第二話 相棒との友情
バトル小説なのにまだ戦闘場面なくてすいません。次の話では多分戦闘シーンがででくるとおもいます。
二人は森の中にある小さな小屋に入った。中はキッチンや風呂などはないが
ソファーなどがあり落ち着けるところだった。
「・・・そこに腰を掛けてくれ」
「なんか雰囲気があって落ち着くな」
「・・まず話さなければいけないことが色々あるがまず最初にやっときたいことがある。」
「やっときたいこと?」
「・・・私とペアリングをしてもらいたい」
「ペアリング?」
「・・・お前の魔力と波長を合わせる作業だ。これを行えばいろいろな面でお前をサポート
することができる。」
「へーやっぱり俺にも魔力とかあるんだな。まっいいやそれは置いといてその・・ペアリング
だっけ、それをするには俺はどうしたらいんだ?」
「・・目をを閉じるだけでいい。あとは私がやる」
そうして賢太が目を閉じるとマフィンは触手?のようなものを二本だしそれを賢太のこめかみ
にあて解析を始めた。そして数分後、解析終了とマフィンがつぶやきそっと触手を離す。
「・・もう目を開けてもいいぞ」
ん?特に変化はない。マフィンは何をしたんだと思い体を見渡したが外見的変化は見られなかった
「・・よしではそこの空いているスペースにいってこう唱えてみろ「「戦闘モード」」と 」
そうして言われるがままにそのスペースへと移動して一呼吸置くそしてつぶやく
「「戦闘モード」」
つぶやいたと同時にマフィンが賢太の体を包み込みこんでいき一瞬で終わる。
そして賢太の服装が黒い装備に覆われていて、真っ黒なマントに小手や足そして胸のところにも装備のようなものが施されており隙のない感じになっているがとても動きやすそうな装備になっている。
しかも耳にはワイヤレスイヤホンのようなものが右耳についている。これはマフィンとの会話のための念話機能や他にもいくつか機能がある。
「うおぉぉぉぉ!!めちゃくちゃかっこいい!!」
「これが戦闘モードだ詳しい使い方は実践の時に教えるが、簡単に言え身体能力があがったり
コントロールが難しい魔力の扱い方をサポートしたりできる」
「解除するときは戦闘モードオフと言えば解除される」
「戦闘モードオフ」
するとさっきまで来ていた服に一瞬で戻った。
「ふー体が一気に重くなった気がする・・」
「・・それは慣れだ我慢しろ。それよりもお前のことを教えてくれ。」
「そーだね。名前は言ったから、出身からかな。えーと俺はこの前まで地球っていう星の日本って
ところにいたんだ。そこはこの世界にある魔力とかいうものは全くなかったよ。魔法とかもなかった
し、まず人と人が殺しあう戦争などもあんまりなかったところだった」
「・・なるほどこちらとは全く異なる世界だったようだ。」
「そうだね。でも魔法とかは実際使えはしないけれど本や漫画などによく出てきたから
何となくわかるよ。」
なるほど…使えないからこそ想像して本を書く文化がうまれたのか。
「・・話を聞く限りとても平和なところだったようだ…なのに危険が多いこの世界に呼んでしまって
申し訳ない。」
「いやいや、いいんだよ…あっちではろくに友達もできなかったし、親もいないもどーぜんみたいなものだったしね。」
笑いながらこう言っていたが表情はどこか暗いとマフィンは感じ取っていた。
「・・何故だ?客観的にみればお前はそこまで嫌われるタイプではないと思うんだが、顔も悪くはない
むしろ好かれそうな顔をしている。」
「んー嫌われてはいなかったかな。どちらかというと恐れられていたが正しいかな…」
マフィンは一瞬、賢太はすぐに手を出したりするやつなのかと考えたが、表情をみてその考えをすぐに捨てた。
「・・恐れられていた?」
マフィンが問いかけると賢太はその場に立ち上がり今まで座っていたソファーを片手で軽々と持ちあげたのだった。
それを見ていたマフィンは驚愕した。解析によって賢太のに筋肉の量も把握済みである。その結果を
