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異世界では何がしたい  作者: リア友
学園編的な
7/31

部屋割り


さて、強くなるとは言ったものの。学園には実技では座学もあるわけで


まぁ大した出来事もなかったのでカット


俺は寮へ向かう。そういえば、寮は三人部屋になるとか予測されてたな


◇◆◇◆◇◆


「……ハクアちゃん、何してんの?」


俺は、割り当てられた部屋に着いた。そこまではいいんだ。部屋に入ると、そこでは何故かハクアちゃんがベッドの下を覗いたり、棚と棚の間の隙間を漁ったりしてた


「あ、拓にぃ。えっと……マールとシノが、男の子は皆獣だから?…こういった所に…エッチな本を……隠してるから…探し出して…弱みを握れって言われた」


はぁ、成程なぁ

後でちょっと2人にもオハナシしなきゃなぁ?

その前にハクアちゃんだな


「えっと、俺は来たばっかだしそういうの持ってないし。探してもないと思うけど。てか、何でここに?」


予測で来ることは分かってたけど、理由までは分からないからな


「ぅえ?……相部屋だから?」


「え、女の子と?」


「ここしか…空いてないの…よねー?」

首をかしげてそう言うハクアちゃん

まぁ、割とある展開だけども…


「拓にぃなら…一緒でも…いいかな…」

ぐはぁ!上目遣いで少し照れながらも微笑むのは反則だと思います!


「まぁ、ハクアちゃんが良くて、学園も許可してるなら俺的にはいいんだけど…「言い訳がないだろう…」…あ、モカさん」

溜息をつきながらこちらへ歩いてくる


「実はな。事務の方が君と他の女子新入生を間違えたらしいのだが、その女子新入生が同部屋の男子新入生と恋仲らしく、離れたくないと言い出したんだ」


うわぁ


「かなりゴネて、学園側が折れた。その女子新入生が貴族の者であったのが決め手だな」


貴殿ねぇ


「で、空き部屋も無く唯一空いていたのがここだけだったんだが、恋仲でもない男女が相部屋というのは、学園側としては看過できないんだ。別に、君やハクアを信じていない訳では無いんだが、体裁というものがある」


そうだよなぁ。外聞が悪くなるもんな


「と、いうことで。ワタシが監視役兼何かあった時の制裁役として志願した。2人にはワタシの部屋に移動してもらう。荷物を纏めてくれ」


何でそうなるのかとかいう前に、モカさんの部屋、だと!?そ、それはモカさんが普段生活している部屋、つまりモカさんの臭いなんかがぁ!?


「ちなみにワタシは初めてその部屋に入るからな?」

じとーっとこちらを見てくるモカさん


ナ、ナニモカンガエテナイデスヨー


精一杯の笑顔(ポーカーフェイス)で対応。引き攣ってるだろうなぁ


ともかく、俺とハクアちゃんはモカさんに割り当てられた三人部屋に移動することとなった

過程はどうあれ予測通りである。やったぜ


◇◆◇◆◇◆


「ここがワタシの部屋だ。まぁ、これからは君達の部屋でもある。楽にしてくれ」


「……失礼します」

「お邪魔します」

俺とハクアちゃんがモカさんに続いて部屋に入っていく


ホテルの一室のような部屋で、入ってすぐ洗面所とトイレ。その奥にバスルームのようだ

そこを抜けるとベッドが3つ横並びになっている。くっついてはいない

その向かいには机。勉強用だと思われる

クローゼットも3人分ちゃんと用意されていた


「簡素な部屋だが、我慢してくれよ?食事は下で注文すれば出してくれる。金はいらないぞ」


おお、金かからないのか。これは優しい、てかよく経営出来てるなぁ


「……私は…奥使わせて…もらいます」

ハクアちゃんが場所を決めてしまった


「じゃあ俺はその反対に行きますね」

モカさんは監視役なのだから、当然真ん中だよな


「うむ。ではワタシは真ん中を使わせてもらおう。では二人共、食事と風呂どちらを先にする?」


俺とハクアちゃんは揃った声で言った


「「ご飯!」」

あの時は二人共目が輝いていたよ、と後に言われた


◇◆◇◆◇◆


「ここがレストランだ。このメニューの中なら好きなものを頼めるぞ。ワタシのオススメはこれだな」


指を指したのは「ふわトロ卵の特製オムライス」だった


「ここのオムライスはな!口に入れた瞬間卵が蕩けて中のチキンライスとよく絡むんだ!そして、卵がほのかに甘くてケチャップの少しの酸味とよく合う。半分だけかけられたデミグラスソースの部分はまた違った味でな。卵の甘みとトマトの酸味を抑えてはいるものの、ほのかに感じられるくらいに調節されており、これまた美味しいんだ」


熱く語られた。ゴクリ、そう言われると、食べたくなるな


「じゃ、じゃあ俺はそれをお願いします!」

「わ、私もっ!」


僕らは3人で食堂のおばちゃんに


「「「特製オムライス!」」」


と、注文した。おばちゃんは大きな声で笑ってた

妙なテンションだったんです。でも後悔はしていない


オムライスはとても美味しかったです

3人でおかわりまでしてしまった


◇◆◇◆◇◆


「じゃあワタシとハクアは風呂に入るから。君は申し訳ないが少し待っていてくれ。順番だ」


そう言って半分寝ているハクアを連れて、バスルームへ。水の音が聞こえてくるとともに、会話も聞こえてきた


「ふにゃぁ……モカ先生髪洗うの…上手ですね」


「そうか?初めてだったが、上手く出来ているならよかった。しかし、ハクアの髪は綺麗だな」


「?……よく分からないけど、モカ先生の金髪も…私は好きですよ?」


「そうか?それは嬉しいな」


「胸も…ありますし」


「なっ!?」


「いーなぁ…私もおっきく…なりたいなぁ」


「そ、そうか。なんと言えばいいかわからないが、俗説では揉めば大きくなるという、試してみてはどうだ?…あ!男の前ではやるなよ?特にタクミの前では!」


「…?拓にぃの前では、ダメなんです?」


「あ、あぁ。男は皆獣という。襲ってくるかもしれないからな」


「……痛いのは、嫌です」


「だろう?だからやめた方がいい」


「そうします。……ねぇ、先生。胸、ちょっと触っていい?」


「ぅえ!?……す?少しだけだぞ?」


「うん。……ぷにぷに、ぷにぷに」


「ひぅ!…あっ、まっ…ストップ!もうダメだ!」


「むぅ……まぁ、いいです」


「ほら、流すぞ」


ザバー……






聞いてるこっちが恥ずかしいわ!

想像してはいけない。夜眠れなくなるぞ、まともに顔を見れなくなるぞ……

しかし男というのは、煩悩には抗えないんだよなぁ


その後出てきた2人を直視することはできなかった

夜はぐっすり寝たけど

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