一
初めての小説です
かなり話が変かもしれませんが
どうかお読み頂き感想等をよろしくお願いします
プロローグは短い話が殆どです
次章から異世界のつもりです
深い深い森の中。地球ではないどこかの森。化物が住まい、妖精も住まうとても不思議な場所……
木々は騒めき、化物は獲物を駆り立て、妖精は祈りを捧げる。
これらは皆『森の声』。
どこか恐ろしく、どこか悲しく、どこか安らぎを与えてくれる『森の声』。
その森の声に紛れてどこからか声が聞こえてくる。
「どこ?どこにいるの? ねえ、どこにいるの?」
一人の黒髪の少年が鼻を啜り、しゃくり上げながら泣いて誰かを探している。
見た目からして未だ十歳にも満たないだろうか。
少年は裸足の足で歩き回っている。彼は何時間歩き回っていたのだろうか?
足は土や傷で彼の綺麗な肌の色とは異なるほどに茶色く汚れ赤く腫れ、変色している。
「――だよ!ここにいるよ!」
黒髪の少年とはかけ離れた場所を綺麗な白髪の少年が歩いている。白髪の少年は力強く言葉を発し位置を知らせようとする。だがその声は森の声によって妨げられる。
少年はそれでも諦めず涙もみせず言葉を発する。
「ここだよ!ここにいるよ!!」
少年は叫んだ。何度も何度も何度も。
けれど彼はとうとう疲れ果て、叫ぶのをやめた。
それもそうだろう。少年のボロボロの姿を見たら誰だって仕方がないと思うであろう。
衣服のあちらこちらは木の枝によって破かれ肌は擦り傷だらけだ。
もう気力も体力も付きそうだ。
「誰か―誰か―誰か助けてよ!!」
少年は自分の知る限りでは初めて泣きそうになる。
そのとき一人の男がこっちに向かて歩いてくるのに気づいた。
男は純白の髪に金色のラインが入った白のローブを纏っていた。
見とれてしまうほど整った顔と伸びた純白の髪は美しく、その時の少年には神様のような存在に思えた。
「大丈夫かい少年?」
男は少年の目の前に来ると手を差し伸べてくれた。少年はその手に掴まり立ち上がった。
言葉は何も出なかった。
「さあ行こうか」
男は少年を引っ張り歩きだす。
どこに行くのだろうか、どこに連れて行かれるのだろうか。そんなことは少年には分かりはしない。
しばらく歩くと光が差してきた。暗い森に差すその光りはとても暖かくとても安らぎを与えてくれるものだった。
光の向こうには黒髪に銀色のラインが入ったローブを纏っている男と、見知った人物が立っていた。
少年は男性の手を解き光の向こうにいる黒髪の少年に向かって走った。
「■■■!!」
光の中にいる黒髪の少年は俯いていた顔を上げ、その声の方向に目をやった。
途端、彼等の目から涙が溢れ出した。
「●●●!」
二人は抱き合い大きな声で泣き出した。よっぽど安心したのだろう。
白髪の少年は一段落すると立ち上がり白髪の男に礼を言った。
「ありがとう」
「そんな大したことじゃないから気にしなで」
男はふたりの頭を撫ると、
「じゃあこれから君たちを別の世界に移すよ」
正直このときの発言は意味がわからなかっただろう。けれども素直に従い二人は指示された位置に立った。
「その前に君たちにお土産をあげよう」
そういうと黒髪の男と白髪の男の手から光が溢れ出す。
その光がなんなのかはわからない。
光りは少年達の中に吸い込まれるようにスッと消えた。と同時に二人は風に包まれた。
そして白髪の男はこう言った。
「また会える日を楽しみにしているよ」
その言葉を聞き終えると少年たちは光に包まれ消えていく。男たちの不気味な笑みを残して――。
初めての小説であまりに上手くなく
不服な点が多々あるかと思います。
なので、勝手ながらアドバイスや意見などがあるととてもありがたいです。