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  第6話(前編)  『 遠足と唐突な登場人物紹介 』



 ……この作品ってキャラ多いよなぁ、と今更ながら俺は思った。


 お嬢「……確かに、いらないキャラもちらほらいるからなぁ(チラッ)」


 ……オイ、俺の方を見て言うなよ。


 小日向(こひなた)「そうですねー、ここら辺で登場人物のプロフィールなんかあると助かるのですが」


 ……ん? 何だこの流れ?


 ()(なぎ)「ああ、誰かカッコよくてダンディーな人が書いてくれないものか、プロフィール」


 ……何だ、この謎のプロフィール押し。


 作者「じゃあ、書きましょう。プロフィール」


 作者来ちゃった!


 お嬢「キャー、この作品の作者だー! 超ダンディーーー!」


 ……えっ? どの辺が?


 小日向「世界一、知的な文章を書くと言われる作者さんですよね!」


 ……世界一痴的の間違えでは?


 夜凪「……抱いた女の数は星の数……ああ、たわしも抱いて」


 ……たわしを抱いたらチクチクするぞー。


 作者「よぉーし! プロフィール書くぞぉっ!」


 ……ああ、作者調子乗っちゃった。


 お嬢「まあ、しばらくしたら上げられまくったハードルに泣くんだけどね」


 お前ら鬼畜か!


 俺「それでは皆さん、これがこの作品のキャラクターのプロフィールです。どうぞ見ていってください」



 【御影(みかげ)しのぶ】


 雛崎ほたるのボディーガード。イケメン・高身長・優秀な下忍。人差し指で地面を割れる上に神憑り的にモテる。殺気だけで人を気絶させられる。IQ.五〇〇〇。


 お嬢「あっ、ズルい! いきなり設定盛っている!」

 俺「はい、次はヒロイン紹介です」

 お嬢「神憑り的スルー!」


 【雛崎(ひなさき)ほたる】


 雛崎財閥の一人娘。池沼。生徒会長。巨乳。御影しのぶの主人。


 お嬢「滅茶苦茶、質素ーーー!」


 【小日向(こひなた)柚木(ゆずき)


 ほたる専属のメイド。


 小日向「もっと質素ーーー!」


 【()(なぎ)りせ】


 ほ。


 夜凪「極限まで質素ーーー!」


 【雛崎(ひなさき)(いし)(どう)


 ほたるの父。ダンディー。趣味は経済学。一度キレると手が付けられない。そして今考えた設定だが、実は極度の親馬鹿で裏では娘の日記をチェックしている……が今バレた。


 お嬢「お父さんの変態! もう一緒にお風呂に入ってあげないんだから!」

 石道「……ぐっ! グアァァァァァァアア! 娘に嫌われたァァァァ!」

 俺「てか、高二にもなって親と一緒に入っていたの!」

 石道「お前のせいで! お前のせいで娘に嫌われたんだ!」


 ――ドカッ! ドカッ! ドドンッ!


 ……悲しいのはわかりますが、僕を殴るのはやめてください、死んでしまいます。


 【雛崎(ひなさき)ゆかり】


 ほたるの母。性格が可愛い。読心術が使える。


 石道「ぐおぉぉぉぉぉ、お前のせいだぁ!」

 ――ドカッ! バキィッ! ズドドドドッ!

 ……あの、ほんとやめてください、死んでしまいます。


 【白鳥(はくちょう)仮面(かめん)


 変態。


 白鳥仮面「そして、リア充だ!」

 俺「石道様、コイツが石道様の秘密をばらした犯人です」

 石道「貴様のせいかァァァァ! 白鳥仮面ーーー!」

 白鳥仮面「ぎゃぁぁぁぁぁぁ! やめてぇぇぇぇぇ!」

 ……南無三。


 【ロマンス三澤(みさわ)


 顎の人。


 【ファラオさん】


 王様。


 ロマンスファラオ「滅茶苦茶、質素だーーー!」


 ……それ、もう上の方でやりましたよ。


 【草壁(くさかべ)(はるか)


 警備員長。


 白鳥仮面「そして、俺の彼女ァァァァァァァァ! イタイ! イタイ! やめてください! 石道様ァァァァ!」

石道「お前のせいだァァァァ!」


 【羊ヶ(ひつじがおか)


 ……たぶん執事。


 【水面(みなも)()(づき)


 ……誰?


