第七話 契約
更新を結構な期間さぼりました。すいません
これからも更新していくんでよろしくお願いします
そしてある程度、話が終わると賢太はまず兎族の集落を訪ねることにした。集落は戦闘が行われていた場所の少し奥にあり、開けた場所に出ると家などがありその中の一番大きいソフィアの家にお邪魔することになった。
今、ソフィアの家にいるのは賢太とマフィン、そしてソフィアとマサド。
「すいません。なにかおもてなしをしたいのですが...」
「いえいえ、大丈夫ですよ気にしないでください。」
ソフィアは自分たちを救ってくれた賢太たちに何かしてあげたかったが何もできない自分達の今の状況ににふがいなさを感じどこか悔しそうな表情をするソフィアだった。
「・・ところで兎族は今、何人くらいいるんだ?」
「今、私たちは300人程度ですね。その中で戦えるのが150人くらいです。」
「・・確かにその人数だとこの森で生きて言うのには厳しいな。それでだ一つ確認なんだがソフィアが言う主従契約とは”血の契約”のことでいいんだよな?」
それを聞いた賢太はなんだそれはみたいな顔をしている
「はい。そうです」
さっきのはまるで違う、真剣な表情で返事をするソフィアをみてその契約とやらが軽いものではないと感じた賢太は説明してくれとマフィンに頼む
「・・ああ。血の契約とはいわば主従関係を築き、主の加護を従者に与える儀式のことだ。
方法は主の血を従者の代表が酒の代わりに血を盃のように酌み交わすことによって行う。しかしこの契約は条件があり従者が主のことを完璧に忠誠を誓う必要がある。逆に言えば忠誠を誓っておらず裏切りが目的で血の契約をすることはできないということだ」
つまりこの契約をするということは賢太が兎族の未来を支え、兎族の主人になるということだ。当然賢太はこの事がどれだけ重い契約かは理解できた、そしてこの村に来た時から答えは出ていた。
「わかった。俺がソフィアたちの主になろう。でも他の兎族の人たちにこのことを話さなくてもいいの?」
確かにそうだ。いくら族長が決めたとしてもいきなり賢太が新しい主になりましたなんて言ったら納得しないのではと考えるのは当然だ。しかしその答えはこの建物のドアの向こうから返ってきた。
「そのことは心配しなくても大丈夫じゃ。」
思わぬとことから声がして一同が振り返る。賢太やマフィンはだれかなんて全く見当がつかないが、ソフィアたちは誰だか見当がついていた。
「ボン爺じか....あれほど盗み聞ぎはやめろといったはずだが。」
ソフィアが切れ気味で訴える。
そこにいたのは背は小柄で顔にはしわが目立つが若いころはとんでもなくイケメンだったことがわかる凛と清んだ顔をしている老人だった。そしておどくべきことは賢太はともかくマフィンすら気配を感じることができなかったことである。そのことから相当な実力者であることがわかる。
「ホッホッホ。そういうな、ワシの唯一の楽しみなんじゃから。それよりなんだかいつもと言葉使いがきれいではないか?さては新たなる主人さまに惚れたな。ようやく男っ気のない娘に春が来たか...わし涙が出てきた」
そういわれたソフィアは顔を真っ赤にする。そして必然的に賢太自身も顔を真っ赤にする。
そしてソフィアは作っていた言葉使いを捨ていつもの口調でボン爺に怒りの言葉をぶつける。
「黙れくそじじい!!!私がけ、賢太様に惚れるわけないだろう!こ、これは尊敬しているだけだ断じて
恋愛対象で見ているわけではない!」
そう言い切るソフィアは言い終わった後、冷静になり素の自分が出てしまった恥ずかしさにさらに顔を赤くする。それを聞いていた賢太はソフィアが自分のことを恋愛対象ではないと言い切ったことに少しだけ残念な気持ちになる。やはり賢太も年頃の男の子なのすこしでもそういう展開を願っていたのは秘密だ。そしてこの部屋全体が変な空気に包まれたのだが、ボン爺のそんなことは構わずさらにソフィアを煽る。
「ホッホッホ。こんな活発な娘ですがいいお嫁さんになることはわしが保証しますぞ。」
そしてしわだらけの顔でソフィアのほうを向きニヤッと笑う。
次の瞬間、ソフィアはブチ切れた。そしてボン爺に殴りかかろうとした瞬間、無口なマサドに止められる
「離せ!!マサド!!!私は決めたのだあの爺を殺すと!!」
「落ち着いてください。ソフィア様」そして暴れまわること数分後、ソフィアの怒りは賢太の仲介によって収まった。
こんな空気を変えるべくさっさとなぜ賢太が受け入れてもらえるかの答えを聞いた。
「ホッホッホ。そうじゃったのう。まずおぬしにはこの兎族を救っていただき本当に感謝している。ワシのような老い耄れは死んでもいいんじゃ、しかしな若いもんはまだ戦いの日々しかしらなくての。そんな者たちにのどかな幸せな生活というものを知ってほしいんじゃ。今すぐにとはいわんが、いつか子供たちがおびえない暮らしをさせてやりたいのじゃ...おっと余計な話をして済まんの。」
賢太はボン爺の顔を見てどれだけ本気でその未来を願っているか強く伝わってきた。
「それでじゃな。おぬしが我らの主人になることに反対せぬ理由はな、まず亜人というのは基本的に強いものに忠誠を誓うのが基本じゃ。そして主人はそれだけの力を示したそれが理由に一つじゃ。二つ目はな
皆気付いていたじゃ兎族ではこの森では生き残れないと...そして主人の力を見たとき皆気付いたんだろう
この人が我らを助けてくださる救世主だと。しかも族長であるソフィアもそういっているのだから大丈夫じゃ、ああ見えて皆からの信頼も厚い。じゃからだれからも不満の声はでぬよ。」
「なるほどな。そんな風に思ってくれたとは嬉しいな。これからがんばんなくちゃな」
「・・そうだな。賢太」
この話し合いの後兎族全員を広場に呼び新しい主人としてしっかりと挨拶をした。そしてついにみんなの前で”血の契約”の儀式入る。
その前にしっかりと解析をしないとできないらしいのでまずマフィンを纏うそしてソフィアを解析する
ちなみに血の契約は族長がすればいいのでみんながやる必要はないらしい。
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名前 ライ・ソフィア
称号 兎族 族長
スキル 瞬歩
技能 剣技A(二刀流)
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こんな感じだった。この世界で剣技Aというのは非常に高いとマフィンが教えてくれた。
そのあと契約を結ぶため村の広場に出た賢太達に続いて徐々に沢山の兎族が広場に集まってくる。早速賢太はマフィンを脱ぎ、小さいナイフで自分の指を切りその血を盃にたらしそれをソフィアに渡し、そして契約の言葉をソフィアが述べる。
「我ら兎族は賢太様らを新しい主として、一生忠誠を誓うことを宣言します。これから全身全霊で主人の期待に応えられるように精進していきたいと思います。」
ソフィアが契約の言葉を言い終わったあと賢太の血が入った盃を飲み干す。するとソフィアの周りにとても幻想的でカラフルなシャボン玉のようなものが現れ、見ている人たちはその光景に目を奪われる。
そしてそれは次々と兎族の住民からもあふれ出し広場全体がその幻想的な光に包のだった。
今度はもっと早く更新します。
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