
そして、魔石については、また今後の話の中で出て来ます。




