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籠の中の鳥は  作者: 若松ユウ
第三部
154/232

#144「登場人物紹介その三」

※第二部までに登場した人物の補足、および第三部から新しく登場する人物の紹介です。一部、ネタバレを含みますので、一度本編をお読みになった上でご覧になることをオススメします。

※探しやすいよう、五十音順に並べ直しました。

#144「登場人物紹介その三」


●第二部まで

<ア>

青葉(あおば)[1998~]20歳。観音院家の使用人。侍女見習い。真白の補助。おっちょこちょい。

赤城(あかぎ)[1997~]21歳。観音院家の使用人。侍従見習い。目黒の補助。いたずら好き。

秋山弘法(あきやま・ひろのり)[1949~]69歳。元かごめ中学校教員。国語科担当。鶴岡三姉妹を歴任してきた。

伊丹(いたみ)タキ[1956~]62歳。万里のパート先の先輩。旧姓は安部(あべ)。世話焼き。市役所に勤める夫・公雄(きみお)と、小林と同い年の娘・房枝(ふさえ)がいる。失業した房枝を小林とゴールインさせた。

伊東静香(いとう・しずか)[1985~]33歳。坂口の職場の同僚。独身。音楽科担当。惚れた相手に重い愛の調べを届け続ける歌姫。渋木と付き合っている。

大橋照美(おおはし・てるみ)[2004~]14歳。唯一の放送部員。部長。とにかく明るい。部員の勧誘がトラブルの種に。

織田作楽(おだ・さくら)[2012~]6歳。安奈と同じピアノ教室に通う生徒。頑張り屋さん。現在、織田と共に観音院家に仮寓している。

織田信恵 →森宮信恵を参照。

織田康成(おだ・やすなり)[1987~]31歳。信恵の元夫。鉄工所の若大将だった。前妻とのあいだに作楽という五歳の娘がいる。観音院家に住込みで働いている。

斧塚由紀(おのづか・よしのり)[1994~]24歳。三年二組の担任。教員一年目。担当教科は英語。長一とは、星雪舎時代の同級生。

<カ>

笠置風華(かさぎ・ふうか)[1996~]22歳。竹美のサークル仲間にして同じゼミ生。色々と開けっ広げすぎる帰国子女。中原とは付かず離れずの距離を保っている。

金子琢 →亀山琢を参照。

金子幸福 →亀山幸福を参照。

亀山(かめやま)シゲ[1940~]78歳。万里と誠の母。家族の誰よりもバイタリティーに富み、フットワークが軽い。

亀山琢(かめやま・たく)[2013~]5歳。幸福の一人息子。幼稚園児。引っ込み思案で臆病なのに強気。寿と出会い、性格は丸くなってきた。

亀山幸福(かめやま・はぴねす)[1985~]33歳。誠の入院していた病院の看護師。バツイチ。元夫は精神科医で森宮直己(もりみや・なおき)という。ヤンキー気質が抜けない白衣の天使。名前で呼ばれるのを嫌がる。旧姓は金子。

亀山寿(かめやま・ひさし)[2010~]8歳。誠の一人息子。小学生。興味と好奇心の塊。安奈のことは、ただのクラスメイトとしか思っていない。

亀山誠(かめやま・まこと)[1977~]41歳。万里の弟。新聞社編集員。バツイチ。アンラッキーパーソン。入院先の看護師・幸福と再婚した。

鎌倉頌蔵(かまくら・しょうぞう)[1995~]23歳。同性愛者。女装して永井をストーキングしていた。アダ名は、かまってハムスター。現在は森宮と恋人関係にある。

観音院安奈(かんのんいん・あんな)[2010~]8歳。寿のクラスメイト。社長令嬢。思ったことをはっきり言うタイプ。寿をフィアンセと信じて疑わない。

観音院奈々(かんのんいん・なな)[1982~]36歳。安奈の母親。旧姓は鳳凰堂(ほうおうどう)。表の顔は社交サロンの花形。裏の顔は少女漫画家、フェニックスなな。

観音院安彦(かんのんいん・やすひこ)[1979~]39歳。安奈の父親。壱丸(いちまる)呉服の若旦那。審美眼は折り紙つき。

木下恵子(きのした・けいこ)[1966~]52歳。博の姉。バーバーを営む美容師。誠と同い年の夫・(けん)と、双子の息子・一平(いっぺい)成二(せいじ)がいる。

草津数馬(くさつ・かずま)[1978~]40歳。坂口の職場の同僚。既婚。五年二組担任。火の無いところに煙を立てる噂好き。

小林十三(こばやし・じゅうぞう)[1984~]34歳。万里のパート先の現場監督で正社員。神経質で細かいが、義理堅い性格のよう。母の名は忠子(ただこ)。房枝と結婚した。

<サ>

坂口吾朗(さかぐち・ごろう)[1990~]28歳。寿と安奈の担任。熱血漢。体育大卒。爽やかで優しい子供たちの善きお兄さん。松子と付き合っている。両親は会社員。父の名は昌二(しょうじ)。母の名は紀子(のりこ)

柴田春江(しばた・はるえ)[1946~]72歳。誠が入院していた病院のお茶当番。北陸訛りが抜けない。

渋木潤也(しぶき・じゅんや)[1985~]33歳。松子の勤め先の同期。四大卒。鳶が生んだ馬鹿。和也(かずなり)支店長の息子。伊東と付き合っている。

<タ>

高峰秋子(たかみね・あきこ)[1994~]24歳。松子の勤め先の新入行員。女子大卒。真面目で努力家だが、どこか要領が悪い。早川と面識がある。

鶴岡小梅(つるおか・こうめ)[2003~]15歳。鶴岡三姉妹の三女。中学生。美術部員(半ば漫研)。英里と吉川のキューピッドを務める。山下が自分に寄せる好意に気付き、三次元の恋に戸惑う。