使って計算するが賢太の筋肉量では軽々ともちあげることは不可能なはずだ。しかしこれをみたマフィンはこの力について一つの答えを結論づけていた。
「俺は、人の何十倍の身体能力を持っていた!言ったろ俺の世界では魔法の類はなかったと、だから、俺みたいなのは恐れられるんだ!だから友達もできたことないし…親にも捨てられた....」
なるほど...だから最初、森であったとき警戒心や恐怖心が薄いと感じたのか。
多分、その力があったから今まで恐怖心などを体験する機会がすくなかったのだろう。
「・・なるほど。納得した」
こうつぶやくと賢太がすごい剣幕でマフィンを睨みつけた。
「何が...納得したんだ。」
「・・お前がその力を持っている理由だ。」
「え!?理由がわかったのか!?」
賢太は驚きを隠せずにいた。それはそうだろう今まで悩み続けて自分を苦しめてきた力の
原因がわかったとマフィンは言ったのだから。
「なんで俺は!こんな力を持っていたんだ!教えてくれ!」
声を荒げながら答えをこう賢太をマフィンは一度落ち着かせて席に座らせる。そしてゆっくり
と話し始めた。
「...ごめん取り乱した。もう落ち着いたから、原因を教えてくれないか。」
「・・わかった。その理由はお前の魔力の量にある。」
「...は?魔力?だから俺の世界にはそんなもの...」
「・・いやおそらく魔力は少なからずそれぞれ持っていたのだろう。しかし量が少なすぎて話にならなかったのだろうと推測される。」
「じゃあ俺はもしかして、持ってる魔力の量が多かったからってこと?」
「・・そうだ。お前の魔力量は常軌を逸している。一人が持っていい量ではないな、それを考えれば
身体に影響のしないほうが余程おかしい。」
まさか魔力が原因だとは考えもしなかった賢太は驚きを通り越して腑抜けた顔をしていた
「・・しかし、神のいたずらとしか言いようがない。私自身でいうのもなんだがこのエスクートで一番の
演算能力を持つであろう私ですら測定することができない.....。」
話を聞き、うつむいて色々と考えている賢太にマフィンはそっと語りかけた。
「・・よく聞くんだ。確かに前の世界では強すぎる力は恐れられていたかもしれない、でもこちらの世界
では天賦の才能と言える。お前の力はこの世界にとって必ず必要になる。だからその力を恨むんじゃなくて素直に受け入れろそしたらきっといつかあってよかったと思える日が来るはずだ。」
そう優しく訴えるマフィンに何も言葉を返さなかったが表情は心なしかスッキリとしていた。
そのあとも話は続き、気が付けば夜になっていた。ふと窓の外を見た賢太はその幻想的な星々に目を奪われどのくらい眺めていたかは定かではないが、気が付けば眠りについていた。
次に日の朝、賢太はくゎ~~と大きなあくびをしながらむくっとソファーの上から起き上がる。
すると後ろから声が聞こえた。
「・・よく眠れたか?」
「うん。眠れたよ。てかマフィンは眠ったりするの?」
と素朴な疑問を投げかけてみた。
「・・スリープモードなどはあるが基本的にはお前の魔力を少しずつもらいながら活動しているため
眠るといったことは必要ない。」
「あーだから最初にペアリングしたのか!」
「・・その通りだ。」
そんな会話をしていると賢太のお腹が鳴る。
「そういえば、昨日から何も食べてないや。」
「・・そうだな。じゃあ外へ行って戦闘訓練ついでに狩りをしよう。」
「え?街とかに行くんじゃないの?」
「・・ここからじゃ遠すぎる。」
そう今二人がいる場所はそこまで深いところではないが、一番近い街からでも最低でも一日はかかる。
いけることはいけるが森の中はいつ魔物に襲われるかわからない。しかも戦闘経験もなければ絶望的である。
「わかった。じゃあ外に出よう。あっ!それとお前じゃなくて賢太って呼べよなこの先長い付き合い
になりそうだしな。」
「・・そうだな、これからよろしく頼む賢太。」
「こっちこそ。」
そう言って二人は外へでて少し空いているとこまで移動し、マフィンの戦闘指導が始まるのだった。
小説書くの素人なので改善点などコメントくれたらうれしいです