第四話 伝説のスキル
遅くなってすいません。これからもどんどん書いていくので感想や評価のほうお願いします。
「なんかスキルみたいなの発現したんだけど想色魔創?てか血継覚醒能力ってなんだよ?」
いきなり発言したとか一度も聞いたことがない単語やらが飛び出してきて動揺していたが、マフィンがこの状況を解決してくれた。
「・・私が説明しよう。この世界ではそれぞれ、一族の血を絶やしてはいけないという古くからに言い伝えがある。その理由は脈々と受け継がれてきた血がある代で血継覚醒することが極々稀にあり、しかもそれは長く受け継がれてきた血ほど覚醒しやすい。そして覚醒した代の後に生まれてくるものたちには、ほぼ確実に能力が発現したり、覚醒したものの側近たちが発現したりと、詳しくは判明していないが一族ごとに異なるといわれている。血継覚醒能力は普通のスキルとは比べ物にならないくらい強い能力が手に入るのでこの言い伝えあると推測される。」
たしかにそんな能力が手に入るんだったら、何としても血を絶やさないようにするよな...
「じゃあ俺がその代だったってことなのかな?」
「・・普通に考えたらそうだろうな。しかし今だ謎の多い能力だけに確実とは言えないが」
補足だが血継覚醒能力は基本的に一人につき一つだ。もう一度言うが基本的にはだ
まー考えてもわかんないなら気にしないで、一様もらえたわけだし喜んでおこう
「てか、能力の名前だけわかってもどんなことができるかわからないんだけど...」
「・・それは私に任せろ」
そんな頼もしいことをいうマフィンは『解析』というスキルが使えるらしい。改めて思ったがマフィンは本当に頼もしい。もしいなかったらどううなっていたか...一瞬想像したが餓死のイメージしか浮かばなかったのでやめた。そうして解析を唱えると賢太の目の前に画面が現れる。
「うぉぉ!すごい近未来感」
若干興奮気味の賢太は画面を覗くとこう表示されていた。
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名前 :花山賢太
称号 :召喚者
血継覚醒 : 【想色魔創】【国士無双】
スキル :なし
技能 :なし
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「え!?二つもスキルがあるんだけど...」
「・・つまり賢太の生まれ持った身体能力は血継覚醒能力のせいだったということか。」
こういいながらもマフィンは驚いていた。普通、血継覚醒能力を一つ持っている人間がいると
一つの街とも遣り合うことができるといわれている。それを一人の人間が二つも持っているとなると
常識では考えられないほど危険な存在になる。この時マフィンはこの力が賢太のような温和な心の持ち主に宿ったことを心底喜んだ。まし悪質な心を持ったものに宿っていたらと考えると本当に世界の危機であった。しかしここでわかったことは本人が自分自身を解析しないと血継覚醒能力があらわれないことがわかった。どういうことかというとマフィンが賢太を解析したときは血継覚醒能力が表示されなかったのだ。
「なるほど...俺の力は血継覚醒能力だったのか。このスキルの説明とかみれないの?」
「・・・見れるぞ。その見たいスキルのところをおしてみてくれ」
そうして賢太はステータスウィンドウのスキル国士無双のところを押してみると備考欄に説明が表示された。
備考 国士無双・・・三大無双スキルの一つ 効果・・・身体能力大幅上昇 部分硬質化
「三大無双スキルってなに?マフィンは知ってる?」
「・・あぁ。それは血継覚醒能力の中で最強と呼ばれている三つのスキルの中の一つだ。」
普通の血継覚醒のスキルでも身体強化の効果はついているのだがあくまでサブ効果でありメインではない
しかし、このスキルは身体強化がメインになっていて他のスキルとは比べものにならないくらい向上
する恐るべきスキルだ。