鶴岡竹美 →永井竹美を参照。

鶴岡博(つるおか・ひろし)[1970~2005]故人(享年35)。生前は銀行員。妻の万里曰く、ハンサムな紳士。

鶴岡松子(つるおか・まつこ)[1989~]29歳。鶴岡三姉妹の長女。銀行員。高卒縁故採用。仕事人間だったが、坂口から思いを告げられて恋に目覚める。

鶴岡万里(つるおか・まり)[1970~]48歳。未亡人。夫である博の死後、専業主婦からパートタイマーに。旧姓は亀山。一家のムードメーカー。

徳田等(とくだ・ひとし)[1966~]52歳。松子の勤め先の上司。部下に仕事を任せ定時で帰る無責任男。寺の息子でもある。

<ナ>

永井次郎(ながい・じろう)[1995~]23歳。竹美のサークルの先輩。無気力で単位はギリギリだったが、竹美と出会って一念発起した。長一(ちょういち)という兄がいる。

永井竹美(ながい・たけみ)[1996~]22歳。大学生(文学部)。ジャズ同好会所属。サックス奏者の先輩・永井と結婚。旧姓は鶴岡。三姉妹の二女。

永井長一(ながい・ちょういち)[1994~]24歳。次郎の兄。ナガイ不動産勤務。弟とは違い、陽気で楽天家。次郎と違い、父親似。父の名は誠一(せいいち)。既婚者で、恐妻家。妻の名は芽依(めい)

中原竜介(なかはら・りゅうすけ)[1995~]23歳。竹美のサークルの先輩。背が低いことがコンプレックス。ハットとブーツがトレードマーク。笠置とは友人以上で、恋人未満。

<ハ>

早川自然(はやかわ・みずなり)[1997~]21歳。大学生(農学部)。居酒屋でアルバイトしている。秋子を家まで送ったことがある。

<マ>

真白(ましろ)[1964~]54歳。観音院家の使用人。侍女。主に家事など内勤。使用人の中では目黒に次いで古株。

松本英里(まつもと・えり)[2003~]15歳。小梅のクラブ仲間にしてクラスメイト。三度の飯よりショタが好き。幼馴染みの吉川と付き合っている。

目黒(めぐろ)[1960~]58歳。観音院家の使用人。侍従。主に送迎など外勤。使用人の中で最年長。万里に淡い恋心をいだいている。

森宮信恵(もりみや・のぶえ)[1980~]38歳。誠の元妻。作楽の母でもある。旧姓は武田(たけだ)。派手好きで浪費家。見栄っ張り。直己と再再婚した。鎌倉とは友人関係にある。

<ヤ>

山下秀(やました・しゅう)[2003~]15歳。サッカー部のエース。軟派な見た目に反してへたれ。小梅に思いを伝え、友達として交際している。

吉川清(よしかわ・きよし)[2003~]15歳。小梅のクラスメイト。陸上部員。英里に片想い中。幼馴染みの英里と恋仲になった。


●第三部から

植垣(うえがき)トミ[1928~]90歳。坂口の祖母。認知症を患い、特別養護老人ホームに入居している。坂口は、トミが自分のことを娘の夫(=坂口の父)だと思っている。

河合昴(かわい・すばる)[2010~]8歳。寿のクラスメイト。転入生。成績優秀だが子供っぽいことを嫌い、周囲から一歩引いて斜に構えた態度をとる。

佐伯千尋(さえき・ちひろ)[1978~]40歳。独身。かごめ中学校の養護教諭。理知的な風貌に反して卑猥な発言を自重しない。

中山太郎(なかやま・たろう)[2003~]15歳。生徒会長。大橋とは仲良く喧嘩する猫と鼠のような関係。

蓮華坂隆晃(れんげざか・たかあき)[1993~]25歳。和菓子屋の弟子。師匠に付いて住み込みで働いている。求肥や餡子は器用に操れても、同年代の異性の前では不器用なチェリーボーイ。

綿屋敷有紗(わたやしき・ありさ)[1991~]27歳。ケーキ屋のパティシエール。フランスとイタリアで製菓修業済み。菓子は作れても、彼氏は逃し続けている。


●その他

阿仁目蒸太郎(あにめ・じょうたろう):アニメ市場のイメージキャラクター。少し時代遅れの少年漫画風タッチで描かれた熱血漢。通称、アニメ氏。義理堅く、情に厚い性格で、ヲタクの夢と希望を叶えるために日夜奔走している。額には「萌え命」と墨痕鮮やかに筆書きされた真っ赤な鉢巻きを締め、ジャケットの中に着ているティーシャツのデザインはイベントごとに変わる。アニメ市場とは、ヲタク関連商品を幅広く取り扱っているチェーン店。

芋洗坂芳郎(いもあらいざか・よしお):落語家。芸名は青葉亭芳丸(せいようてい・よしまる)。今作中では十代後半。初出は『東京シェア・ハウス』で、中学生として登場。

はつかチュー太郎(たろう)どぶ(すけ):印旛沼ネズミ王国のマスコット。侍風の姿をしたゆるくないゆるキャラ。江戸から時空跳躍し、現代の軟派なリア充を切り捨て御免にするという、ブラックユーモアたっぷりの仕上がりになっているが、それが逆に面白いと子供人気から火が付き、テレビで引っ張りだこになっている。印旛沼ネズミ王国とは、数年前にオープンしたレジャー施設。

蕨蒼太(わらび・そうた):モデル兼俳優。芸名は本名に同じ。今作中では二十代前半。初出は『東京シェア・ハウス』で、高校生として登場。


※連載に合わせ、第三部からの登場人物を追加していきます。

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