表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/26

焼き鳥ホテルにて〜充実しすぎの焼き鳥関連メニューと、聞かれちゃマズイ打ち明け話〜

サブタイ通りの話になっています。少しでもお楽しみ頂けたら嬉しいです。


後程、加筆修正予定です。


 「ないらしい」


 と言うのは宿名“焼き鳥ホテル”。そのままの意味らしいと言う事だ。誰が宿の名前を考えたのか何気に気になって来たな…。


 「ん? リザ、どうかした?」

 「ううん、何でもないよー。どんな部屋か楽しみだなって!」


 今、私達は金髪美少女のエリサちゃんに(先程のマッチョさん…いや、体格の良い男性とは兄妹で、お兄さんがオーナーで二十五歳。エリサちゃんの年は十六になったばかりだと話してくれた。気ままな旅に出ているご両親から、この宿を任され、二人でこのホテルを切り盛りしているらしい)二階にある部屋へと案内をして貰いながら、この宿の仕組みを聞く。


 一階は受付とロビー、食堂、風呂、従業員の住居があるらしく、朝食の時間になったら宿泊客は二階から降りて来て朝食をとる仕組みになっているらしい。食堂が開いている時間は朝六時から九時まで。最寄りの乗り合い馬車の停車場(私達が下車したところだね)までは、徒歩で約二十分。始発は七時半位だから恐らく馬車利用で始発に乗るお客の為に考えられた時間なんだろうなと思う。


 私達は買い出しをしてから馬車に乗るつもりなので始発には乗らないけど(ロビンとも話していたんだけど、この町はこの辺りでは割と大きな町らしいから色々買い足しておきたいんだよね)朝食は早めの六時半位にとる予定にした。


 そして、今日の夕食については――…


 「宿泊代には含まれないので別料金を頂く事になりますが、ウチは朝以外に夜も食堂を開けているんですよ! 是非ご利用下さいっ! 兄が作る料理はどれも美味しいんですけどっ、兄特製のタレが掛かったネギマや塩ダレをつけて焼いた鶏モモ肉、焼き鳥丼は特にお薦めですっ! あっ、でもでも、焼き鳥を使った親子丼や、焼き鳥と季節の野菜炒め、焼き鳥入りグラタンも美味しいんですよ〜!」


 ねえ? エリサちゃん。もしかして、お兄さん転生者だったりする? 何か焼き鳥やそれを使ったメニュー関係が凄く充実し過ぎていない? 私の気のせいかな?? そう聞いてみたかったけれど聞く事ができない。チキンな私だった。






 「それでは、リザさん、ロビンさん。また夜に食堂でお待ちしていますね〜! 何か御用がありましたら、一階に居ますので遠慮なく仰って下さいっ、では! 失礼しまーす」


 私とロビン、それぞれ一人用の部屋に案内され(部屋は隣同士だ)エリサちゃんに夕飯は食堂で食べる事にした事と、案内のお礼を告げて別れてから。

 食堂が開く夜の時間までお互い自由時間(ただし、宿から外にお互い無断で出ないって事を決めて)にしようかと言う話になり、私はベッド脇にボストンバッグを置くとベッドにボスンッと仰向けにダイブした。


 「おお、ふっかふかだー! っと、そうだ。こんな事をしている場合じゃないな。忘れないうちに――…」


 私はバッグの中に入れておいた財布から銀貨を一枚取り出し、廊下に出て部屋の鍵を締めて。ロビンが居る隣の部屋に向かった。


 「リザ? もしかして外に出るの?」


 ロビンはすぐに出てくれたのだけど、その手には木刀が握られている。え? 荷物に入ってなかったよね!? と言うか、何? 喧嘩でもしに行くの? 誰と??


 「ううん、さっき立て替えてくれた銀貨を返しに来たんだ。どうもありがとう!」

 「なんだ、この位別に良いのに」

 「いやいや、そういう訳には行かないよ!」


 そう言い、ロビンに銀貨を一枚手渡した。


 「わざわざ、ありがとう」

 「いえいえ、こちらこそ! と言うかロビン聞きたいんだけど、その木刀どうしたの?」


 木刀に目を向けている私に対し、ロビンは質問に答えてくれた。


 「うーん、ここではちょっと話し難いから部屋に入ってくれる? あ、神に誓って君に悪さなんてしないから安心して?」

 「ふふっ、ロビンは人の嫌がるような事をしないって解っているから大丈夫だよ! お邪魔します」


 あれ? ちょっとだけ複雑そうな笑みをロビンが一瞬浮かべていたけど…? 何かおかしな事を言ったかな?


 「はい、どうぞ。ええと木刀の事だよね。これは今から宿の裏庭で素振りをしようと思って、空間倉庫から取り出したんだよ。と言っても俺の空間倉庫の容量は、倉庫としてはそんなに大きくなくて時間経過も有るから…食べ物や飲み物の保管にはあまり向いていないんだよね。…そうだな、保存食とかなら多少平気だけど、肉や魚とか生モノをそのまま入れたら危ないかも? と言う訳で空間魔法に関係する話だから廊下では、ちょっと話せない話でした。 ああ、そうだ。リザも使っているよね? 空間倉庫」


 確信を持たれている! まあ、高魔力保持者なのはバレているし、この数日で確信したのかな…。そして、学園時代は普段、剣術や体術の強さに注目されていたけど、魔法剣の使い手でもあるし、実技で見た限り攻撃魔法も強いロビンは高魔力保持者だ。 空間魔法は使い手少ない筈だけど今二人、ここに! 凄い偶然だね。(ちなみに元・第二王子は乙女ゲームでは高魔力保持者だったけど、私が知る元・第二王子は、低〜中級魔力保持者レベルだったなぁ…幼少期の努力量の違いかな? 他の攻略対象者については解らないけど、友人に聞いた話では、友人の婚約者の宰相家の三男も乙女ゲームの設定より魔力が低そうな感じがしたな…ま、もう関係ないかな!)  


 「うん、使える。私の場合は…どの位入るかは確かめた事無いんだけど…結構入るかな? 時間経過は無しだから、肉や魚の生モノは私に任せてよ!」

 「そうなんだね、やっぱりリザは凄いな…。それじゃあ、生モノはリザに全部任せようかな? でも空間倉庫内が生臭くなりそうだね?」

 「えへへ、王子妃教育も無駄では無かったのかも? なんて。うん。生モノは任せてー、って! どれだけ詰め込む気なのっ?!」


 魔力の高さを自慢したい訳ではないから、冗談混じりに答えて。笑って話が出来た事に内心ホッとした。(…良かった。ロビンに『魔力量を自慢するイヤな奴』とか、悪いようには取られていなさそう)まだ暫くは二人での旅が続くし、ロビンに嫌われたくないなぁと思ったのだった。


ここまでお読み下さりありがとうございます…!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