 【ワンだふる(ゆう)


 雛崎家の番犬。犬の顔をした営業マン。


 俺「次は学校関係者の説明です」

 お嬢「しのぶくん、ワンだふる勇さんの飼い主のケンタくんを忘れていますよ」

 俺「あっ、そうだったな。じゃあ、ケンタくんのプロフィールは……」

 ケンタ「……ハアハア、放置プレイ最こ――」

 俺「さて、次は学校関係者の説明です」


 ……俺は見て見ぬ振りをした。


 【大乗寺(だいじょうじ)(とどろ)


 筋肉。


 大乗寺「筋肉じゃない! スーパーデリシャスローリングマッスルだ!」


 ……はいはい。


 大乗寺「冷たい!」


 【薬師(やくし)(よう)(すけ)


 マッドサイエンティスト。


 薬師「そして、イケメンだ!」


 ……あっ、どうでもいい情報ですねー。



 【アリス=ティア=レイン】


 アンドロイド。


 アリス「違います! 自立型美少女アンドロ――」

 俺「これで生徒会役員は終わりです」

 お嬢「次はエンドレスチェリーズだよ♪」

 有希「……(涙ぽろり)」


 【遠藤(えんどう)(さくら)


 童貞。


 【副島(ふくしま)春日(かすが)


 アニメオタク。


 【工藤(くどう)


 ロリ魂。


 【新藤(しんどう)アラタ】


 過激派。


 俺「次は2‐1のプロフィールです」

 遠藤「オイオイ、俺たちに何かコメント無いのかよ!」

 俺「えぇー、コメント欲しいのかよ」


 ……メンドくせぇ。


 遠藤「ああ、何でもいいからコメントくれ!」

 俺「えぇー、じゃあ」

 遠藤「……(ドキドキ)」

 俺「キモいですね」

 遠藤「……」

 俺「さて、次は2‐1の――」

 遠藤「辛辣すぎんだろォォォォォ! お前ェェェェェェ!」

 俺「うわぁ! 何か気持ち悪いのが来た! 塩だ! 塩撒こう!」

 遠藤「ェェェェェェ……ェェェ……ェ……………………」

 俺「……あれ? 動かなくなった」

 遠藤「……お前……塩なんか掛けやがって……融けちまったらどうすんだよ」


 ……お前はナメクジか。


 【理科(りか)吉田(よしだ)


 打たれ弱い、ただそれだけの人。


 【アドルフ=アーデルハイト】


 ハーフ。父が東京人で母が大阪人。


 それは日本人だ!


 【梶木(かじき)


 ……刺身にされました。


 【田中(たなか)


 髪がボサボサ、もう一週間は洗ってない。


 【藤原(ふじわら)


 水虫。


 【野原(のはら)


 水虫フェチ。


 【佐伯(さえき)


 フランクフルトの先端にホクロがある人。


 お嬢「今、この人たちを覚えている読者は確実にこの作品のファンだよ」


 決めつけた!


 読者「……うわっ! 俺この作品のファンだったの! ……うっ、吐きそう」


 吐くほど嫌なの!


 【〝(ほむら)〟】


 新東京最強の能力者。能力は〝焔魔(えんま)兵装(へいそう)〟。攻守・機動力揃った化け物。戦闘狂で常に戦地の最前線にいる。無所属。


 俺「……でも最近逃げたよな」

 〝焔〟「あっ(威圧)」

 俺「すみません」


 【()()悠人(ゆうと)


 平凡な少年。実は祖父が伝説級(マスタークラス)の〝龍殺しの呪文(ドラゴンスペル)〟の使い手で、人並み外れた〝呪力〟を秘めている。〝龍殺しの呪文(ドラゴンスペル)〟は空間操作魔法――〝虚無の(クリア)〟。ブラコンの妹と世話好きの幼馴染みがいる。両親が単身赴任で妹と二人暮らしをしている、そのせいか料理の腕は一流。口癖は「やれやれ」。実は十歳の頃に氷室雪那(ひむろせつな)と出会っていたが、事故によって記憶を失っ――……。


 テンプレやめてェ!


