第三話 魔力の扱い方
ようやく三話目を書き終えました。やっぱりタイピングが遅すぎて打つのに時間がかかりますね。
今回も文章に関してこうしたほうがいいよとか感想などの評価していただけるとありがたいです。
第三話
空は雲一つない快晴で森の心地よい風が吹いており、訓練をするにはぴったりの環境の中、マフィンの
指導は始まった。
「・・よし。まず賢太にやってもらうことは魔力を感じることだ」
「魔力を感じる?魔力を出したりするってことかな?」
「・・そうだ」
魔力を扱うにあたってこの世界ではだれしもが通る道だ。戦うにしても魔力はすべての元であり、
魔法を使うには自分の魔力をコントロールしなくてはいけない。この世界の人は幼い時から魔法などが身近にあったため無意識にある程度のコントロールはできるようになる。
しかし賢太の場合は違う。一からのスタートになるため普通はとても扱うには相当な訓練が必要だ。でも普通の場合はだ。賢太は普通ではない、なんせマフィンという光一族の最高傑作がついているのだから。
「・・まずは俺を纏ってくれ」
そういって賢太は頷き、「「戦闘モード」」と唱えると一瞬で準備が整った。
「・・次に自分の内側にたまっている魔力があるとイメージをしろ。これは本当にイメージでいい
そしてそれを思いっきり外の出すイメージをするんだ。声を出してもいいし好きなたいせいでもいい。
重要なのは外に魔力をだし肌で感じることが大事だ。」
賢太はこのとき頭の中では、ドラ〇ンボールのスーパーサ〇ヤ人になる時を想像していた。
「大丈夫なのか?そんなことして暴走とかしないか?」
「・・一人でやればそうなるだろう。しかし私を纏った状態なら別だ。心配するな細かい調整は私がやる
賢太は魔力を出すことだけ集中すればいい」
「わ、わかった、まぁやってみるよ。」
そういって、頭に浮かべたとおりにやってみた。大きく息を吸ってから
「うぉぉおおおおおお!!!!」と気合を入れて叫ぶと全身から黒い魔力のようなものが噴きだしてその黒い魔力のようなものは天高くまで伸びていた。
うぉ!びっくりしたーこれが魔力ってやつなのか?てかこんな出てて大丈夫なのか?そー思ったとき
「・・中止、中止してくれ!非常にまずい!」
悲痛な叫びが右耳のワイヤレスイヤホンのようなものから伝わってきた。すぐさま深呼吸し力を
緩めていくと次第に黒い魔力?のようなものは収まり次第に消えていった。
「マフィン!大丈夫か!?」
「・・ああ、大丈夫だ。しかし私が推測していた量の二倍以上はあった。ゆえにコントロールすることが
容易ではなかった。」
そんなにかと思ったが、実際魔力が天高くまでいったときは正直びびった。
「ご、ごめん。俺も俺なりにコントロールしてみるよ。」
「・・確かにこれは賢太もコントロールを覚える必要があるかもしれない」
それから三十分くらい練習するとある程度までコントロールできるようになった。
「・・よしこのくらいできれば十分だろう。では次に索敵魔法だな。
「索敵ってことは敵を見つけたりすることだろう?今必要?」
「・・索敵と言ってもたくさん使い道がある。例えば野生の魔物を見つけたり遠い場所でも
その地形を確認できたりと魔法の中でも重要なものだ」
そうマフィンの言う通りこの世界では一つの行動で簡単に命を落とす危険がある。そのため索敵魔法は
重要であり、この世界で生き残るには必須の魔法であるといえる。しかし魔力消費が大きいため
常時発動はできないが、魔力消費を差し引いても命が助かる確率が上がることを考えれば安いものだろう
「へーじゃあこれを覚えれば、今夜の飯を探せるってことだね。」
「・・まーその通りだ」
こうしてまた訓練が始まったのだが索敵魔法はマフィンのコントロールサポートのおかげで一発でできるようになった。
「うぉぉおお!!これはすごい!動物やら魔物やらがたくさんいる!索敵魔法がなんで重要なのかわかった気がするよ。」
「・・あ、あぁそれはよかった」
なぜマフィンが動揺しているかというと、それは索敵の範囲が異常であったためである。
通常の使い手なら何十メートルが限界だろう。上位の魔法使いでもいけて100メートルくらいだろう。
でも賢太の場合は100メートルを余裕で超えていて、初めて使ったのに500メートルくらいに及んでいた
からである。
「・・よ、よし早速魔物を倒しに行こう」
「おう!」
そうして索敵の魔法をかけながら反応があるほうへ走っていた。言っておくが賢太の魔力量があるからこそ索敵をかけながら行動できるのである
「見つけた!う、うわー思ったよりでかい。あれが魔物ってやつなのか...」
賢太たちが見つけた魔物はイノシシだったが、大きさが異常であった。軽自動車くらいあったのだ。
ここへきてビビり始めた賢太だが、ふとある疑問が浮かんだ。
「そういえば魔物って人間が食べても平気なの?」
日本にいた時、何度か異世界転生などの小説を読んでいた賢太だが、そのせいか魔物は食べないほうがいいみたいなイメージがついていた。なので魔物を見たときこんな素朴な疑問が頭の中に浮かんだのである
「・・まったく問題ない。これを機会に一度説明しておこう。この世界は人間も亜人も魔物も
基本的にはE~Aランクその上にS、SS、SSSランクがある。そして魔物に関してはランクが上がるごとに強くなるのはもちろんだがランクが高いほど味がうまく栄養が豊富である。これは一般常識だな」
「まじか...じゃあ、あれはそのくらいのランクなの?」
「・・あれはCランクの突進猪だな。名前の通り高速で突っ込んでくる。このあたりにいる魔物にしてはランクは高いほうだな。」
「えぇーやばそうじゃん..」
そー思ったとき、なんと目が合ってしまった賢太、全身に鳥肌がたち冷や汗が噴き出す。やばいと思った瞬間、とてつもない勢いで突っ込んできた。焦った賢太は軽くパニックになっていたがその時、賢太はある異変に気付く。
なぜか自分は無意識のうちに突進猪の前に立っていて戦闘態勢に入っていた。そしてそれに気づいたとき本能が『殴れ』と訴えてきた。なぜ?なんて考えることができないくらい余裕がない賢太は、まさしく本能に赴くままに猪を全力で殴った。その瞬間とてつもない音と風圧が
起こり、返り血を浴びた賢太はゆっくりと猪を見ると体の半分がなくなっていた。
「え.....これ俺がやったのか?」
「・・そうだ。素晴らしい動きだったぞ。まー魔力を纏った今の賢太では当然の結果だがな。」
「いやほぼ無意識であんまり覚えてないんだけど...てか本当にこれ俺がやったの」
そう。あたりを見渡すと周りにあった木々がほとんどなぎたおれてとんでもないことになっていた。
そんな時、頭の中にマフィンとは別の声が響いてきた。
[血の覚醒が確認されました。血継覚醒スキル【想色魔創】が発言しました。」
「「え?」」
突然のあまり二人の声が重なる。
将来このスキルに色々と助けられることになるがまだ二人は知る由もない。
四話の更新は3~6日かかってしまうかもしれません。申し訳ないです