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最後のその時まで  作者: 宙兵
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6



「エルさんと結婚させてください」

 

 家へ送っていったついでにそのままヤーサはエルの父親の所へと突撃した。

 エルはもう少し準備をしてからと少しごねていたが体調の事もあり自室へ強制的に送られ、ここにはいない。


「…………」


 エルの父親は突然すぎてとても戸惑っている。

 ヤーサは頭を下げることをやめない。


「……いつだったか、あの子が寝込んだ時にお見舞いに来てくれたことがあるね」

「はい」


 エルの父親のいう昔話に覚えがあり思わず頭を上げた。

 何故かわからないがもうエルだけじゃなく全体的に魔法が解けている。

 しかしそのおかげで多少すんなりと事が運ぶことになった。


「――うちの娘は弱いぞ」

「俺が守ります」


 少し震え気味の声に誠意をもって返答する。

 決意を表に。


「――うちの娘は古臭い貴族なところもあってめんどくさいぞ」

「そんなところも愛してます」


 涙気味の声に誠意をもって返答する。

 真意を表に。


「――う、うちの娘は……」

「どんなであろうと、何があろうと俺が愛し守ります」

 

 ヤーサは力強く宣誓をした。

 エルの父親は涙をぬぐい、君が求めていた風となってくれたかと呟き結婚を認めた。


「娘を頼む」





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