 季瀬「やれやれ」

 氷室「流石ね、悠人くん」

 妹「……お兄ちゃん(熱視線)」

 幼馴染み「……ユウくん、素敵」

 季瀬「やれやれ」


 ……こんなところにまでハーレムを展開するのはやめてください。


 【氷室雪那(ひむろせつな)


 元々は〝(りゅう)使徒(しと)〟のメンバーの一人でコードネームは〝(はく)(りゅう)〟。〝龍殺しの呪文(ドラゴンスペル)〟は絶対零度の槍――〝氷槍戦姫(ブリザード)〟。大財閥の令嬢でクールだが世間知らず。十人中十人が振り向く美少女。


 お嬢「わたしとキャラ被っている!」


 の槍――〝氷槍戦姫(ブリザード)〟。〝自称〟大財閥の令嬢でクールだが


 お嬢「……よしっ!」


 ……お前はそれでいいのか。


 お嬢「当然!」

 氷室「ウフフフフフ(怒)」


 ……あのー、納得してない人がいるみたいですよー。


 俺「それでは最後にその他のキャラです」


 【親父】


 ネグリジェを着る変態。


 親父「それは夢の話だ!」

 俺「はいはい、変態はみんなそう言いますよねー」

 親父「息子が反抗期だ!」

 石道「……この悲しみを含めて家族愛なのだよ」

 親父「師匠!」


 何か友情が目覚めた!


 【〝(こう)(りゅう)〟】


 【〝(すい)



 ……作者が飽きたァーーー!



 俺「これで登場人物のプロフィールを終了します、皆さん楽しんでいただけましたか?」

 読者1「あー、すげェ楽しかったし分かりやすかったわー」

 読者2「そうだなー、これはハリウッド映画化待ったなしだな!」

 読者3「作者サイコー! 結婚して!」

 俺「……」

 お嬢「でも、これって全部作者が書いているんだよね」


 それは言っちゃ駄目っ!


 お嬢「でもっ! これってっ! 全部っ! 作者がっ! 書いているんだよねーーー!」


 大声で言ったァーーー!


 ……………………。

 …………。

 ……。


 「あっ、しのぶくんおはよー♪」


 俺は学校所有のバスの座席に腰掛けていた。

 クラスのみんなは楽しそうに談笑していた。

 お嬢が俺の顔に落書きしていた。おい、やめろ。


 ……あっ、なんだ。


 「……また夢オチか」



 「キャンプ場に」

 「着いた」

 「どぉーーー!」


 ……(さくら)十字(じゅうじ)学園(がくえん)、春の行事――遠足。

 一年は海浜公園。

 二年はキャンプ場。

 三年は足尾山。

 ……といったような場所で、新しいクラスメイトらと親睦を深める為の行事である。


 「ヒャハハハッハァッーーー! キャンプ場かァ? 随分と殺風景じゃねェかよォ!」


 ……オイ、何でコイツ連れてきた。


 「同じクラスだからね、仲間外れは駄目だよ!」


 ……お嬢、お前か。


 〝紅龍〟「……今度こそ殺してやるぞ、季瀬悠人」

 〝黒龍(こくりゅう)〟「待て、〝紅龍〟。奴が一人になるまで身を潜めて待つのだ」

 〝紅龍〟「解っているさ、俺は二の轍は踏まない」


 ……何でお前らまで来ているんだよ。


 「……えっ、しのぶくん知らないの。さっきバスの隣を低空飛行していたよ、あの人たち」


 身を潜める気ないだろ!


 「あっ、でも一人しか飛べないみたいであの黒い仮面を被っている人は青い仮面を被っている人の背中に乗って移動していたよ」


 サーフィンか!


 「あと、赤い仮面の人は走って来ていたよ」


 いじめか!