「しかも硬質化って、これがあったからどんなに硬いもの殴ってもいたくなかったのか」
硬質化と言っても外見的に皮膚がカチコチになるわけではないので、気づかなかった。
「よし、じゃあ次の【想色魔創】を調べてみよう。」
そういってさっきと同じように押してみると備考欄に説明が出てきたのだが、これをみた二人はまたもや驚かされることになる。
備考 想色魔創 ・・・万能魔法の一つ 効果・・・頭の中で様々な色を思い浮かべ組み合わせることにより魔法を作り出し発動することができる。※成長過程において鮮明なイメージがないと発動不可
「これも...やばいよな」
「・・あぁ。これも上位に入るスキルだろう」
普通、魔法を扱うには頭の良さと魔法の知識が不可欠だ。魔法を発動する工程はまず、頭の中で術に必要な術式をそろえて、それを組み合わせて、展開して魔力を通して初めて発動できる。
稀にこういう順序を吹き飛ばして使えるものもいるがそういうのは例外である。
「ん~?色か~赤は火とかかな?」
「・・おそらくそんな感じだろう。しかし”成長過程の鮮明なイメージ”というのがわからないな」
まーその辺は後で試していけばいいだろうと思っていたら、賢太のお腹が鳴った。
「...帰ろっか。」
「・・そうだな」
そういって、賢太は嫌々、血だらけの猪を担ぎ上げる。やはりグロい系は慣れが必要である。
そして古屋のほうに向かおうとするとマフィンが声をかけてきた。
「・・ちょっとまて、帰るんならいい魔法がある」
その言葉を聞き賢太はまさか!と一つの魔法を頭に浮かべた。地球人のだれもが一度は使ってみたい、使えたらなーと願う魔法。ずばり!
「...まさか!転移魔法か!?」
「・・そうだ」
その瞬間、賢太の眼はキラキラと輝き湧き上がる感情を抑えられずにいた。
まじかー!!一回使ってみたいと思ってたんだよなー
「なあ!早くやり方を教えてくれ!」
そういい急かす賢太を見て素質は化物級だがまだまだ子供だなと思ったマフィンだが、気持ちを切り替え
教えることにした。
「・・教えるから落ち着け」
それを聞き大袈裟に深呼吸をしてから手で握りこぶしをつくり親指をあげてグットとウィンクしながら
満面の笑みをむけた。
「・・まあいい。じゃあその辺の倒れている木に手をあて、心の中でも声に出してもいいから”印”と
念じてみてくれ」
そうしてすぐに倒れている木まで移動した賢太は、テンションが上がっているため大きな声で”印”と
叫ぶ。すると白い文字で印と浮かび上がりすっと消えていった。
「・・それでもう念じるだけで転移できるぞ」
いわれた瞬間念じると気づいたら古屋の前にいた。そうイメージするなら瞬きを一回したらもう別の場所にいた感じでとても不思議な感覚に襲われた。最初は戸惑っていたが、なんだかだんだん俺は転移したんだと喜びが湧き上がってきて気づいたら担いでないほうの手を天高く掲げガッツポーズをしていた。
そんな自分の世界に入っている賢太をマフィンが飯にするぞと声をかけ、ようやく我に返った賢太は
まず、戦闘モードオフと言いマフィンを脱いでから、
早速、猪を調理する。日本にいたころ料理を作ったりしてもらえなかった賢太は自分で作っていたため
調理で苦労することは少なかった。
結構上手く焼きあがったが、半分になった猪と言っても軽自動車並みにでかかったため全部食べることはできず夜の分に回すことになった。
それから、昼寝を挟んで、リビングでマフィンにスキルや技能のことについての説明などをうけて
気づいたら夕方になっていた。
「・・よしこんなものだろう。今日は休め、明日から本格的な戦闘訓練をやるぞ」
「うわーきつそうだな...」
「・・そうだな、明日からはとにかく魔物を狩りまくり経験を積んでもらう」
そうして早めに寝て、朝を迎える。
次話はやっと仲間になる一族が登場します!楽しみにしていてください。
小説を書いたのは初めてなので感想、評価、コメント等々していただけるとありがたいです