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君の隣  作者: 二階堂暦
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01



「んーっ!!

やっと着いたー!!」



少し暗くなりかけた夕暮れ時、私はここ、懐かしの故郷である大阪に辿り着いた。

大学卒業後、今の会社に入って3年、異例の転勤先は7年前に離れた大阪だった。

7年の間に抜けた故郷の言葉はもうすっかり使えなくなってしまっている。



「うわあ、ここら辺も変わったなあ…

もうどこに何があるのか、全然分かんないや」



と、のんびりしている時間はない。

これから住むアパートへ行って先に着いたはずの荷物を確認しなければ。

明日は配属先への挨拶。

やらなければならない事は山程ある。



「――――健斗、そろそろテストの時期やけど、勉強はしとるん?」

「う…」

「はあ…

俺らもう高2やで?

来年は受験やし、大丈夫なんか?」



道路の反対側を歩く2人の男子高校生。

黒髪の少年ともう1人。



「(うわあ、綺麗な髪…)」



夕日に当てられてキラキラ輝く金髪の男の子。



「えぇねん!!

今はバスケが出来たらそれで!!」

「勉強せんかったらそのバスケも出来ひんくなるけどな。

頼むでエース…」

「任しとけ!!

俺はやる時はやる男やで!!」



「(高校生かあ…)」



会社でもそうだけど、年下の子を見ると、私にもこんな時があったなあなんて考えてしまう。

まだ25なのに。



「(あ、そう言えば夕飯どうしよう)」



アパートへ行く前の予定に「スーパーへ寄る」が入った。




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