 「……てか、流石に季瀬と氷室は気付いているよな」


 ……俺はふと談笑している季瀬と氷室の方を見た。


 氷室「悠人くん、今日トランプ持ってきたんだけど、する?」

 季瀬「こんなとこに来てまでインドアか、やれやれ」

 妹「おっ兄ちゃーーーん! あたしと愛のキャッチボールしない?」

 季瀬「愛は余計だ愛は、やれやれ」

 幼馴染み「悠くん、フリスビー持ってきたんだけど」

 季瀬「じゃあ、それにしよう……やれやれ」

 謎の幼女「きーちゃんはわたしのなのー」

 季瀬「はいはい」

 氷室「ちょっと、幼馴染みさん。悠人くんは先にわたしが予約していたんだけど」

 妹「そうよ! お兄ちゃんはわたしのもの何だから!」

 幼馴染み「……悠くん、誰がいいの?」

 謎の幼女「……きーちゃん」

 季瀬「……やれやれ、参ったなこりゃあ」


 ――木ドンドンドドドドドンッッッ!


 「しのぶくんがおもむろに一本木に頭を打ち付けた!」

 「オイっ、みんな! 御影が何かやべーぞ!」

 「ロープだ、ロープ! ロープを持ってこい!」

 「やべェ! 足の裏が痒いぞ!」

 「黙れ、藤原! 今はそれどころじゃねェだろ!」

 「ロープじゃなくて、トイレットペーパーならありますよ」

 「グッジョブだ! 小日向さん!」

 「よしっ! これで縛って御影の自傷行為を止めるぞ!」

 『おぉーーー!』


 ……で、捕獲されました。


 「……ハッ、俺は一体何をしていたんだ!」


 ふと冷静になった俺はトイレットペーパーをグルグル巻きにされている状況に驚愕した。


 「実は……」


 そんな俺に井上が俺を何していたのか説明してくれた。


 「なんだってェ! 俺がみんなの所持金を奪って、逃走するときに木にぶつかっただとォ!」


 「ああ、俺は千円」

 「わたしは一万円」

 「俺は十万円」

 「あたしは百万円」


 ……なんだってェ!


 「返せよ」

 「返せよ」

 「返せよ」

 「返せよ」

 「俺は何てことを……!」


 俺は巻き付いたトイレットペーパーを破って、財布の中身を確認した。


 ……五百十二円入っていた。


 「盗ってねェじゃん!」

 『……ごめんなさい』


 ……謝ったので許した。



 「さァて、二年生! これから遠足を始めるが、桜十字学園の生徒として恥の無いような行動をするように心掛けよ! 現在九時半から十二時までレクリエーションの時間! それから昼食を挟んで三時半まで自由行動! 時間は厳守すること! いいな!」


 ……二学年学年主任を務めるゴリ山ゴリ蔵(通称、ゴリゴリくん)が怒鳴るように開会式を始めた。

 ゴリゴリくんは生活指導の教師でもあり、規則や細かいことに拘る面倒臭いゴリである。


 「コラァ! そこバカップルお喋りするんじゃなァい!」

 「コラァ! そこの女子生徒ォ、スカートが規定の長さより一センチ短いぞォ!」

 「コラァ! そこの女子生徒ォ、胸が大きすぎるぞォ! お前はその大きな胸が風紀を乱すとは思わないのかァ!」

 「コラァ! そこの女子生徒、ブラをちゃんと着けろ! ノーブラとはいい度胸だなァ!」

 「コラァ! そことそことそこの女子生徒ォ、パンツはちゃんと履けェ! ノーパンとか誘っとんのかァ!」


 細かいというよりセクハラだ! てか、ノーパン多いな、このクラス!


 「さあァて、それではこれからレクリエーションを始める! 怪我をしたら、保険医の奥田(おくだ)先生のところで診てもらうように!」


 奥田「……女子高生の柔肌……拙者、興奮するで御座るよ、デュフフフ」

 お嬢「キモ可愛いね!」


 「それはない!」


 お嬢「じゃあ、可愛いね!」


 ……何故、よりにもよってそれを残した。

 こうして開会式はつつがなく閉会し、二学年は各々の担任の下へ集まり、俺たち2‐1は理科の吉田を囲み、レクリエーションの説明を受けた。


 「というわけで、これよりレクリエーションの時間です」


 理科の吉田がカンペを読みながら、レクリエーションの説明を始めた。


 「……レク楽しみだね」


 イベント好きなお嬢はふふふっと楽しそうに笑い。


 「おう」


 俺は力強く頷いた。


 ……というわけでレクリエーションが始まるのであった。


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