開始そして
共和国とギルドの分断を狙うため共和国側の要人を暗殺することになった。
すべての手はずが整い実行する。
私は準備に取り掛かった。
まずは標的の規模を探る。
護衛がギルドより5名が要人を護衛することになっていた。5名の内訳はエルフ1名。オーク2名。人間族2名の構成だ。エルフは遠距離からの護衛。オークは近距離からの護衛。人間族は魔術と剣士の護衛に就いている。私は協会本部には入れないため、会談終了の帰路に襲撃を計画した。
本部から指示で亜人族の殺害はギルド懐柔の為に避けたいということなので、亜人種の殺害は禁止となっている。
要は人間族の護衛と要人の殺害が良いということになる。
ギルド内の亜人族はギルド懐柔に関してはある程度把握しているようだ。自分たちの武力が自分たちの故郷を壊している事を知っているので正直内戦の手伝いをするのは正直やりたくないというのが本命だ。
今回の護衛任務につく亜人族も亡命の手配は済んでおり、万が一何かあっても我が国の庇護を受けることができる。
私はこれを利用することにした。早速各亜人族の地域に協力を手配した。
早速名乗りを上げたのはエルフ族だ。残りのオークやドワーフも内戦の休戦を受け入れてくれた。今回の休戦は他国には内密にすることで共和国に悟られ無いようにした。
本部には巨大樹か貧民街を通らなければならず、護衛が難しいので遠回りになるが巨大樹の森をルートとして選ぶことになった。
表では内戦に巻き込まれて死亡とするが、実際は巨大樹に隠れている数名のエルフによる遠距離射撃で始末する予定だ。
バックアップとして私が自ら参加するが、表立って動くと協会に目が行ってしまうため、極力表に出ないよう裏方として参加する予定だ。
受けた当初は自ら手を下すはずだったが合理性を欠いてしまうので止めることにした。報酬である実験体の確保が自身の衝動より優先されたのだ。
巨大樹で行うため、魔術の感知が行われぬよう使用は禁止することになった。
そうこうしているうちに作戦日となった。
一応念の為に監視役を送った。人数や構成は変わりなく教会に向かったようだ。
一眠りし監視役より会議の終了のの報告を受け単身で巨大樹に向かった。主役ではないとはいえ、エルフ共が打ち損ねるかもしれないので、確認のためポイント近くの茂みに隠れることにした。
一刻経ったあたり、数人の集団がやってきた。対象と護衛のギルドたちだ。
オークはのんきそうに歩き、人間の護衛は馬車を走らせていた。対象はその馬車にいた。
エルフは巨大樹を渡りながら遠距離からの護衛を行っていた。
そしてポイントに到達。暗闇から一本の矢が飛び馬の頭に刺さる。突然馬は暴れだし馬車は暴走しすぐさま横転した。
馬車の中から対象が出てくる。すぐさま人間の護衛が守備につく。馬を射られたのに気づいたのだろうか、馬車に隠れ、射線から隠れてしまった。
呑ん気していたオークも、演技ながら護衛をしていた。取り敢えずここから動けなくなっただけでも良しとしよう。
数分ほど膠着し、こちらから手を出そうとした瞬間。
「めんどくせえええ!」
と一人のオークが叫ぶ。いきなり人間の護衛に切りかかった。オークの身体能力は、人間の数倍以上ある。なので彼らは人間がゆうに持つことの出来ない大剣を軽々扱う。
その一振りで対象と護衛を丸ごと切り落してしまった。
「おい!いるんだろ?」
とオークに呼ばれ、じっとしていてもどうしようもないので、物陰から出た。
護衛と対象は見事に横に真っ二つになっていた。
対象の顔は傷はあるものの確認することが出来た。
対象の死亡を確認したので馬車を呼び、オークたちを移送する手はずだった。
しかし合図をしてもエルフは帰ってこなかった。
このままだとエルフから暗殺の情報が漏れてしまう。
そう思い、オークたちと手分けして捜索することになった。
巨大樹の森を捜索していき一つの村を見つけた。
人の気配はなく、奇妙なくらい静かだ。
少し先に焚き木が光っているのを見つけた。
誰かいるかと思い向かってみる。
しかし誰もいなかった。
突然暗闇から数本の弓矢が飛んできた。
弓矢が刺さる。
意識が遠のいていく。
遠のく視界に数人のエルフがいた。
なんだか書くの忘れてました。
上手く表現できなかったので投稿を控えていました。
本筋は決まっているけど中身が作れなかったのでどうしようかと思い悶々としていました。
一応次回が最終回にしたいと思っているのでよろしくです。