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転生者だったら、どう生きたいですか?  作者: カネダ・ルガ・タカミツ
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生贄の調達には時間がかかる。(エルフ編)

エルフの子供の調達を頼まえた主人公は、一つの商売を思いつく。

私の住む国は国力に対しては広大で主は森林や山々がメインである。その自然豊かな国に亜人族は個々として集落を成している。

そんな亜人族の一つエルフは、巨大樹が群生している森に居を構えている。特徴は長身の美男美女で耳が長いのが特徴だ。前世で見たゲームや映画のエルフのそれと類似している。

人間族と違い、亜人族たちは魔力は使えないが、マナの吸収により長寿なのも特徴だ。

特にエルフはマナの感知など五感での察知能力が人間族よりはるかに秀でており、それを活かし狩猟を生活基盤としている。その秀でた察知能力で一部のエルフは共和国の傭兵ギルドや衛兵などに属している者もおり、要人警護や事件捜査などで活躍している。

今回のターゲットのエルフの子供は、マナの吸収が少ない10歳前後のエルフが対象だ。

マナの察知能力が高い種族のため、魔術での接近が難しく、直接の捕獲が必要になった。

そこで私は商人に偽装することを決める。貧民街での商売はエルフ族の狩猟した動物の

売買が主になっている。血抜き解体された動物を代わりに、森では取ることの出来ない塩や胡椒などの香辛料の物々交換や現金の換金で交渉される。

商人になった私は、孤児院近くの小屋を借りることにした。そこで塩漬け肉の加工を行う小さな工場を作った。

労働者は行商に来たエルフを中継ぎとして、森にいるエルフを雇うことにした。

行商や他国に出入りしているエルフは、察知能力は高いものの森にいるエルフに比べて、周囲の魔術利用によって能力は衰えており、そこに私は着目した。

亜人族は魔術の使用は出来ないが、魔術を補助など受ける事は出来るため、加工部屋全体に微弱な回復術をかけることにした。これにより長時間の労働が可能になり、魔術の濃度を高めることによって察知能力を麻痺させることができた。

行商エルフにはすぐ気づかれたが、賄賂でどうにか黙らせた。念の為ことが済み次第、殺すことにした。

「エルフ仕込の加工肉」として、一部より人気がでることになる。加工肉は、差別主義者ではない人間族に高く売ることが出来た。私には商人と資質があるように感じた。

しかし私の殺人に対する乾きは潤うことはなかった。商売人の手前なので表では出せないが、解体肉を見るたび私の殺人願望は増していくことになる。

その間にも魔術の鍛錬は怠らなかった。先生の指導で基本的な回復術を習得や、エルフたちによる動物の仕留め方や解体術などの手ほどきを受けることもできた。

いくら勉強しても実戦で試しに何人か始末してみた。

はじめにこの工場を管理していたチンピラの殺害を実行した。

ショバ代をせしめた帰り際に後ろから手を回し、声帯付近を切った。声も出なくなったチンピラにとどめに頸動脈を切り、失血死させた。

先生の工房にチンピラを連れて帰り、解体術でバラバラにしてみた。各部位で出来る魔術の生贄として、加工肉で使う塩で塩漬け保存した。

決して若い肉でなかったため先生は煮込めば生贄としての濃度も高まるので、沢山狩りなさいと指示を受けた。

現場で血抜きを行うのでそれ以外の証拠もなく、衛兵は捜査をするものの特定はできず魔術執行官も魔術による犯罪なので捜査できないとのことで、事なきを得た。

そんな数ヶ月したある日工場で一つの実験をしてみた。

その日は工場のメンテナスと称して回復術をなくし、午後からは休みにした。

雇われているエルフは家族単位で雇われており、工場隣の家に住むようにしていた。家は数件あり、休みの日は自由にさせていた。

休みの前に実験を行なった。内容は強力な記憶操作の魔術で、その日参加していた親の記憶を改ざんしようというものだ。

通常のエルフなら、察知能力で気づき近づかないのだが、徐々に魔術の濃度を上げていったエルフたちは、どのような反応をするか試してみた。

結果は大成功だった。エルフたちは子供の名前を忘れることが出来た。

記憶操作は多数の生贄が必要なため事前に始末していた。チンピラや行商エルフの生贄が役に立った。特にエルフの生贄は同じ種族との効果が絶大となり、彼らの故郷の情報まで書き換えさせることが出来た。

このことで記憶から消え去ったエルフの子供を10人孤児院に集めることが出来た。無論子供たちにも記憶操作をかけ、親は流行病で死んでしまったと改ざんすることが出来た。

表向きは孤児院の共同経営者として加工肉の商人として活躍し、裏では実験材料として、生贄を集める殺人鬼なることになる。

孤児院の資金は加工肉の販売で賄うことで補うことが出来た。

毎日が充実感の溢れる日々だった。

そんなある日先生が、実験の準備ができることを教えてくれた。

「そろそろ本題に行こうか。」

そう言うと先生は一人のエルフを工房に招き入れた。

今回はちょっと長めでした。メインである実験は次書こうと思います。


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