実験は試行錯誤の繰り返し
先生の葬儀後主人公は魔術の鍛錬に勤しみます。
この世界の設定とかちょっと入ってます。
先生の葬儀後の私はとても忙しかった。日中は仕込み肉の販売で生計と立てつつ孤児院の運営に勤しみ、夜は先生の魔術訓練の毎日だ。 先生の得意分野と私の相性は非常に良く、通常、魔術に関しては、知識と経験を積むことで使える術が増えるものなのだが、感覚的に魔術が使えるように訓練を受けた。無論生贄の解体術などは基本なのだが、これと言った技術は必要としていなかった。生贄となる部位は対象と同じ部位を使うことで効果を発揮することが出来る。
例えば相手の視覚を操るなら目玉。聴覚を操りたいのであれば耳。と象徴となる部位を生贄にする必要性がある。
記憶操作に関して対象部位は脳になるのだが、医療技術が魔術によって代えられているこの世界で何故、記憶に関して脳が対象になったかは、以前に転生してきた医者が精神科医らしく、その時開発されたのが記憶操作の魔術らしいのだ。
この世界には、時折転生者が来ると言わられている。私より100年先の未来の人類がこの世界の200年前に転生することもあり、必ずしも未来人は未来に、過去の人がその時代に則した形で転生するわけではないようだ。
亜人種も元は別の世界での人類であったが、転生の折何かの手違いで、別の人種と変貌してしまったという説がある。実際私の転生の際も、記憶の一切を封じられての転生であったりと、この世界の神と言われる存在は結構雑なようだ。
と軽く脱線した話になったが、そうこうしている内に1年の歳月がたった。
魔術の基本的知識と回復術の行使。記憶操作の魔術の全てを習得が出来た。
感覚的に魔術が使えると言っても、多少の経験は必要で、週の一回私は町のいたる所で、実践してみた。
回復術は孤児院兼医師として日常的に行えているが、記憶操作についてはどうしても実践が難しい。
そこで夜の貧民街に繰り出し、酒場など喧嘩をしていそうな所に赴いてみる。適当に片方を喧嘩の仲裁を称してナイフで刺してみる。
運悪く大抵は死ぬのだが、そこに記憶操作を掛け有耶無耶にしてしまう。ときに生かした喧嘩相手を犯人にしたり、酒場のマスターを犯人にしたり、騒ぎを嗅ぎつけた憲兵になすりつけたりといろいろ試してみた。
様々な試行錯誤の中、記憶操作の弱点の矛盾点の発覚による魔術解除を克服することに成功した。
エルフの子供達を手に入れる際に使った睡眠術を応用してみた。
矛盾点に気付く際に一瞬だが深い眠りの状態にする。記憶操作の際に使う行動の暗示に数秒の記憶の巻き戻しを起こすことにした。
そうすれば矛盾点に辿り着いた途端。ド忘れしたかのように記憶にたどり着けないようにした。
後も試行錯誤をしている内に、転生前の13人を超え50人前後殺害に成功した。
実験が成功するたびに私はとてつもない快感を味わっていた。
ある日私は一つの変化に気付く。
爪が伸びない。
今まで人並みに爪が伸びていたのにここ数ヶ月爪が伸びなくなってきた。
先生に聞いてみると、
「ついにキミも4級相当の魔術師になったね。」
度重なる実験とマナ濃度の高い孤児院にいるおかげで、体内のマナ濃度が身体に影響し始めたらしい。
これで晴れて一人前の魔術師となれた気がした。
翌日気分良く工場へ向かう最中。一人の男に出会う。
おまたせしました。年末年始はフィリピンに行っていたため投稿する時間がありませんでした。
そんなフィリピンの話はニコ生でしてたりします。
主人公の結末はもう構想の内にあるのですが、どうしてもそれまでの経緯が浮かばず遅れ気味な更新となりました。
とは言っても、構成は書いているときくらいしか考えていないので、粗雑な内容です。
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